水晶から作られたヒーリング楽器「クリスタルボウル」についてのwiki的な情報の紹介です。音が持つ無限の可能性に触れてみましょう。
クリスタルボウルの生演奏を体験したい方はこちら、購入したい方はこちら、演奏方法を学びたい方はこちらへどうぞ。書籍も販売しています。
※「クリスタルボール(Ball)」ではなく「クリスタルボウル(Bowl)」が正しい表記です
目次
クリスタルボウルとは
クリスタルボウル(Crystal Singing Bowl)とは、天然の水晶を溶融して作られたボウル型(お椀型)の楽器です。マレットと呼ばれる専用のバチでやさしく叩いたり、フチをこすったりすると、とても美しく長い響きを奏でます。
クリスタルボウルはリラックスや心身のストレス解消、睡眠時用BGM、サウンド・ヒーリング、サウンドセラピーを目的として世界中で演奏されています。
クリスタルボウルの音色
実際の音色をYouTubeで聴いてみましょう。これは私が2024年4月に行ったYouTubeライブ配信の動画です。
それぞれのボウルの音色の美しさ、音の余韻(残響音)の長さ、複数のボウルが同時に鳴らされた時の和音の響き、倍音の煌めきを感じていただければ幸いです。
クリスタルボウルの効果
クリスタルボウルのやさしい音色に包まれると、さまざまな効果が心身に現れてきます。クリスタルボウルの効果の代表的なものを紹介します。
リラックス・睡眠・安眠
クリスタルボウルの効果のひとつめは「深いリラックス」、そしてそこから導かれれる「安眠」です。睡眠用のBGMとしてもクリスタルボウルは人気です。
ヒーリング
クリスタルボウルの効果のふたつめは「ヒーリング」。音による癒しですね。やさしい音色によって無意識の緊張感が取れることで、とても心地よい癒しを感じられます。
瞑想・マインドフルネス
クリスタルボウルの効果のみっつめは「瞑想」や「マインドフルネス」。自然に意識を深めることができるので、瞑想をやってみたいけど上手にできないという方にもオススメです。
チャクラの調整
クリスタルボウルの効果のよっつめは「チャクラの調整」。クリスタルボウルの音色を聞きながらチャクラをイメージすることでバランスを整えることができるとされています。
ほかにもいろいろ
ただ音色を聴くだけではなく、クリスタルボウルの響きをBGMとしてヨガをしたり、マッサージをしたり、アロマを組み合わせたり、セラピー、カウンセリング、リーディングなど、さまざまな「心地よいこと」を組み合わせられます。
私が過去に開催したクリスタルボウル サウンド・バスイベントに参加いただいた方からも、たくさんのポジティブな感想・クチコミをいただいています。ありがとうございます!
クリスタルボウルの効果の理由
では、どうしてクリスタルボウルの響きを聞いていると心身に変化が起きるのでしょうか?
さまざまな考え方がある中から、ここでは「サウンド・バス」の考え方をご紹介します。
フルボディ・リスニングによる効果
丸い形をしたボウルから発せられる音は360度すべての方向に広がっていき、壁で柔らかく反射することによって身体全体に「心地よい音圧」を届けていきます。これは波のように伝わるので「波動」とも呼ばれるものです。
全身で音を受け取る「フルボディ・リスニング」により、心地よいリラクゼーションを感じることができます。
ディープ・リスニングによる効果
クリスタルボウルは非常に心地よい音色・長い残響を持っているため、聴いていると自然にその音に耳を澄ませ、消えゆく音色の静寂を感じるようになります。
音の微細な変化や振動を感じ取る「ディープ・リスニング」により、内面的な気づきが生まれたり、瞑想的な状態に入りやすくなります。
やわらかな音の響きを全身で受け取りながら、繊細な音で意識を拡げていくことにより、聴いている人の内側から癒しや気づきを導き出すのがクリスタルボウルであり、サウンド・バスのコンセプトです。決してスピリチュアルなものではなく、私たちの意識や精神にやさしい作用を与えてくれる存在です。
クリスタルボウルの起源・発祥
クリスタルボウルがどのようにして誕生したのか? クリスタルボウルのルーツは何なのか?を紹介します。
クリスタルボウルのようなお椀型の楽器は「シンギング(歌う)ボウル(うつわ)」と呼ばれ、金属で作られたシンギングボウルがチベットやネパール、中国や日本といった東洋の国々で古くから瞑想・宗教儀式のために使われてきました。
仏壇の前にある金色の「おりん」や、年末に叩く「除夜の鐘」の鐘も、シンギングボウルの一種です(除夜の鐘の場合は上下が逆さまになっています)。
そして、そのような悠久の歴史とはまったく別のところへ話が変わります。
「石英るつぼ」と呼ばれる、水晶で作った巨大な寸胴鍋のようなものが20世紀に誕生しました。水晶は耐熱性・耐酸性に優れており、水晶製の石英るつぼはさまざまな実験・製造に便利だったために世界中の研究室や工場で使われるようになりました。
瞑想・宗教儀式のシンギングボウルと、工業製品の石英るつぼ。まったく関係のない両者でしたが…1980年代のアメリカに石英るつぼを叩くとすごい音が鳴ることに気づいた人たちがいました。そういえば石英るつぼは形状が東洋のシンギングボウルに似ています。
これは楽器になるのでは…ということで、工業製品の石英るつぼをヒーリング楽器である「クリスタルボウル」として製造することがスタートしました。
現在では楽器としての改良が進み、3つの種類(世代)のクリスタルボウルが存在しています。
クリスタルボウルはどこの楽器? どんな歴史? と聞かれると、なかなか一言では言い表すことができないのですが…
- お椀型の楽器(シンギングボウル)は主に東洋に古くから存在した
- それに似た形の「石英るつぼ」が楽器になるんじゃないかと閃いた人が西洋にいた
- 1980年代からヒーリング楽器として使われ始めた
- より楽器らしく演奏できるように、さまざまな改良が行われた
というような歴史です。東洋の叡智と西洋の閃きが融合して産まれたとも言えるでしょう。
クリスタルボウルを体験してみたい
クリスタルボウルを演奏している人のことを「クリスタルボウル奏者」のように呼びます。
さまざま奏者さんがクリスタルボウルの演奏をYouTubeやSNSで公開していたり、生演奏を体験できるイベントを開催しています。
YouTubeや配信で聴く
クリスタルボウルはYouTubeや音楽配信サービスでも聴くことができます(時代の変化もあってクリスタルボウルのCDはあまり販売されなくなりました)。
自宅で聴くメリットは、なんといっても自由度です。オススメはお布団に入って寝ながら(眠りながら)聴くこと。そのほか、ヨガをやりながらとか、お風呂に入りながらなど、自由に利用できるのがYouTubeや音楽配信サービスのメリットです。
私も頻繁にYouTubeライブ配信を行っています。これからも続けていきますのでチャンネル登録や評価ボタンをいただけると嬉しいです。
また、CDよりも高音質なハイレゾ音質で聴ける音楽配信サービスでもクリスタルボウルの演奏を公開しています。
イベントに参加する
クリスタルボウルを体験できるイベントをたくさんの奏者さんが実施しています。生演奏は音が立体的に響いていく感覚が圧倒的に違います。
イベントは事前予約制・少人数で開催されていることが多いです。「音楽コンサート」というより「ヨガレッスン」のような雰囲気です。
私は東京・浅草橋のクリスタルボウルスタジオ「studio PLAYA」を中心に全国各地で開催しています。自由な雰囲気を大切にしており、勧誘やセールス、コミュニティ作りや感想のシェアタイムはありません。タイミングが合いましたらお気軽にご参加くださいませ。
クリスタルボウル奏者による違いについて
クリスタルボウルの歴史はまだ始まったばかりです。バイオリンやピアノは300年から400年、ヨガなら数千年の歴史があると言われているのに比べても、ボウルの数十年というのは本当に短いです。
そのため、「クリスタルボウルのイベントです」と言っても、演奏を手がける奏者によって演奏の内容やコンセプトに大きな違いがあります。さらに、クリスタルボウルはコンピュータで自動演奏する楽器ではなく、手を使って生演奏するものなので奏者の技術力によっては聞き苦しい音色の場合もあります。
クリスタルボウルの世界には「トップ奏者」も「第一人者」も「パイオニア」もいません。いまはたくさんの奏者さんがそれぞれの理想を目指して切磋琢磨している時代です。
さまざまな奏者さんの演奏をYouTubeやSNSで聴いて、音色やコンセプトが好みのものを探してみましょう。
クリスタルボウルは気持ち悪い?怪しい? 胡散臭い?
クリスタルボウルは気持ち悪い、怪しい、胡散臭いと言うキーワードで検索されている事実もありますが、それはそれぞれの奏者の個性です。
ギターという楽器を使った音楽にもいろいろなスタイルがありますよね。スーツ姿で演奏する人もいれば、我輩は悪魔だと言いながら演奏する人(悪魔)もいます。ひょっとしたら、クリスタルボウルの音やクリスタルボウル奏者を気持ち悪い、怪しい、胡散臭いと感じてしまうかもしれません。でも、それはその奏者さんの個性であって、ほかの人はまた違った感じでやっています。
宗教的なモチーフ(巫女服など)を取り入れたり、宗教施設(神社仏閣等)での「奉納演奏(神に捧げる演奏)」を行ったりしている奏者さんもありますが、これらも「雰囲気作り」や「奏者の好み」です。クリスタルボウル = 宗教ではありません。
たくさんの奏者さんがそれぞれのコダワリで演奏をしているので、好みに合うものを探してみましょう!
科学的・医学的な研究について
クリスタルボウルの効果について、信頼に耐えうる科学的・医学的な研究発表は行われていません。これは「科学的・医学的に価値がない」ということではなく、クリスタルボウルの演奏方法が標準化されておらず、奏者の技術力によって体験が大きく変わるために「科学的・医学的に研究が困難」だからです。
もし、演奏がすごくヘタな奏者さんが実験を行ったなら「クリスタルボウルには何の効果もなかった」になるかもしれませんよね(もっとも、ひとりの奏者が数人を相手に実験してもデータとしての価値はありません)。
アメリカ国立医学図書館が管理し、生命科学と医学の学術論文が検索できる「PubMed」にも、クリスタルボウルが医学的に「効果がある」という論文は見つけられませんでした。唯一あったのは「クリスタルシンギングボウルの演奏で慢性脊髄痛患者の疼痛緩和は確認できなかった」とされるものです(できなかった!)。正直、私も奏者としてとてもくやしいです。誰がどんな演奏をしたのでしょうか…。
「マインドフルネスは有効である」という論文はたくさんあります。マインドフルネスは「こうやったらいいよね」「これはダメだよね」という技法が標準化されているから、インストラクターごとの体験の差が小さく、検証しやすいためです。でも、クリスタルボウルは奏者によって演奏の内容が大きく違っているために科学的・医学的に研究が困難になっています。
海外では医療現場でも使われているの?
アメリカ保健福祉省(Department of Health and Human Services、HHS)もイギリス保健省(Department of Health and Social Care、DHSC)も、そのほか調べた限りでは「クリスタルボウルを医療に取り入れましょう」というような通達は出していません。
公的に認められたものではなく、病院内のイベントとしてクリスタルボウルが演奏されていたり、奏者がたまたま医師免許を持っている…という程度です。あくまで個人の判断として、補完的に使われている状態ですね。
私はこれまでにメンタルクリニック、総合病院、お寺、放課後等デイサービス、特別支援学校、東京都主催のイベントなどで複数回演奏をさせていただいていますが、だからといって「日本では医療、宗教、教育の現場でクリスタルボウルが取り入れられている。東京都もその効果を認めている」と表現するのは誇張し過ぎに感じます(なので、そういった表現は私は行いません)。
クリスタルボウルの危険性について
クリスタルボウルは演奏内容によっては心地よい癒しではなく、頭痛や恐怖といった悪い感覚の方が大きく出てしまう恐れがあります。これはクリスタルボウルが単純な「癒しの楽器」ではなく、「意識を深めた結果として癒しにつなげることもできる楽器」だからです。
「ハグをすると幸せホルモン・セロトニンが分泌される」というような話は有名ですよね。でも、どんな人とでもハグしまくればセロトニンがダバダバ分泌されるわけではありません。逆に苦痛を感じることだってあるはずです。
私たちの脳や意識は複雑に作られており、どんなクリスタルボウルの演奏でも聴けば癒されるということありません。場合によっては心身に深いダメージを残す恐れがあります。
周波数が調和する演奏を探してみましょう
クリスタルボウルはとにかく「自分が聴いて心地よい演奏を探す」「自分が聴いて心地よい演奏をしている奏者を探す」ことに尽きます。
音楽にはキレイな「和音」と、濁って聞こえる「不協和音」というものがあります。「ドミソ」の和音は有名ですよね。
では、どうしてドミソの音はキレイに聞こえるのでしょう? それは、ドの音の周波数を1としたとき、ミはその1.25倍、ソは1.5倍の周波数を持っており、それぞれの周波数がキレイに調和しているからです。不協和音は周波数が調和していないので濁って聞こえるわけです。
私たちには周波数が調和しているものをキレイに感じるという本能的な特性があります。
スピリチュアルな文脈で「人間や臓器にも周波数がある」という表現を見かけますが、私には分かりません。でも、自分が聴いて心地よい音というのは自分自身と調和しているのだと思います。
心地よくない演奏をムリして聴き続けるのは本当に危険です。どんなクリスタルボウルの演奏でも聴けば癒されるというものではないからこそ、私たち奏者は日夜修業に励んでいます。
クリスタルボウルに副作用はあるの?
副作用というのは「鼻炎の薬を飲むとノドが乾く」というような「本当の作用に不随して出る別の(多くの場合は悪い)作用」ですよね。クリスタルボウルであれば「癒しのプロセスにおいて一時的に苦しみが出る」というようなものでしょうか。「好転反応」とも呼ばれるものですね。
誤解を恐れずに言えばクリスタルボウルに副作用はありません。もし、悪い作用が出たとしたらそれは副作用ではなく奏者のスキル不足です。適切な音色を適切な音量、長さで鳴らしていれば副作用や好転反応のようなもの(一時的な苦しみ)は出ず、素直に心地よくなります。
もし、クリスタルボウル奏者から「副作用ですので安心を」とか「好転反応ですので正しいです」という表現をされたときは、ただスキル不足を誤魔化しているだけかもしれません。別の奏者さんの演奏も体験してみましょう。
クリスタルボウルを演奏してみたい
クリスタルボウルを鳴らすのに資格や試験はありません。どなたでも自由に演奏できる楽器です。
とはいえ、クリスタルボウルは「ただ鳴らしていれば癒やされる」という単純なものではなく、演奏技術(奏でる方法)によってはリラックスではなく心身にダメージを与えてしまう恐れやボウルを破損させる恐れがあります。
効率よく知識と技術を身につけるために「クリスタルボウル レッスン」や「クリスタルボウル スクール」「クリスタルボウルの教室」を検討してみるのもオススメです(もちろん独学でも演奏はできるようになります)。
私も各種レッスンを実施しています。
また、書籍をアマゾンで販売しています。
クリスタルボウル講師による違いについて
クリスタルボウルの演奏が奏者によって大きく違うように、スクール、レッスン、教室によっても大切にしているコンセプトや講座内容がそれぞれ違っています。
私は「サウンド・バス」というコンセプトの演奏を行っていますが、別の奏者さんだとよりスピリチュアルなコンセプトだったり、女性の美しさを大切にされている団体もあります。
クリスタルボウルの世界には「トップ奏者」も「第一人者」も「パイオニア」もいません。いまはたくさんの奏者さんがそれぞれの理想を目指して切磋琢磨している時代です。
スクールやレッスンを選ぶときは・・・
- 演奏方法や講座のコンセプトは自分に合っている?
- どんな演奏ができるようになる?
- 講師はどれだけ支持されている?
というような視点から探してみましょう。本当にいろいろな演奏スタイルがあるので講師のYouTubeは必ずチェックしておきたいです。不明な点があれば受講前にいろいろ質問をしてみましょう。
クリスタルボウルの3つの種類
クリスタルボウルは約40年の短い歴史の中で3回の進化・変化がありました。一言に「クリスタルボウル」と呼んでいても3種類あり、それぞれに特徴があります。クリスタルボウルをもっと深く知るために3つの種類を紹介します。
フロストボウル
1980年代に元祖・クリスタルボウルとして誕生したのが、現在では「フロストボウル」や「フロステッドボウル」、「クラシック フロステッドボウル」と呼ばれる乳白色のボウルです。水晶だけで作られており、どんぶりくらいの小さなサイズからタライのように巨大なサイズまで幅広い大きさで作られています。
巨大なフロストボウルはものすごい大音量を出すことができるため、広い空間でパワフルな演奏をしたい奏者に好まれています。ただし、そのくらい大きなものになるとひとりでは持ち上げられないくらい重たくなります。
音色の柔らかさ、残響音の長さはこの後に登場するボウルより弱いものになっています。特に小さなフロストボウル(10インチ以下のサイズ)は音の響きがとても短いためにゆったりとした演奏は困難で、「大きさと鳴らしやすさ」のバランスが難しいボウルです。
20年以上前にクリスタルボウルを聴いたことがあるという方はおそらくフロストボウルの演奏だったと思います。現在主流のクリアーライトボウル、アルケミーボウルとは音が大きく違っているので、新しいボウルの響きもぜひ体験してみてください。
クリアーライトボウル
フロストボウルからぐっと小型・軽量化された透明なクリスタルボウルが「クリアーライトボウル」。第二世代のボウルと呼ばれています。
水晶だけで作られており、見た目も水晶そのままに透明です(フロストボウルはわざと表面を白色に加工してあります)。フロストボウルに比べて音の伸び(残響音の長さ)が格段に長くなったため、複数の音階を重ねて美しいハーモニーを作る演奏ができるようになりました。
その一方で、巨大なフロストボウルが持っていた迫力のある超大音量は出せなくなりました。広い空間で演奏をするときはマイクやスピーカーを使うことになります。
インターネット通販サイト「クリスタルボウル サウンド・バスSHOP」でもクリアーライトボウルを販売しています。各商品ページから試聴も可能です。複数個をセットにしたケース付きのものもありますよ。
アルケミーボウル
フロストボウル、クリアーライトボウルは純粋な水晶だけで作っていましたが、さらに(水晶以外の)さまざまな鉱石を混ぜたボウルが「アルケミーボウル」。第三世代のボウルと呼ばれています。
クリスタルボウルが持つ音色だけでなく、カラーセラピー的な見た目の違いや、パワーストーンが持つメッセージを楽しめるようになりました。音の響きやサイズ感はクリアーライトボウルと非常に似ているために一緒に演奏をしても違和感がありません(フロストボウルは響き方やサイズ感が異なるので一緒に演奏しづらいです)。
クリスタルボウルにはフロスト、クリアーライト、アルケミーという3つの種類があります。それぞれの特徴を大切に自分に合ったボウルを探してみましょう
さまざまなクリスタルボウルの形状
クリスタルボウルの形状にはいくつかのバリエーションがあります。
フラットボトム
もっとも一般的なのは、炊飯器の内釜のように底面が緩やかに丸くなった「フラットボトム」。演奏時は下にOリングやゴムマットを置きます。重ねて収納・運搬ができるため、取り扱いしやすいです。
ラウンドボトム
底面が玉子のように大きくラウンドしているのが「ラウンドボトム」。真ん中に穴の空いた丸座布団のような「ボウルピロー」の上に置いて演奏します(そのまま置くとゴロリと転がります)。ラウンドボトムのメリットは特に存在しないので、ちょっと不思議な存在です。
プラクティショナー
小さなボウルの底面に棒状の持ち手を付けたのが「プラクティショナー」。片手に持って演奏をします。音を鳴らしながら歩き回ったり、聴者の身体の近くでボウルを動かしたり、持ち手の柄の部分をツボ押しのように当ててダイレクトに音の振動を伝えることができます。ただし、持ち手があるため、そのまま床に置いて演奏することや、ほかのボウルと重ねて収納することはできません。大人数のイベントより、個人セッションのときに活躍します。
自分の内側を楽しんでみましょう
以前、こんな感想をいただいたことがありました。
「クリスタルボウルが鳴り出したら、そこの水が揺らめき始めたんです!すごいですね!」
…はい……ネタばらしをして申し訳ないけれど、そこの水は(演奏前から)ずっと揺らめいていたんですよね。ジェット機が飛んで来たのならともかく、クリスタルボウルの音量くらいで遠くの水を揺らすことはできません(これは悪いことではなく、自然なことです)。
変化したのはあなた自信の感覚、感受性です。
サウンド・バスによって余計な思考から離れた感覚優位の状態になると、さまざまなことを感じられるようになります。
長い前髪が目にかかったままだと見えづらかった景色が、散髪したらスッキリ遠くまで見えてくるように、世界が変わったのではなく、あなた自信に変化が起きたんです。
そう。私たちの内側には無限の可能性があります。
クリスタルボウルに神秘性を感じるのと同じくらい、自分自身にも神秘性を感じてみましょう。それは、自分自身をもっと大切にすることにもつながるし、他の誰かにやさしくできるキッカケにもなると思います。
あなた自身の内側、すぐ近くの扉を開いてくれるのが、サウンド・バスの体験です。