2017年春に開校した「クリスタルボウル サウンド・バス レッスン」では、講義の2回目を「セットとセッティング」という内容に集中させています。ものすごく大切なのに、クリスタルボウル奏者でも言葉の意味を知らない人が多いので、改めてご紹介します。
セットとセッティングとは
「セット」とは受ける人の気持ちの状態、「セッティング」とは場所(環境)の状態を指します。
クリスタルボウル サウンド・バスにおいては、セットとセッティングを整える事がものすごく大切です。この言葉は必ず意識してください。
セットを整えるための手法のひとつとして、「スマッジング」を先日ご紹介しました。
セッティングを整える方法もさまざまあるので、スクールでしっかり紹介したいと思います。
イベントに集客できるかの割合
ちょっと話が飛びますが、クリスタルボウル サウンド・バスイベントが成功するかどうかは、大ざっぱに以下の割合だと感じています。
- 奏者の魅力:7割
- 場所の魅力:2割
- 運:1割
まず、奏者の魅力は大きいです。たとえば、タモリさんがクリスタルボウルに興味を持って奏者になったなら、どれだけヘタでもお客さんは大勢押し寄せるでしょう。いまはそういう「スター奏者」が存在していない分だけ、実力本位の健全な状態とも言えます(もちろん、スター奏者でもちゃんと演奏できれば言うことなしです)。
次に大きいのは場所の魅力、セッティングです。
たとえば、私は2016年に逗子でリトリートイベントを2回開催しました。こんな感じの場所です。
なんというかもう、場所を見ただけで「楽しそう!」って思いますよね。来週の土曜日にイベントを行う、日本橋Studio SHANTI201もすごく快適な場所です。
魅力のある場所をどうやって探せばよいか、どのようにイベントを提案したらよいかについても、スクールで触れていきます。
最後は運が1割。これは、運だから仕方ないです。イベント当日に最強の寒波が押し寄せるかどうかなんて、誰にもコントロールできません。
「イベントをやっているのにお客さんが集まらない」と感じたときには、この割合を思い出してみてください。
- 奏者の魅力:7割
- 場所の魅力:2割
- 運:1割
もし、あなた(自分)のことを誰も知らない(友人以外を集客したい)のであれば、奏者の魅力を増やしてみましょう。それは、きちんと写真や動画を作ることだったり、SNSで情報を発信することだったり、小さな積み重ねです。ヨガの先生など、すでに実力のある誰かと組むというのも、奏者の魅力を手軽に増やす方法です。
そして、場所の魅力をおろそかにしないでください。レンタル代が高かったとしても、場所の魅力は大切です。近所の公民館でイベントを企画して、「詳細はお申し込みいただいた方へお知らせします」なんてのは、最初から2割減させているようなものです。
あなたのことも知らない、場所のことも教えてくれない、そんなイベントにお客さんが集まらないのは当然でしょう。頼みは運の1割しかありません。
でもホント、いまは健全な時代です。スター奏者がいないから、ちゃんと実力でやっていけます。
いろんな場面で「クリスタルボウルの奏者って何人くらいいるんですか?」と聞かれることがあります。どうなんでしょう。一般のお客さん向けのイベントを定期開催している人は、10人もいないのではないでしょうか。
まだまだクリスタルボウルの世界は始まったばかりです。体験したことのない人の方が圧倒的に多いです。だからこそ、私たちは真摯にクリスタルボウルと向き合い、心地よい体験を作り出せるように奮闘すべきです。最初の体験がダメだったら、そのお客さんは二度とクリスタルボウルを体験しようなんて思わないでしょうから。
こんな感じのレクチャーと実技指導を「クリスタルボウル サウンド・バス レッスン」として行っています。クリスタルボウルは「鳴らせば癒される」ような簡単な道具ではなく、セットとセッティングを含めて奏者がコントロールすべき点がたくさんあります。ひとつずつ、丁寧に解説していきたいと思います。
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