7つの都道府県に緊急事態宣言が発令され、街から人の姿が減りました。子供たちの休校も延長されてしまい、なんだか息苦しい日々・・・こんなときにオススメなのが、歩く瞑想「経行(きんひん)です。
で。
最初にお断り?を書かせてください。
「外出自粛要請」が大きく報道されたためか、なんとなく「外出したらダメ」という雰囲気になっていることに違和感を覚えます。
本来の目的は「感染の抑制」であり、「外出の自粛」は(感染の抑制という目的を実現するための)手段のひとつですよね。
感染のリスクがすごく低い外出まで、自粛する必要はないはずです。
たとえば、ソーシャルディスタンス(ほかの人との距離)をしっかり確保した状態で、ひとりで登山するとか、サーフィンするとか、ジョギングするとか、公園で読書するとか、神社でスケッチするとか、庭にハンモック並べて昼寝をするとか。
なんでもかんでも「外に出ているヤツは悪いヤツだ」と思われるのは・・・本来の目的と手段がゴチャ混ぜになっているように思えます。外出=飲みに行く、みたいに思うなよ、と。
というわけで、歩く瞑想「経行(きんひん)です。
簡単に言えば散歩です。本当は歩き方とか呼吸の仕方とか手の形とかの作法がありますが、私は「あらかじめルートを決めて、なるべく一定のペースで歩く」ことだけを意識しています。途中で「えーと、これはどっちに行くんだっけ?」とか、信号待ちとか、余計な思考が挟まらないような状態での散歩ですね。もちろん、道中でコンビニに立ち寄ったりはしません。
なので、遠くまで行く必要はまったくなく、歩き慣れた家の周りで行います。
もし、家の近所に公園や河原など、土の上を歩ける場所があるならば、迷わず裸足になって歩きます。
歩行の振動が脳に刺激を与えるためか、運動によって血流が上昇するためか、経行はかなりいろいろな思考が湧いて出てきます。湧いて出てきたものの解決方法までは経行中には行わず(たとえばメールの返信をしていないことを思い出しても、経行中には返信せず)、家に帰ったあとで一気に片付けると効率がよくなると思います。
この困難な日々が終わった後、「あのときは大変だったけど、ふだんは忙しくてできないこともできたな」と、少しでもポジティブな思い出になりますように。
※歩いている最中もソーシャルディスタンスは意識しましょう