6月18日(土)に、東京・浅草橋のサウンド・バススタジオ「studio PLAYA」にて、クリスタルボウルのファーストステップレッスンを行いました。ようやく、自分の理想とする体験レッスンのカタチが作れたと思います。
いろいろな場面でお伝えしていますが、クリスタルボウルというのは「最初が一番難しい」です。
一言で「クリスタルボウル」と呼んでいても、複数の(大きく3つの)種類があり、それぞれに音階があり、ひとつずつ微妙に音程が異なっています。
自分の用途(希望)に合ったクリスタルボウルを選ぶことができないと、どれだけ演奏技術を身に付けても心地よい体験は作りづらいんですよね。特に、やさしい演奏をしたいという人は「クラシック フロステッドボウル」に注意が必要です。
そして、クリスタルボウルは「ただ鳴らす」のがとても難しい楽器です。逆に言えば、「ただ鳴らす」から「演奏」につなげるのはそれほど難しくありません。心地よい響きであれば、シンプルな演奏でもずっと聞いていたくなります。
私がYouTubeで公開している3時間の動画とか、528Hzクリスタルボウルの動画も、ぶっちゃければ「ただ鳴らしているだけ」なんですよね。
「ただ鳴らす」のがとても難しく、とても大切なのがクリスタルボウル。私のレッスンに初級・上級のような区分けがないのは、初級(鳴らす)が最上級くらいに難しくて大切だから・・・という理由もあります。
というわけで、「クリスタルボウル選びの知識」と「鳴らすための基本スキル」を2時間でレクチャーさせていただいたのが「ファーストステップレッスン」でした。
テキストは昨年出版した「クリスタルボウル「独習」レッスンブック基礎講座」。
スタジオにヨガマットを敷いて、メモを取っていただきやすいように小さなローテーブルを置き・・・
おひとり2つずつ、高い音と低い音のクリスタルボウルをご用意させていただきました。
ここが、私がずっとこだわりたかったポイントです。
前述の通り、クリスタルボウルには複数の(大きく3つの)種類があり、それぞれに音階があり、ひとつずつ微妙に音程が異なっています。
皆さん一斉に音を出して練習したとき、不協和音になるような組み合わせだと、心地よく練習できないんですよね。場合によっては「音酔い」の危険性もあります。
「ただ鳴らす」を上達させるためには、クリスタルボウルとの信頼関係がとても大切です。「このボウルはいい音が鳴るんだなー」と分かっていれば、自然とやわらかな動きができるようになります。「このボウルって大丈夫なのかな・・・」とドキドキしたままだと、動きも固くなりがちです。
見たことも聞いたこともない料理を食べるのに似ています。「え・・・これ食べ物なの・・・?」という状態だと、手も進まないし、味もよく分からないですよね。でも、そこから「あ、おいしい!」と気づくことができれば、自然と手も進むし、より味わえるようになるものです。私も「絶対においしいから!」と、ピーナッツバターをつけたセロリをアメリカ人から強烈にオススメされたときはそんな感じでした。まぁマヨネーズと醤油が一番だけど・・・。
皆さんで美しいハーモニーを作ることのできた、充実した時間だったと思います。
クリスタルボウルの歴史は始まったばかりです。皆様一緒に、この新しい可能性を拡げることができればいいなと思います。