クリスタルボウルはとても繊細な楽器です。叩いたりこすったりして演奏するだけでなく、外部の音(振動)の影響を受けて、演奏していないときでも勝手に鳴り出すことがあります。これを「共振・共鳴」と呼びます。
昨年、「無響室」という完璧な静寂空間でクリスタルボウルを演奏したときには、この共振・共鳴をすごく実感できました。私が喋っている声(の振動)にさえ、クリスタルボウルは共振して鳴り出すのです。
共振・共鳴の動画をYouTubeで公開したのでご紹介します(強めにならしているので音量にご注意ください)。
用意したのは528Hzのクリスタルボウルをふたつ。どちらも、まったく同一の周波数(振動)を鳴らします。
まず、片方のボウルを鳴らします。強めにならしているので音量にご注意ください。
音が響いているときに、それまで鳴らしていたボウルの音を止めると・・・
あれ? まだ鳴っている?
そう。手を触れていないはずの、もう片方のボウルが勝手に鳴り出していたのでした。
これが共振・共鳴です。
共振・共鳴は、音が同じボウル同士の方が強く発生しますが、音が違っていたとしてもわずかに起きています。共振・共鳴が起きている状態では、それぞれのボウルは単体で鳴らすときよりもさらに心地よく響きます。
クリスタルボウル サウンド・バスでは、この共振・共鳴をいかに利用するか? が大切な要素です。ボウルの並べ方や、演奏方法によって共振・共鳴は大きく変わります。
最初はシンプルだったやさしい音が少しずつ重なっていき、共振・共鳴とともにどんどん音が響き始め、心地よくも圧倒的な世界へと誘われる・・・
もちろん、ボウルが共振・共鳴している状態は、私たちの身体も共振・共鳴しているはずです。
心地よさの先にある、新しい世界を模索してみましょう。