先日のイベントの際にいただいた質問シリーズ第二弾、「自分が癒されたいときは何をやっていますか?」についてもブログで書いてみます。
クリスタルボウル奏者に限らず、何かを表現する人・提供する人・指導する人はインプットとアウトプット、そして休息のバランスがとても大切だと思います。アウトプットばかりだと、あっという間に疲弊してしまうでしょう。
私の場合は「別の奏者のクリスタルボウル演奏を聞く」ことで癒されています。そのとき大切にしているのは、使っているボウルの種類や、お客さんの顔ぶれが自分のイベントとなるべく違うこと。なので、クラシックフロステッドボウルの演奏を聞くことが多いですね。
なぜ使っているボウルの種類や、お客さんの顔ぶれが大切かと言うと、同じ種類のボウルだと演奏を聞いていても「なるほど、こういう演奏なのかー」と、ついつい勉強モードになってしまうかもしれません。自分のイベントと同じお客さんが集まる場所では「どうもどうも」と挨拶ばかりして、ついつい営業モードになってしまうかもしれません。
心置きなく、純粋にお客さんとして過ごせる時間は貴重です。いつも「頼られる側」なので、たまにはアタマをカラッポにしたいのです。
また、「セルフヒーリングには使えますか?」という質問をいただくこともあります。自分で鳴らして自分を癒すことはできますか?というものですね。
これは「できなくはないけど、誰かの演奏を聞く方がやっぱりよい」という感じです。自分でマッサージするより、誰かにマッサージをしてもらった方が心地よいのと一緒です。なので、もっともっとクリスタルボウル奏者が増えて欲しいです。
最後にもうひとつ。自分を疲弊させないための予防策として、「奉仕の気持ち」では演奏しないことが大切だと考えています。
ちょっと表現が難しいけれど、「癒し」の行為はうっかりすると「奉仕」になる恐れがあります(あえて「恐れ」と書きます)。健全な活動を続けていく上で、これは非常に危険です。「奉仕」だとアウトプットしかありません。
「奉仕」ではなく、「共に高められる存在」が理想です。演奏を通じて、自分も成長できる何かの要素。分かりやすいのは「お金」ですが、それ以外にも考えておきたいです。
クリスタルボウルの奏者は決して多くありません。頻繁に演奏している人なんて10人くらいかもしれません。いきなり活動を止めてしまう人、いきなり消滅する団体を、いくつも私は見てきました。
「何のために演奏しているのか分からなくなった」という相談を受けたこともあります。
理由はいろいろあるだろうけど、インプットとアウトプットのバランスは意識しておきたいです。
私たちが望む未来は、誰かの不幸や誰かの搾取の上に成り立つものではないはず。
共に高め合っていきましょう。