フロステッドボウルが白色をしているのはなぜ?

水晶から作られるクリスタルボウル。パワーストーンの水晶は透明なのに、どうして元祖・クリスタルボウルの「フロストボウル(クラシック フロステッドボウル)」は白色をしているのでしょう?


結論から書くと、フロストボウルは「水晶そのものの透明な内側」の外側に「微細な気泡の膜(気泡層)」があり、さらにその外側を「未溶融の水晶の粉の膜」で覆った三層構造になっているからです。

フロストボウルがザラザラとした手触りなのは、一番外側が「未溶融の水晶の粉」になっているためですね。


では、なぜ三層構造になっているのでしょうか…? これには長い歴史が関係しています。



クリスタルボウル誕生のキッカケになったのは、水晶を溶かして作った「石英るつぼ」という「工業用の鍋」でした。

水晶は高温に強く、化学的な特性も優れているので、精密機器を作ったり実験をしたりするときの鍋には最適だったのです。

そして、石英るつぼは(鍋としての)保温性を高めるために、ただ水晶を溶かして固めただけでなく、微細な気泡の膜と未溶融の水晶の粉の膜で覆われていました。

お料理で使うフライパンにも「マーブルコートの三層構造」みたいなのありますよね。それと似たイメージです。

※保温性を問わない用途の石英るつぼは透明なものもあります

そして時代は進み…あるとき、石英るつぼを叩いたらすごい音が鳴ることに気づいた人が「これ、楽器になるんじゃないの?」と閃いたことから、現在のクリスタルボウルにつながっていくのでした。


元祖・クリスタルボウルであるフロストボウルは石英るつぼを転用するように誕生したため、見た目も石英るつぼとそっくりです(「石英るつぼ」で画像検索してみてね)


楽器として使うなら保温性は関係ないけれど…その当時は「クリスタルボウルは白色」というイメージができていたためか、現在でも(石英るつぼと同じく)白色に加工しています。



その後に誕生した「クリアーライトボウル」は、水晶を溶かして固めたままの透明な見た目をしています。

「アルケミーボウル」はさまざまなパワーストーンのイメージを加えてカラフルな見た目をしています。



まとめると…

1. フロストボウルが白色をしているのは「気泡と水晶の粉の膜」のため
2. クリスタルボウルのルーツである「石英るつぼ」の名残り

というわけです。

おしまい。

PAGE TOP