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湿度とクリスタルボウルの響き方、暮らしの中で育つ音の感性

梅雨と台風のシーズンですね。昨年に続いて西日本は大雨が多く心配です。恵みの雨で終わり、災害とならないことを祈るばかりです。

本日は、湿度とクリスタルボウルの響き方と、暮らしの中で育つ音の聴き方についてブログで書いてみます。

乾燥している国は音の響きがよい?

音楽をやっている人の間では「日本は音の響きが悪い」と言われることがあります。その理由は、「日本は湿度が高いために音の響きが弱くなり、アメリカ西海岸のようにスカっと晴れて湿度が低い国の方が音がよく響く」というものです。

音(音波)は空気を媒質にして伝わっていきます。もっと厳密に言うと、空気中の窒素分子や酸素分子が振動し、それらの分子の密度が濃淡を持って移動することが、音が伝わるということです。そのため、媒質となる窒素分子や酸素分子が存在しない真空(宇宙)では音は聞こえませんし、空気中の成分によっては音の伝わり方も変わります。

ただ、響きの違いを国や湿度だけで説明するのは単純すぎます。会場の広さや壁・床の素材、置かれているものによっても聴こえ方は変わります。実際の場所で音を出して確かめながら、その空間に合う演奏を考えたいです。

暮らしの中で育つ、音の聴き方

音の聴こえ方について考えるとき、私は暮らしてきた環境や、聴き慣れた声・音楽にも関心があります。ただし、「日本人は音に合わせて感覚を進化させてきた」と一括りに説明できる根拠はありません。国籍や育った場所だけで、感性が決まるわけでもありません。

古い映画の声が、今の話し方と違って聞こえることがあります。

発声の仕方だけでなく、録音や再生の条件も関わるので、映画の音声から当時の人の聴覚や住環境への適応まで断定することはできません。それでも、声の響きや言葉の伝わり方に耳を向けるのは面白いです。

※音と言葉、身体、文化のつながりを考える参考として「倍音 音・ことば・身体の文化誌」を紹介します

クリスタルボウルを懐かしく感じる人も、新鮮に感じる人もいます。その違いを優劣で考えず、自分にはどう聴こえるのかを楽しんでみてください。

会場ごとに響き方が違うなら、音量や間の取り方、配置を調整してみる。環境を悲観するより、その場所でできる演奏を探すことを大切にしたいと思っています。

サウンド・バス アーティスト。東京・浅草橋のstudio PLAYAを運営。「心の中に空間を見つける体験」をコンセプトに、全国での演奏、レッスン、書籍の執筆、アプリ・楽器の製作に取り組んでいます。Crystal Sound Laboratory/合同会社マガリ企画代表。Magali Luhanのプロフィール・活動実績 / サウンド・バスの開催日程

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