老人ホームなど、高齢者の方が多くおられる施設からクリスタルボウルの演奏について相談をいただくことがあります。その際に出た話を参考までにご紹介します。
[st-kaiwa2]クリスタルボウルって、いわゆる音楽療法とは違うんですか?[/st-kaiwa2]
「音楽療法」という言葉がフォローする範囲ってすごく広いですが、たとえばグループホームなどで行われている「認知症の予防」のための音楽療法と、クリスタルボウルのサウンド・バスは、かなり異なっています。
一般的な音楽療法って、「懐かしい曲を聴いて昔のことを思い出してみましょう」だったり、「皆さんで声を出してほがらかな気持ちになってみましょう」だったり、「ピアノや琴を弾いて心身をリハビリしましょう」というものが多いと思います。
クリスタルボウルは「緩和ケア」に近い行為で、「楽な姿勢で心地よい音を聞いてリラックスしましょう」というものだから、手指のリハビリにはなりません。基本的には音を聞いているだけなので、すごく受け身ですね。
レコードやCDの音楽鑑賞レクリエーションと違う点としては、クリスタルボウルの生演奏は細かな音の振動を身体でしっかり感じられるので、肉体的に心地よいというのがあります。また、メロディを持った曲ではないので、それぞれマイペースに聞いていただけて、途中参加や退出もできます。
どのような効果が期待できるかと言うと・・・
- 精神の安定、ストレスの解放
- 食欲の増進、味覚の向上
- 自己肯定感の回復
- 安眠
が、あげられます。これらはクリスタルボウルの効果というより、音を聞いて深くリラックスしたことによる効果です。とにかくリラックス度合いが高いのが特徴です。
これまでの経験談として、耳が遠い方でも体験に大きな違いはありませんでした。サウンド・バスの奏法では大きな音、強い音を出さないので、どなたでも参加いただけるかと思います。
クリスタルボウルはお寺で使われている「おりん」を水晶で作ったような楽器ですし、倍音を含んだ長い音の響きは雅楽に似ているためか、懐かしさを感じていただいけることもあります。
「幽玄な音のコンサート」というような気軽な気持ちで参加いただけると、新しい不思議な体験ができるかもしれません。
・・・というわけで、ご興味ありましたらお問い合わせくださいませ!音の可能性を広げていきましょう!