クリスタルボウルの鳴らし方・演奏方法

クリスタルボウルを鳴らしてみたい!演奏してみたい!という方へ、基礎的な情報を紹介します。

本格的に演奏方法を学びたい方には「クリスタル サウンド・バス スクール」というマンツーマンレッスンを行っています。クリスタルボウルを購入したい方はこちら

はじめに

クリスタルボウルはとても歴史の浅い楽器です。この世に誕生してから、まだ30年程度しか経っていません。

クリスタルボウルという楽器そのものにも、新しいタイプ、新しいメーカーが誕生していますし、「クリスタルボウル奏者」と呼ばれる演奏者も、多くが「第一世代」です。

長い歴史の中で洗練されてきたものではなく、いままさに作られつつある世界が、クリスタルボウルです。

このページで紹介している演奏方法も、私が15年に及ぶ演奏活動を続ける中で作り上げた方法です。ほかの奏者の方はまったく違う演奏のこともありますので、「これが正解」「これはニセモノ」というような極端な判断ではなく、さまざまな音に触れて、好みのものを探してみてください。

また、このページで紹介している演奏方法は薄くて軽い「ウルトラライトボウル」や「クリアーボウル」、「アルケミーボウル」という種類のクリスタルボウル向けのものとなります。分厚くて重たい「クラシックフロステッドボウル」は演奏方法がまったく異なります。

ココがポイント

さまざまな演奏方法があるので、好みのものを探してみましょう!

クリスタルボウルに触れる前に

クリスタルボウルはとても繊細です。乱雑に扱うと、ガラスコップが割れるようにボウルも割れてしまいます。

クリスタルボウルに触れる前に、以下の点を確認しましょう。

アクセサリー類はすべて外しましょう

クリスタルボウルに金属製のアクセサリーが当たると「カツン!」という痛い音が鳴り、ダメージを与えてしまいます。ネックレス、指輪、腕時計、ブレスレットなど、ボウルに触れそうな位置にあるものは必ずすべて外しましょう。

動きやすい服装を心がけましょう

演奏時には身体を大きく、手を細かく動かします。ヨガウェアのように動きやすい服装を選びましょう。私たちが作るのは相手に寄り添った癒やしの世界です。

心を落ち着けましょう

イライラや不安があると、ボウルを手荒に扱ってしまうことにつながってしまいます。特別な時間のために、ゆっくり心を落ち着けましょう。

ココがポイント

割れたボウルは修復が困難です。金属製のアクセサリーは絶対に外して!

クリスタルボウルの並べ方

クリスタルボウルはフローリングの床や、しっかりとしたテーブルの上など、固くて平らな場所に並べます。畳やカーペット、屋外の土の上などに並べるときは「コルクの鍋敷き」をボウルの下に設置すると安定感が増しますよ。

ボウルは「音階順」で並べると演奏がしやすいです。並べる順番はいつも同じにしましょう。並び順が毎回バラバラでは、演奏の都度「このボウルの音階は・・・」とアタマで考えてしまい、スムーズな演奏ができなくなります。

それぞれのボウルの間隔は10cmから15cm程度、握りこぶしひとつより少し広いくらいが適切です。間隔が近すぎると両手で演奏している際にマレットがぶつかる恐れがあり、間隔が広すぎると演奏しづらく、共鳴・共振をさせることができません。

ボウルの数が4つ以下であれば、音階順に横一列に並べてよいと思います。まっすぐでも、軽いアーチ状でも、最小限の動きですべてのボウルにアクセスできる並べ方にしましょう。

7つの音階を揃えたフルセットのように、ボウルの数が5つ以上ある場合は、横一列の並べ方では端から端までの距離が大きくなってしまいます。二段構えの並べ方がオススメです。

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上の写真の並べ方の場合、奏者側にある4つのボウルの音階は向かって右側から「C・E・G・LOW-B」、手前側にある3つのボウルの音階は右側から「D・F・A」となっています。

こうすることで「C・E・G」の和音や「D・F・A」の和音のボウルへアプローチしやすくなり、反対に「C・D」や「E・F」、「C・LOW-B」のように不協和音になる音にはアプローチしづらくなります。

ココがポイント

並べ方をいつも同じにすれば上達も早くなります!

Oリングやゴムマットを忘れずに

いかなるタイミングでも、ボウルをフローリングの床の上のような固いところへ直接置いてはダメです。

必ず、Oリングやゴムマットなどのやわらかい物を置いてから、その上にボウルを設置しましょう。

Oリングは必ずボウルの中心・真下に来るようにします。Oリングの上でボウルが斜めにならず、きちんと水平になっていることを、さまざまな角度から見て確認しましょう。斜めになっていると、音の響きが悪くなるばかりか、演奏中にボウルが転倒する恐れがあります。

マレットを持ってみよう

クリスタルボウルは「マレット」という専用のバチでボウルのフチをこすったり、叩いたりして演奏を行います。

マレットにはいくつかの種類があり、もっともよく使われているのはチクワのような中空のゴムの棒にスウェードの革を巻き付けた「スウェードマレット」です。

マレットの持ち方

マレットはお箸と同じように、指でつまんで持ちます。演奏中はつまんだ指の力加減によって、細かく音をコントロールしています。

マレットの上から少し下がったあたりを親指と人差し指で挟むようにつまみ、後ろから中指を添えて固定します。薬指・小指は自然に曲げておきましょう。

手の甲とマレットがほぼ直角になるような形です。親指と人差し指にぎゅっと力を入れてマレットを強く持ったり、指の力を抜いてふわっと優しく持ったりして、指の感覚を練習しましょう。

まずは利き手で持ち、同様の持ち方で利き手ではない方の手でも持ってみましょう。

グー握りやマレットの上部を覆うように持つのは、繊細な音のコントロールが行えず、見た目もよくありません。利き手ではない方の手で演奏するのも困難になります。

ココがポイント

マレットは指でつまんで持たないと、細かな音のコントロールができません!

演奏時の姿勢

クリスタルボウルを床に並べた場合は、奏者も床に座って演奏をします。膝がボウルに当たらない程度に近づき、マレットをボウルに当てたときに肘が伸びきらないような距離に腰を下ろしましょう。

身体は別の方向を向いたまま、腕だけを伸ばして演奏するのは、正しく音が鳴らせないばかりか、見た目も悪いものになります。演奏するボウルにきちんと正対するようにしましょう。奏者は同じ場所に座りっぱなしではなく、演奏するボウルの近くへ細かく移動しています。

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たくさんのボウルを使って複雑な演奏をするときは、正座の状態から足の指を立てた「起座」の姿勢になって、ボウルに身体を近づけます。ゆったりとした演奏のときは正座や胡座に変えても構いません。

不意に滑ってしまうような事故を防ぐため、座布団やクッションは使わない方が安全です。少しの時間、集中してみましょう。

ココがポイント

鳴らしたいボウルの方向へ身体を向けながら、身体全体で鳴らすようにしましょう

演奏時の動作

クリスタルボウルの演奏中は、こっちのボウルをこすりながら、あっちのボウルを叩いて、その次はこっちをこすりながら、あっちもこする・・・というように、常に身体を動かし続けています。

このとき、演奏に必要なすべての動きは、無駄がなく洗練された自然な流れの中にあります。

ピタっと触れてシャカシャカ回して、パっと離してコツンと叩くのではなく、ふわっと触れてぐわーんと回して、そっと離してポンと叩きます。

兵隊のように格式ばったカクカクした動きではなく、蝶が舞うように自然で柔らかな動きです。自然な動作は、奏者の身体的な疲労を軽減することにもつながります。

ココがポイント

無駄のない、自然でやわらかな動きは、そのまま音に反映されます

音量の目安

クリスタルボウルは大きな音量が出せる楽器です。8インチサイズのボウルなら、体育館くらいの広さを響かせることができます。

ボウルから大きな音が出ている=ボウルが大きく振動している、ということです。音量を出し過ぎると演奏中にボウルが割れてしまうことがあります。マレットの力加減や回転速度による音量のコントロールをしっかり身につけていきましょう。

音量の目安として、日常会話の声以上に大きな音は出さないようにすべきです。ボウルを演奏しながら、ふつうの声で会話ができるくらいの音量です。大声でないと会話できないような状態は、音量の出し過ぎです。

日常会話の音量というのは、私たちがもっともよく触れて、よく耳を傾けているものです。それよりも大きいと「うるさい」と感じられて、耳を塞ぎ、感覚が閉じてしまいますが、音量が小さければ小さいほど耳を澄まし、感覚が開き始めます。大切なことは怒鳴って伝えるのではなく、ささやくのと同じです。

聴者の感覚をしっかり開いて、心地よい音を届けていきましょう。

ココがポイント

大きな音を出し過ぎると演奏中にボウルが割れてしまいます。絶対に気をつけて!

音の止め方

音が鳴っている最中のボウルは、ボウル自信が振動をしている状態です。ムリに音を止めようとすると、振動を急激にストップさせることになり、ボウルを破損させてしまう恐れがあります。

通常の演奏中は意図的に音を止めることはありませんが、自宅の練習などで音を止めたくなったときの安全な方法を紹介します。

マレットを横向きに持ってボウルの下部に当て・・・

音の止め方

そのまま下から上にスライドするように動かすと、すっと音を止めることができます。

この方法以外で音を止めたり、音が鳴っている最中のボウルに手を触れたりするのは避けましょう。

こすって長い音を出してみよう

マレットをボウルのフチに当てて円を描くように回転させると、「ほわーん」というとても長い音を出すことができます。クリスタルボウル演奏の基礎となる、こする奏法を身につけましょう。

こする奏法の基本

クリスタルボウルの上部・エッジのフチをよく見てみましょう。すとんとした直角ではなく、ごくわずかに斜めになっていると思います。

こする奏法では、マレットの先端から数cmくらいの位置(先端の白いゴム部分ではなく、ねずみ色のスウェード部分)をボウルのエッジ斜め部分に押し当て、エッジ沿ってマレットを這わすように動かすのが基本です。

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  1. マレットをきゅっと強めにつまみ、ボウルに対してマレットがわずかに「ハ」の字になるように手を内側(ボウル側)へ傾けます
  2. エッジ部分にマレットを当て、ぐわんと回し始めます。回転させるスピードの目安は、お鍋に入ったカレーを混ぜるくらいの速さです
  3. 音が鳴り出してきたら、マレットをボウルに押し当てる力を弱めて回転の速度を落とし、音量をコントロールします
  4. マレットをボウルから離すときは、習字の筆を離すように「そっ」と離します。決して「ぱっ」と離さないでください

ココがポイント

こする奏法はマレットの当て方・力加減・スムーズな動きが重要なポイントです。スムーズにマレットを動かせないと、こすっているつもりが音を止めていることがあります。やわらかく動き続けましょう

より本格的な演奏方法を学びたい方に向けて「クリスタル サウンド・バス スクール」というマンツーマンレッスンを行っています。こする演奏については、下記のような内容が加わります。

  • 音が出てきたら力を弱めて音量をキープする
  • マレットをそっと離す
  • 音を継ぎ足す
  • マレットの先端でこする
  • 音の合計に耳を澄ます
  • 高い音のアクセントを入れる
  • クリスタルボウルの音が螺旋状に向上していく理由
  • 呼吸に合わせて抑揚(ゆらぎ)をつける

叩いて明瞭な音を出してみよう

ボウルにマレットをやさしく当てると、「こーん」という明瞭な打撃音を鳴らすことができます。クリスタルボウル演奏にアクセントを与えてくれる、叩く奏法を身につけましょう。

叩く奏法の基本

「叩く」という表現を使っていますが、やさしく「触れる」くらいの力加減です。力もスピードもまったく必要ありません。太鼓のように強く叩くとボウルが割れてしまいます。特に、これまでクラシックフロステッドボウルや金属製のシンギングボウルを使っていた人は力加減に注意をしてください。

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  1. すとんと抜け落ちそうなくらいの弱い力加減でマレットをつまみます
  2. ボウルに対してマレットがわずかに「ハ」の字になるように手を内側(ボウル側)へ傾けます
  3. すっと手を動かして、マレットの下部をボウルの上部に当てます
  4. マレットがボウルに当たったときの反作用の力を使って、スムーズにマレットをボウルから離します

ココがポイント

緊張しているとやわらかな「手の動き」ではなく、素早い「手首のスナップ」でボウルを叩いてしまいます。ボウルとしっかり仲良しになって、スムーズな動きを心がけましょう

より本格的な演奏方法を学びたい方に向けて「クリスタル サウンド・バス スクール」というマンツーマンレッスンを行っています。叩く演奏については、下記のような内容が加わります。

  • 叩いた後はマレットをきちんと離す
  • マレットの位置で音のニュアンスが変わる
  • 連続で叩いて音を重ねる
  • 4回を意識して叩く
  • 叩いた先の展開方法

クリスタルボウルの演奏で大切なこと

ひととおりボウルを鳴らせるようになったら、本格的な「演奏」に挑戦してみたくなりますが・・・クリスタルボウルの演奏でもっとも大切なのは「鳴らしたい音を・鳴らしたいタイミングで・きちんと鳴らせる」ことです。

たとえば、「こーん」とやさしく叩きたいのに、「コキーン!」という強い音になってしまったり、こすっている最中の音がピタッと止まってしまっては、どれだけ高価なボウルを使っていても、聴者には苦痛しか与えません。

基礎の部分がきちんとできていないと、演奏はどんどんムチャクチャになっていきます。

「うわっ、ヘンな音で鳴っちゃった。そしてこっちのボウルはぜんぜん音が鳴らないし、あーもう、どうなってるの!?」と、気持ちが焦れば焦るほど、独りよがりな世界へ突入し、聴者に寄り添った演奏から遠のいてしまいます。

基礎の部分は日々の練習の積み重ねです。練習をせずに技術を身につけることはできません。

鳴らしたい音を・鳴らしたいタイミングで・きちんと鳴らせるようになったら、まずはあなた自身が心地よいと思える音を紡いで、演奏してみましょう。

自分自身の感覚で行う演奏は、自分だけのクリスタルボウル・ヒーリング(クリスタル サウンド・バス)の世界であり、自分が心地よいと思える音を誰かに届けて、同じように心地よく感じてもらえるのは、とても誇らしいことです。自分自身も癒されます。

もし、より理論的な、実践的な演奏方法を学びたいときには「クリスタル サウンド・バス スクール」でお待ちしております。

音の世界を広げていきましょう。

ココがポイント

基礎の力なくして演奏は行えません。毎日、少しずつでも練習を続けていきましょう

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