10年前の私は渋谷で働く会社員でした。あの時間、いままでに感じたことのない長い揺れ。
全社員はすぐ帰宅するようにとお達しが出る中、ヤマト運輸さんがふだん通りに「お荷物ありますか?」と集荷に来られたのはビックリしました。
東京でいてもたってもいられなかった私は、平日は会社で働きつつ、週末はレンタカーを借りて被災地ボランティアに関わらせてもらいました。
いまでこそ、「行動できていたの偉いねぇ」と言われますが、10年前の風当たりは決してよいものばかりではありませんでした。
素人が行っても足手まとい
貴重な食料を奪ってゴミを残すだけ
放射能の付いた車で帰ってくるな(←これは本当に多くて、レンタカー会社にも「被災地に行きます」とは伝えていませんでしたが、レンタカー会社側から「なんで毎週末借りてるの?」と聞かれ、怒られるのを覚悟でカミングアウトしたところ、「そういうことなら」と、レンタル代金をめちゃくちゃ安くしてもらえるようになりました。うれしかったなー)
でも、私は私なりに科学的な根拠のある情報を集め、客観的に状況を判断し、現地の声をいただきながら、自分ができる行動を選択していたつもりです。
さて、2021年のいまの日々も、きっと10年後に振り返ることでしょう。
そのとき、「あのころよくやってたなー」と思えるように、日々を過ごしてみたいと思います。
春ですね!