クリスタルボウルが誕生してから約30年。分厚くて重たいクラシックフロステッドボウルから、薄くて軽いウルトラライトボウル/クリアーライトボウル、パワーストーンをイメージしたアルケミーボウルまで、さまざまなバリエーションが産まれました。
しかし、ボウルを演奏するための「マレット」は、ほとんど進化していませんでした。
ゴムの棒のまわりへスウェードの皮を巻き付けたものが一般的に用いられ、ボウルはとても美しいのに、マレットはどことなく工業製品くさいというか・・・シンプルすぎるというか・・・。
しかし、マレットはボウルと奏者をつなぐ唯一の接点であり、演奏に欠かせない道具です。
理想のマレットを追求して、ワンドマレットを作成しました。
ワンドマレットとは
ヒーリングや魔術で使う、魔法の杖「ワンド」と、クリスタルボウルの演奏に使う「マレット」を合体させたものです。ワンドとしての役割と、マレットとしての役割の両方を兼ね備えています。
一般的なワンドは流木や節のある木、少し歪んだ形の木を素材に用いられることが多いですが、マレットとしての機能を果たすためにまっすぐな木にしています(歪んだ木では音が安定しません)。
先端には黒いレザーをひとつずつ手巻きで貼り付けています。こすっても、叩いても明瞭な音を鳴らすことができます。
マレットの反対側には水晶が取り付けられ、演奏で手を動かすたびに優しい光を放ちます。
直径は約2cmなので一般的なスウェードマレットよりも小ぶりで手に馴染みやすく、長さは水晶の部分を含めて約35cmくらい。
水晶の下には太めにレザーを巻いています。横にして置いたときにも水晶が床に付かないので、清浄なまま使い続けられます。
このワンドマレットは私が手作りしています。ひとつ作るのにかなりの時間がかかり、材料を集めるのにもいろいろな苦労があります。この形・この材料へたどり着くまで2年くらいかかりました・・・。
欲しい!という方がおられたら販売するかもです。いろいろな木や石を組み合わせできるようにしてみます。ニスを塗ったり、刻印を入れたり、デザインも改良を続けます。まずはひとつということで。
演奏に問題なく使えて、見た目も美しいもの。
これからもクリスタルボウルの可能性を拡げていきましょう。