貴船神社に行ってきました。意識をどこへ持って行くか?について

先週、京都の貴船神社へ参拝に行きました。奥宮の神秘的な体感がとにかくすごかった・・・明日でもまた行きたいくらいよかったです。

で。

暑い夏を過ごすために、京都には川沿いや川の上に座席を作って食事をいただく「川床」という文化があります。

例年であれば9月末で終了する川床ですが、今年はコロナ禍もあったということで、私が訪問した10月のタイミングでも特別に川床でご飯をいただけることに!

ザーーーっという川の音を聞きながらのおいしいご飯。本当に心地よい時間でした。

で。

もぐもぐおいしいご飯を食べながら思っていたのは、「心地よく感じられるように設計してあるから、心地よいんだよね」ということ。

今日はそんなお話を。

 

私は極端な田舎育ちのため、「自然は癒されますねぇ」というような表現には、素直に賛同できないところがあります。だって、山の中にはムカデもいるしヤマビルもいるし、イノシシやクマだっています(私はクマに襲われかけた経験もあります)。

自然は人の力が及ばない場所だからこそ、そこに入ると私たちの意識は拡がり・深まります。そのときに「恐怖」を感じるか、「癒し」を感じるかは、その自然の状態によると思います(荒れ野原では癒されません)。

 

川床のザーーーっという川の音は、瞑想のBGMとしても使われる「ホワイトノイズ」という音に似ています。

ホワイトノイズ(のような音)によって私たちの意識は拡がり・深まります。そこでおいしいご飯を食べたり、大切な人と時間を過ごせたなら、ふだん以上に心地よく感じられることでしょう。反対に、キライな上司との宴会だったら、川の音が雑音にしか聞こえないかもしれません。

 

つまり・・・

意識を拡げたり・深めたりする方法はたくさんあります。クリスタルボウルの演奏もそのひとつです。大切なのは、その拡がったり・深まったりした意識を「どこへ持って行くか?」です。

クリスタルボウル奏者はその点に細心の注意を払わなくてはなりません。「クリスタルボウルの音は癒しだから!」と、自分勝手にガンゴン鳴らすのではなく、きちんと相手のことを思いながら、癒しを導けるような音を考え、構成する知識と技術が必要です。

 

私は心地よい場所へ行くのが好きです。そしてそこで、なぜ心地よいのかを考えることは、私の演奏にたくさんの気づきを与えてくれています。

 

10月25日の月曜日は、10月最後の朝のYouTube配信です。スケジュール通りに動けない私が、毎週月曜によくがんばった・・・!

それではまたどこかの空の下で。

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