クリスタルボウル サウンド・バスSHOPへコズミックライトボウルを中心に新しいボウルが入荷しました!オススメのセットやフルセット、試奏動画は12月上旬に追加予定です。
クリスタルボウル サウンド・バスSHOPでは、各ボウルを下記のように表現しています。
例:
- 6.5インチ E +10 コズミックライトボウル
- 8インチ C -45 クリアーライトボウル
最初の「○インチ」というのはボウルの直径の大きさ。ここの数値が0.5インチ以上違っていれば、お茶碗を重ねるようにボウルを「入れ子」にできるので収納・運搬に便利です。
その次のアルファベット一文字は音階。Aがラ、Bがシ、Cがド・・・という順番で、Gがソになるまで「ABCDEFG」の7つがあります。「LOW-B」とは、ただの「B」より1オクターブ低いシ、「HIGH−C」とは、ただの「C」より1オクターブ高いドです。
アルファベットの次に書いてある「+10」や「-45」が本日ご紹介する「ピッチのズレ」を表しています。
最後の「コズミックライトボウル」や「クリアーライトボウル」はボウルの見た目です。どちらも音の響きや大きさ、重さ、響き、素材は一緒なので、見た目の加工の有無ですね。
クリスタルボウルの音階について
クリスタルボウルにはそれぞれひとつずつ音階があります。この音階はピアノやギターと同じ「平均律」という考えに基づいて規定されており、1オクターブの周波数を12で均等に割って音階に割り振っています(1オクターブ変わると周波数は2倍になります)。
クリスタルボウルでよく使われる音階の周波数は下記の通りです。
- LOW-A:220.00Hz
- LOW-B:246.94Hz
- C:261.63Hz
- C#:277.18Hz
- D:293.66Hz
- D#:311.13Hz
- E:329.63Hz
- F:349.23Hz
- F#:369.99Hz
- G:392.00Hz
- G#:415.30Hz
- A:440.00Hz
- A#:466.16Hz
- B:493.88Hz
- HIGH-C:523.25Hz
しかし、クリスタルボウルの製造は「偶然」に委ねられている部分が多く、狙った音階へバシッと調整することができません。完成したボウルの音階は上記の(平均律で定められた)周波数と完全に一致しないことがほとんどです。
この音階のズレを「セント」という単位で表します。
半音の間にはプラスマイナスで100セントの差があり、セントの数でどのくらい音階がズレているかが分かります。
たとえば「6.5インチ E +10」であれば、平均律で規定されたEの周波数(329.63Hz)から半音上のFの周波数(349.23Hz)に半音の10分の1だけ近いですよ、という意味になります。E +10の周波数は331.54Hzです。
同様に、「8インチ C -45」であれば、Cの周波数から半音下のBの周波数に半音の100分の45だけ近いことになります。セントが100変わると半音変わるので「C +100」とは「C#」、「C# -100」とは「C」、「C+50」と「C# -50」は同じ音です。
クリスタルボウルのピッチについて
音階がズレているボウルは「ピッチがズレている」と言われます。
ピッチとは「音と音の間隔」のこと。相対的なものなので「ズレている」と表現します。
「7インチ F +3」のようにズレが非常に少ない(プラスマイナス10以内)ものは「絶対音」や「True Pitch」、「Perfect Pitch」と呼ばれています。
ピッチのズレによって生じる問題
クリスタルボウルを単体(ひとつだけ)で鳴らすときには、ピッチのズレは意識する必要がありません。絶対音感を持っている人だと「これは何の音階なんだろうな」と不思議に思うかもですが、そうでない人は違和感を覚えないはずです。
問題が出てくるのは、ピッチのズレの数値がバラバラなボウル同士をピッチが合った音階のつもりで鳴らしたときです。ややこしいですね。ゆっくり解説します。
「ド・ミ・ソ(C・E・G)」や「レ・ファ・ラ(D・F・A)」、「ミ・ソ・シ(E・G・B)」といった音階をピアノで弾くと「ジャーン」というキレイな和音になります。これは、それぞれの音階の距離(周波数の差)が和音になるちょうどよい距離だからです。
だけど、仮に「C -45」と「E +40」と「G -10」だとどうなるでしょう。CはBに近く、EはFに近い音ということになりますよね。これではキレイな和音になりません。「ドミソはキレイな和音だ!」と思って鳴らすと「あれ?何か違う」ということになってしまいます。
では、ピッチにズレがあるのは品質が低いボウルなのかと言うと、そうではありません。
「C -45」と「E -40」と「G -45」のように、ズレの数値が近いものであればキレイな和音になって聞こえます。みんなが均等に同じ方向にズレているから和音になるわけです。音の響きや重量はもちろん変わりません。
また、これはちょっと踏み込んだ話ですが「平均律の音階はそもそもキレイな和音にならない」という問題を孕んでいます。そのため、吹奏楽などでは平均律ではなく「純正律」という考えに基づいて周波数が決められています。
純正律の「ド・ミ・ソ(C・E・G)」はCをプラスマイナス0とすれば、Eが -13.7、Gが +2程度です。
大切なのは組み合わせです。ピッチの数がバラバラのように見えても、思いも寄らぬ組み合わせでキレイな和音になることもあります。アタマで考えるだけではなく、体験と直感から導き出してみましょう。
クリスタルボウル サウンド・バスSHOPでもオススメのセットを紹介していきます!
クリスタルボウルのピッチについてまとめ
それでは、ピッチについてまとめです。
- クリスタルボウルの音は厳密に調整することが難しいため、わずかなズレが生じることがある
- それぞれのズレはプラスマイナス50の数値で「セント」という単位によって表される
- セントの数が大きい=悪いボウルではない
- ピッチのズレ(セントの数)が似たボウル同士であれば和音を作りやすい
- 思いも寄らぬ組み合わせでキレイな和音になることも
ピッチのズレについては、単純に「ズレが大きいと悪い」とか「ズレがなければよい」とは言い切れません。ズレが大きくても組み合わせ次第で美しく響かせられますし、ズレがない=平均律に近いと美しく響くかというと、そうではないこともあります。
というわけで・・・気軽にクリスタルボウルに触れ合うことができる「クリスタルボウル サウンド・バスとクリスタルボウルの無料体験会」を2018年1月14日(日)に再び東京・浅草橋で開催します。
13時と16時半からは有料のクリスタルボウル サウンド・バスイベント(私が演奏し、寝転がって聞いていただく時間)、15時と18時半からは無料のクリスタルボウル体験会。クリスタルボウル サウンド・バスSHOPで販売しているボウルをずらりと並べて、あれこれ試奏していただける時間です。
どちらも人数限定につき、以下のページからご予約をお願いいたします。
クリスタルボウル サウンド・バスとクリスタルボウルの無料体験会