水晶から作られたヒーリング楽器「クリスタルボウル」についてのwiki的な紹介です。音が持つ無限の可能性をぜひ体験してみてください。
目次
クリスタルボウルとは
クリスタルボウル(Crystal Singing Bowl)とは、水晶から作られたボウル型の楽器です。マレットと呼ばれる専用のバチでやさしく叩いたり、フチをこすったりすると、とても美しく長い音を発します。
サウンド・バスの中心的な楽器として、世界中で演奏が行われています。
クリスタルボウルの音色
クリスタルボウルはとても伸びやかで美しい音を持っています。一般的に、両手で抱えるほど大きなボウルは「ごいーん・・・」と低い音、どんぶりくらいの小さなボウルは「コキーン!」と高い音を奏でます。
それぞれのボウルには「ドレミファソラシ」の音階が(ひとつのボウルにひとつずつ)あるため、複数のボウルを使うと美しい和音を鳴らすこともできます。
音の余韻(残響音)が長いため、ピアノやギターのように素早くメロディを弾くのではなく、ゆったりとした音を繰り返すような演奏を得意としています。
クリスタルボウルの効果
クリスタルボウルの音を聴いていると、深いリラクゼーションに導かれたり、癒やしや気づきにアプローチすることができます。スピリチュアルな体験をしたり、変性意識状態を感じることもあります。
これはクリスタルボウルの「音色」と「音圧」による効果です。しかし、「演奏方法」によって大きく変わってくることも注意しなくてはなりません。
音色による効果
クリスタルボウルはとても美しい音色を持っています。水晶はこんなに美しい音色を出すんだ!と驚かれることも少なくありません。
難しいことを語るまでもなく、私たちは「心地よい音色」に触れていたら心地よい意識に変化していきます。
音圧による効果
丸い形をしたボウルから発せられる音は360度すべての方向に広がっていき、壁で柔らかく反射することによって身体全体に「心地よい音圧」を届けていきます。これは波のように伝わるので「波動」とも呼ばれるものです。
演奏方法による変化
ただし、すべては「演奏方法」によって変化します。
ひとつずつのクリスタルボウルは美しい音色を持っていても、組み合わせ方(どんなボウルを使うかのチョイス)によっては気持ちの悪い「不協和音」になることがあります。音の大きさ・音圧の強さも演奏の力加減で変わるので、場合によっては「ほとんど音が聞こえなかった」ということや、「頭痛がするほど音が大きかった」ということもあるかもしれません。
たくさんの奏者さんがYouTubeやSNSで演奏を公開しています。好みに合うものを探してみましょう。
クリスタルボウルの起源
クリスタルボウルは非常に難しい起源を持っています。
クリスタルボウルのような形状をした楽器は「シンギング(歌う)ボウル(うつわ)」と呼ばれ、金属で作られたシンギングボウルがチベットやネパール、中国や日本といった東洋の国々で古くから瞑想・宗教儀式のために使われてきました。
仏壇の前にある金色の「おりん」や、年末に叩く「除夜の鐘」の鐘も、シンギングボウルの一種です(除夜の鐘の場合は上下が逆さまになっています)。
そして、そのような歴史とはまったく別のところへ話が変わります。
「石英るつぼ」と呼ばれる、水晶で作った巨大な寸胴鍋のようなものが20世紀に誕生しました。水晶は耐熱性・耐酸性に優れており、水晶製の石英るつぼはさまざまな実験・製造に便利だったために世界中で使われるようになりました。
瞑想・宗教儀式のシンギングボウルと、工業製品の石英るつぼ。まったく関係のないふたつでしたが…1980年代のアメリカで、石英るつぼを叩くとすごい音が鳴ることに気づいた人たちがいました。そういえば石英るつぼは形状が東洋のシンギングボウルに似ています。
これは楽器になるのでは…ということで、工業製品の石英るつぼをヒーリング楽器である「クリスタルボウル」として製造することがスタートしました。
クリスタルボウルはどこの楽器? どんな歴史? と聞かれると、なかなか一言では言い表すことができないのですが…
- おわん型の楽器(シンギングボウル)は主に東洋に古くから存在した
- それに似た形の「石英るつぼ」が楽器になるんじゃないかと閃いた人が西洋にいた
- ヒーリング楽器として使われ始めた
- より楽器らしく演奏できるように、さまざまな改良が行われた
というような歴史です。東洋の叡智と西洋の閃きが融合して産まれたとも言えるでしょう。
現在は楽器としての改良が進み、アメリカ、ドイツ、中国などで、さまざまな種類のクリスタルボウルが製造されています。
さまざまなクリスタルボウル
一言に「クリスタルボウル」と呼んでも、複数の種類があります。
クリスタルボウル3つの種類
クリスタルボウルは大きく3つの種類・世代に分けることができます。それぞれの特徴をご紹介します。
フロステッドボウル
一番最初に登場した元祖・クリスタルボウルが、現在では「フロステッドボウル」や「フロストボウル」、「クラシック フロステッドボウル」と呼ばれる、大きくて重たい乳白色のボウルです。
※フロステッドボウルは後述するクリアーライトボウル、アルケミーボウルとは音の響き方や演奏方法、サイズや重量が大きく違います。買い間違えにご注意ください
フロステッドボウルには以下のような特徴があります。
- 純粋な水晶のみを原材料として製造されている
- 色は乳白色か、塗料によって赤色や緑色の単色で色づけされたものも
- 大きさは8インチ(20.32cm)以上から、タライのように巨大なものまで
- 厚みがあるために頑丈で壊れにくく、パワフルな演奏や屋外での演奏にも耐えられる
- とても重たく、大きなものだと女性ひとりでは持ち上げるのが困難になるほど
- 「ごい〜〜〜ん」という、肉体に響く重厚な大音量を出すことができる
- 価格は安い。ひとつ1万円程度から
クリアーライトボウル
次に登場したのが、純粋な水晶の素材はそのままに、楽器として使用しやすいように薄く・軽量化した透明な「クリアーライトボウル(クリアーボウル)」。
クラシックフロステッドボウルに比べて、音の伸び(残響音の長さ)が格段に進歩したため、複数の音階を重ねてハーモニーを作る演奏ができるようになりました。
※同じような透明ボウルでも音の響き方や演奏のしやすさに違いあります。試聴・試奏してからの購入をオススメします
クリアーライトボウルには以下のような特徴があります。
- 純粋な水晶のみを原材料として製造されている
- 色は乳白色か完全な透明。現在は乳白色のものはほとんど流通していない
- 大きさは6インチ(15.24cm)から12インチ(30.48cm)程度
- 厚みは3mm程度なので、強い打撃が加わると割れてしまう
- ひとつあたりの重量は900g以下。複数個を重ねて持ち運べるようになった
- 「こ〜〜〜〜ん」という、精神に響く素直なヒーリングの音
- 価格はほどほど。ひとつ5万円程度
アルケミーボウル
三番目に登場したのが、クリアーライトボウルへパワーストーンや貴金属を混ぜたりコーティングした「アルケミーボウル」。アメリカの「クリスタルトーンズ社」が代表的なメーカーです。
カラフルな見た目になり、カラーセラピーのような使い方もできるようになりました。
※アルケミーボウルはメリカの「クリスタルトーンズ社」が代表的なメーカーですが、他のメーカーからも類似品が販売されています。カラフルなボウル=クリスタルトーンズ社のアルケミーボウルではありませんのでご注意ください
アルケミーボウルには以下のような特徴があります。
- 純粋な水晶と、さまざまなパワーストーンや貴金属を混ぜて製造されている
- 混ぜられる素材によって見た目(カラー)はさまざま
- 大きさは6インチ(15.24cm)から12インチ(30.48cm)程度
- 厚みは3mm程度なので、強い打撃が加わると割れてしまう
- ひとつあたりの重量は900g以下。複数個を重ねて持ち運べるようになった
- 「こい〜〜〜ん」という、強い倍音を持った複雑な音
- 価格は高い。ひとつ10万円以上
形状による違い
クリスタルボウルの形状にはいくつかのバリエーションがあります。
フラットボトム
もっとも一般的なのは、炊飯器の内釜のように底面が緩やかに丸くなった「フラットボトム」。演奏時は下にOリングやゴムマットを置きます。重ねて収納・運搬ができるため、取り扱いしやすいです。特に表記がなければフラットボトムであると考えてよいでしょう。
ラウンドボトム
底面が玉子のように大きくラウンドしているのが「ラウンドボトム」。真ん中に穴の空いた丸座布団のような「ボウルピロー」の上に置いて演奏します(そのまま置くとゴロリと転がります)。ラウンドボトムとフラットボトムを入れ子にすると、底面に隙間ができてしまいます。ラウンドボトムのメリットは特に存在しません。フラットボトムの方が扱いやすいです。
プラクティショナー
小さなボウルの底面に棒状の持ち手を付けたのが「プラクティショナー」。片手に持って演奏をします。音を鳴らしながら歩き回ったり、聴者の身体の近くでボウルを動かしたり、持ち手の柄の部分をツボ押しのように当ててダイレクトに音の振動を伝えることができます。ただし、持ち手があるため、そのまま床に置いて演奏することや、ほかのボウルと重ねて収納することはできません。大人数のイベントより、個人セッションのときに活躍します。
π(パイ)型、ラッパ型
紙コップのようにボウルの上側が広く、底側が狭く作られたもの。通常の形状のボウルとは重ねづらく、上下がアンバランスなので演奏しづらいです。この形状であることが特に表記されていない場合もあるため、個人売買等では注意をしておきましょう。
大きさによる違い
クリスタルボウルは真上から見たときの「円の直径」を基準として、さまざまな大きさで作られています。
大きさの単位はテレビのように「インチ」で表します(1インチは約2.54cm)。同じ大きさのボウルでも「縦の高さ」はさまざまに異なり、極端に縦長なボウルは「トールボール」と呼ばれています。
大きなボウル
クリアーライトボウル/アルケミーボウルなら9インチ以上、フロステッドボウルなら14インチ以上が「大きなボウル」に相当します。
大きなボウルから発せられる「ごいーん…」という低い音は意識を深めてくれるので、瞑想や睡眠に向いています。音が長く響くために演奏しやすいですが、収納や運搬は少し大変になります。
クリアーライトボウル/アルケミーボウルは大きなものでもそれほど重たくはありませんが、フロステッドボウルの場合は持ち上げるのが困難なほど重たくなるため注意が必要です。
中くらいのボウル
クリアーライトボウル/アルケミーボウルなら7インチ・8インチ、フロステッドボウルなら10インチから13インチが「中くらいのボウル」に相当します。
「コーン…」という安定感のある音は意識を落ち着け、グラウンディングや安心感を得ることができます。取り扱いと演奏のしやすさ、価格の手ごろさのバランスがよいために1つ目のボウルは中くらいがオススメです。
フロステッドボウルは10インチでもかなり重たいので注意しましょう。
小さなボウル
クリアーライトボウル/アルケミーボウルなら6インチ以下、フロステッドボウルなら9インチ以下が「小さなボウル」に相当します。
「コキーン!」という明瞭な音は意識を高め、覚醒やヒーリングをもたらしてくれます。
小さなボウルは値段が安くて取り回しも簡単ですが、音の響きも小さいため、上手に演奏するには技術が必要です。特に8インチ以下のフロステッドボウルは長い音を出すことさえ困難なことがあるので、ゆったりとした演奏をしたい、瞑想に使いたいというときにはオススメしづらいです。

アルケミーボウルの大きさ表記は大雑把なところがあります。メーカーの表記だけでなく、定規を当てて実際の大きさを計ってみることをオススメします
クリスタルボウルを体験してみよう
クリスタルボウルを体験できるイベントや演奏会を、たくさんの奏者・団体が実施しています。
さまざまな演奏方法や雰囲気がありますので、あらかじめホームページやYouTubeで演奏や雰囲気を確認してから参加されることをオススメします。
私のイベントは「サウンド・バス」という演奏コンセプト(ジャンル)で、おひとりでも気軽に参加いただけることを大切にしています。勧誘やセールス、コミュニティ作りや感想のシェアタイムはありません。東京・浅草橋のクリスタルボウルスタジオ「studio PLAYA」を中心に、全国各地で開催しています。
クリスタルボウルは怪しい? 胡散臭い?
クリスタルボウルは怪しい、胡散臭いと言われることがあります。
その言葉は真摯に受け止めつつ、「すべてがそうじゃないですよ」というのも強く伝えていきたいです。
クリスタルボウルが誕生してから、まだ40年くらいしか歴史がありません。数百年の歴史があるクラシック音楽や、数千年の歴史のあるヨガと比べて、はるかに短いのがクリスタルボウルの世界です。
そのため、クリスタルボウルの解釈(考え方)や演奏方法は奏者によって大きく違っています。
ギターという楽器を使った音楽にもいろいろなスタイルがありますよね。スーツ姿で演奏する人もいれば、我輩は悪魔だと言いながら演奏する人(悪魔)もいます。
ひょっとしたら、怪しい、胡散臭いものに見えてしまうような解釈(考え方)や、演奏方法があるかもしれません。でも、それはその奏者さんやその団体(だけ)のスタイルです。
また、宗教的なモチーフ(巫女服など)を取り入れたり、宗教施設(神社仏閣等)での「奉納演奏(神に捧げる演奏)」を行ったりしている奏者さんや団体もありますが、これらも「雰囲気作り」や「奏者の好み」です。クリスタルボウル = 宗教ではありません。
私はかなり気軽な雰囲気、オープンなスタイルで活動をしていますが、見る人によっては「あんなに気軽に演奏しているのは怪しい、胡散臭い」になるかもしれません。
いまはたくさんの奏者さんがYouTubeやSNSで演奏を公開しています。自分が信頼できる演奏を探してみていただければ幸いです。

本当にさまざまな奏者さんがいるために、ややこしくて恐縮です。それぞれが理想を目指している最中ということでご容赦くださいませ
科学的・医学的な研究について
クリスタルボウルの効果について、信頼に耐えうる科学的・医学的な研究発表は行われていません。これは「科学的・医学的に価値がない」というものではなく、クリスタルボウルの演奏スタイルが標準化されておらず、奏者によって体験が大きく変わるために「科学的・医学的に研究が困難」だからです。
たとえば、演奏がすごくヘタな奏者さんが実験を行ったなら「クリスタルボウルには何の効果もなかった」になるかもですよね。
※ひとりの奏者が数人を相手に実験してもデータとしての価値は認められませんのでご安心を
海外では医療現場でも使われているの?
「海外では医療現場でも使われている」と紹介されることもありますが、病院のイベントとして演奏されることや、医師免許を持っている人が演奏することと、医療行為として公に認められているかはまったく別の話です。ひょっとしたらアマゾン奥地のシャーマン医療のことかもしれません。
たとえば、日本の厚生労働省に相当する「アメリカ保健福祉省(Department of Health and Human Services、HHS)」が「クリスタルボウルを病院に取り入れましょう」というような通達をしている…なんてことは一切ありません。
あくまで個人の判断として、補完的に使われているというのが現実です。
私はこれまでにメンタルクリニック、総合病院、お寺、放課後等デイサービス、特別支援学校などで演奏をさせていただいていますが、だからといって「日本では医療、宗教、教育の現場でクリスタルボウルが取り入れられている」と表現するのは誇張し過ぎに感じます(なので、そういった表現は私は行いません)。
査読されたクリスタルボウルの論文はないの?
アメリカ国立医学図書館が管理し、生命科学と医学の学術論文が検索できる「PubMed」にも、クリスタルボウルが医学的に「効果がある」という論文は見つけられませんでした。
唯一あったのは「クリスタルシンギングボウルの演奏で慢性脊髄痛患者の疼痛緩和は確認できなかった」とされるものです(できなかった!)。正直、これはとてもくやしいですね。誰がどんな演奏をしたのでしょうか…。
なお、「マインドフルネスは有効である」という論文はたくさんあります。マインドフルネスは「こうやったらいいよね」「これはダメだよね」という技法が標準化されているから、インストラクターごとの体験の差が小さく、検証しやすいためです。
でも、クリスタルボウルは奏者によって演奏の内容が大きく違います。演奏の内容によっては心地よいグッド・トリップではなく、精神的・身体的苦痛を伴うバッド・トリップになる恐れがあるので、私たち奏者はこれからも真摯に、慎重に、敬意を払いながら音の世界を探求すべきだと考えています。
クリスタルボウルを演奏してみたい
「自分でもクリスタルボウルを演奏してみたい!」と思ったときは、おおまかに以下の3つのステップとなります。
- 自分が演奏してみたいスタイルを想像して
- 自分に合ったクリスタルボウルを選んで
- 演奏技術を身につけられるよう練習する
演奏してみたいスタイルを想像しよう
クリスタルボウルはさまざまな用途に使えます。反対に言えば、ただぼんやりとボウルが欲しいというだけでは、どう進めてよいのか分からなくなって混乱しがちです。
ヒーリングサロンで癒やしの演奏をしたい、ヨガと一緒に鳴らしたい、自分自身のために鳴らしたい等、自分がやってみたい演奏を想像してみましょう。「この奏者さんの演奏が好き!」というのもスタイルを考える参考になると思います。
自分に合ったボウルを選ぼう
一言に「クリスタルボウル」と言っても大きく3つの種類があり、約2オクターブの範囲で音階があります(24の音階です)。
自分が演奏してみたいスタイルに合う音はどれだろう? 私の好きな演奏はどの音階が使われているんだろう? というようなところから、自分に合ったボウルを考えてみましょう。
ボウルを選ぶことができないという方へ
「音楽の経験がないし、好きな音を選べと言われても困難です」という方もおられるかもしれません。「難しいことは考えたくないし、オススメを選んでください」という方もおられるかもですね。
でも、できる限りご自身で選んでみていただきたいです。そのための情報はYouTubeでも出していますし、ファーストステップレッスンでもお伝えしています。
なぜ自分で選ぶことが大切かと言うと…
クリスタルボウルを上手に鳴らすためには、奏者自身がしっかりリラックスできている必要があります。言い換えれば「ボウルと仲良くなれている」状態です。
もし、ボウルと長く付き合っていきたいなら…誰かが選んだ見知らぬ人と、自分が好きになった人と、どちらが長続きできそうでしょうか。
迷ったときはご相談ください。
クリスタルボウルの販売店について
クリスタルボウルを専門的に販売しているお店はそれほど多くありません。透明なクリアーライトボウルであれば弊社運営の「クリスタルボウル サウンド・バスSHOP」、カラフルなアルケミーボウルであれば「MANIMANA」さん、「天使の樹」さんなどが在庫が豊富です。
もし、あまり知られていないお店で購入をしようと思ったときは以下の点を意識してみてください
- そのボウル実物を試奏できる場所はある?
- そのボウル実物の音色を試聴する方法はある?
- そのボウルを使って活動している奏者さんはいる?
自分で実際に試奏できれば一番よいですよね。音色が気に入れば購入を検討してみましょう。試奏ができなくても、録音・録画された音を試聴できれば分かりやすいです。また、そのボウルを使って演奏活動をしている奏者さんがいれば(YouTubeなどで見られれば)参考になるはず。
もし、そのいずれでもない場合…試奏もできず、試聴もできず、使っている人を誰も知らない…というのであれば、購入するのはギャンブルの要素が強くなります。
クリスタルトーンズのニセモノに注意
カラフルなアルケミーボウルはアメリカの「クリスタルトーンズ社」のものが有名で、ブランドとしての地位を築いています。しかし、メルカリ等の個人売買ではあきらかに別会社のボウルがクリスタルトーンズ製品と称して販売されていることがあります。
クリスタルトーンズ社のボウルであれば、フロステッドボウルであれ、アルケミーボウルであれ「ブランド名の入ったシール」が必ず貼られています(簡単に剥がれるものではありません)。
※クリスタルトーンズ社はクリアーライトボウルの製造を10年以上前に中止したため、「クリスタルトーンズ社の透明なボウル」が新品で手に入ることはまずありえません
「クリスタルトーンズ社のシールが貼られていないもの」はトーンズ社の製品かどうか分からないので、手を出さない方がよいかと思います。故意に偽って販売している団体・個人がいないことを願うばかりです。
演奏技術を身につけよう
クリスタルボウルは「ただ鳴らしていれば癒やされる」という単純なものではありません。演奏技術によっては心身にダメージを与えてしまう恐れもありますし、ボウルを破損させる恐れもあります。丁寧に演奏技術を身につけましょう。
私も各種レッスンを実施しています。完全に初めてのときは「ファーストステップレッスン」からの受講がオススメです。
また、演奏方法の教則本をアマゾンで販売していますので、参考にしていただければ幸いです。
私以外にも、たくさんの奏者さんがクリスタルボウルのレッスンを実施されています。
- レッスンのコンセプトは自分に合っている?
- どんな演奏ができるようになる?
- 講師はどれだけ支持されている?
というような視点から、自分にあったレッスンを探してみるとよいと思います。いろいろな演奏スタイルがあるので、講師のYouTubeは必ずチェックしておきましょう。