YouTubeのクリスタルボウル サウンド・バスチャンネルにて、2月25日に行った演奏を公開しています。
この映像に合わせて「どのボウルを鳴らしているのか」を徹底解説していきます。演奏の参考にしてみてください。
なお、演奏はすべて即興で行っているので、楽譜のようなものは存在しません。あらかじめ決まっていないので、曲名も存在しません。奏者と聴者の一期一会の合作が、クリスタルボウル サウンド・バスの特徴です。
それでは、映像と合わせてご覧ください。
最初
高い音のテーブルチャイムを優しくならして、少しずつ意識の扉を開いていきます
0:35
Fを長く鳴らしながら、テーブルチャイムをわずかに混ぜます
1:30
低いBを長く鳴らします
1:50
Fを長く鳴らし、Bとのハーモニーを作って行きます
2:30
残響音の貯まり方に注意しながら、BとFの長い音を繰り返します
3:40
Gを4回叩きます。これから、クリスタルボウル サウンド・バスのスタートです(ここまではイントロ扱いです)
4:13
BとFを長く繰り返しながら、HIGH-B(透明の小さなボウル)を混ぜて倍音を強めています
4:56
Aを混ぜて意識を上向きに向上させていきます
5:10
Gも混ぜて、かなり複雑な音に。A・B・F・G・HIGH-Bの4つが混ざり合っていきます
6:27
BとGだけに収束させつつ・・・
6:40
F・HIGH-B・Aの順番で優しく叩きます。
7:20
F・A・HIGH-Bの順番に変えたり、リズムをわずかに崩したり、変化を加えます
7:42
F・HIGH-B・Aの叩く音に、長いGを加えていきます
8:26
残響の貯まり方に注意しながら、Cをゆっくりゆっくり長く鳴らしていきます
9:06
叩くのをF・Aのふたつだけにして、少しずつシンプルに
9:23
FとAの残響に、長いCを加えます
9:30
Cの残響に長いGを加えます。ここからしばらく、長いCとGの繰り返しです。先ほどまでのF・HIGH-B・Aの叩く音で開かれた意識を少し落ち着けます
11:02
長いCとGにD#をわずかに加えて音を重厚にします
12:00
無音を挟み、場の空気を感じ取ります
13:13
CとGをゆっくりと優しく叩くのを繰り返し、無音から再び音の世界へと導きます
14:11
CとGを繰り返し叩きながら、Eも加えます
14:34
CとGを叩いた残響の貯まり方に注意しながら、Eの長い音を加えます
14:49
CとGを繰り返し叩きながら、不規則にAも加えます
15:31
C・G・Aの長い音へと変化させます
15:58
残響の貯まり方に注意しながら、アクセントとして素早くDを混ぜます
16:10
さらにD#もごくわずかに加えて音を重厚にします
17:00
Cの長い音を鳴らしつつ、A・F・Gの順番で叩く音を加えます
17:23
残響の貯まり方に注意しながら、アクセントとして素早くDを混ぜます
17:45
A・F・Gを叩くリズムをわずかに変化させつつ、HIGH-Bを素早く入れて意識を向上させます
18:50
たまにA・Gだけを叩きます
19:00
叩くリズムを緩めて、長いCの音を鳴らしながらシンプルにA・Gを叩きます
20:14
長いGを慣らします
20:50
無音を挟みます
22:28
長いFを鳴らします。無音を少し挟みながら、シンプルに
24:24
長いBを鳴らします
24:30
FとBをシンプルに繰り返します
25:29
FとBの繰り返しに加えて、HIGH-Bをゆっくりと叩きます
26:32
残響音を意識しながら、HIGH-Bの長い音を加えます
26:43
長いGを加えて、音を複雑にしていきます
27:50
さらにAも加えて、かなり複雑な音に。A・B・F・G・HIGH-Bの4つが混ざり合っていきます
28:07
Fを片手で鳴らしつつ、G・HIGH-B・Aを叩いていきます
28:42
G・HIGH-B・Aを叩くリズムを不規則に変化させていきます
29:22
残響音を意識しながら長いGを鳴らします
29:35
長いBを鳴らして、すべてをBに収束させます
30:01
素早くAを鳴らし、意識を向上させます
30:20
BとAの残響にFを加えます
30:40
少しずつ、FとAだけの残響に変化していきます
31:13
わずかにGを加えます
31:41
残響の中で、Aを4回叩いて終了です
34:38
コシチャイム・テラを優しく鳴らして意識を呼び覚ましていきます
解説
私の演奏は残響とハーモニーから作られる「ストーリー」をとても大切にしています。
たとえば、演奏がスタートした途端に「ゴンカンゴンカン ゴーン!」とボウルを連打しまくるのは、意識の扉を足で蹴飛ばすような行為で大変危険です。まずは優しく、少ない音からじっくりと意識の扉を開いていきます。
ボウルを叩くときにも、ひとつのボウルを「コーン」と叩くだけで終わるのではなく、何度も何度も繰り返しています。一定のリズムで叩くのを繰り返すことを基本として、わざとそのリズムを崩すこともあります。
これは、肩を一回だけ叩かれるのと、背中を優しく繰り返しトントンされる違いのようなものですね。
そして、長い無音も大切な要素です。
演奏に力はまったく使っていません。また、腕をびよーんと伸ばすようなオーバーアクションも疲れるだけだし、ボウルにうっかり当たる事故の可能性が増えるので行いません。オーバーアクションが音に変化を与えるなら別ですけど、与えませんので・・・。
まとめ
- 残響音とハーモニーを大切にしましょう!
- 叩くときは一定のリズムで繰り返し、たまにリズムを崩しつつ
- 演奏の時は力を抜いて、優しい動きこそ優しい音につながります
- 無音も大切な要素です
こんな演奏はNG
- 残響を消してしまう鳴らし方
- 1回だけ叩いてリズムを繰り返さない
- 必要以上の動き(疲れます)
- 無音がない
※演奏中にキョロキョロしているのは、お客さんの様子を伺っているためです。
こんな感じのレクチャーと実技指導を「クリスタルボウル サウンド・バス レッスン」として行っています。とにかく実践的な内容を盛り込んで、クリスタルボウル サウンド・バスの世界を皆さんと一緒に広げていけるようなものに仕上げています。
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