今年、一番ショッキングだった言葉からクリスタルボウルの演奏が変化した話

2017年12月9日(土)に大阪で行ったクリスタルボウル サウンド・バスの演奏の音源をYouTubeで公開しました。

使用しているボウルは以下の通り

  • 9インチ:C
  • 6インチ:HIGH-D
  • 8インチ:E
  • 8インチ:F
  • 7インチ:G
  • 7インチ:A
  • 9インチ:LOW-B
  • 8インチ:LOW-F
  • 5インチ:HIGH-B
  • 5インチ:528Hz

小さなレコーダーをひとつ置いて録音しているだけなので、録音の品質が低い点はご容赦ください。ライブ録音なのでさまざまなノイズが含まれています。

また、この会場は道路の走行音などが聞こえてくる環境だったために「強め」の演奏を行っています。小川のせせらぎが聞こえるような静かな環境であればもっとゆったりな演奏になりますが、この日は「強め」です。

演奏ではかなり細かくボウルを鳴らしています。聞こえるか聞こえないかレベルのものも少なくありません。

最近の私はかなり細かな演奏をするようになりました。それは、とある一言がキッカケです。

「クリスタルボウル奏者って、要するにクリスタルボウルを持っている人のことでしょ?」

・・・これはショックでした。ボウルさえ買えば誰だって鳴らせるのに、何を偉そうに奏者とか名乗ってるの?というニュアンスでした。

でも、そう思われてしまう点は確かにあるのかもしれません。

「シンプルな演奏」と言えば聞こえはよいけれど、ただコーン、カーン、ギュンギューンと鳴らしているだけであれば「そんなの誰でもできるよ!」と思われても仕方ないでしょう。その演奏にどのような「思い」や「隠れた技術」があったとしても、伝わらなければ伝えていないのと同じです。

そんなこともあって、最近の私はとにかく手数を増やした演奏を行うようになりました。

マレットを小刻みに使ってリズムを作り、こする演奏で倍音のハーモニーを重ね・・・

気がつけば、ふだん持ち歩くボウルも7つ(いわゆるフルセット)から10個(フルセット+オクターブ違い3つ)になり、重量にカラダとカバンが耐えられるならもう少し増やそうかな・・・という考えです。たぶん来年あたりは12個くらいを持ち歩いてそうです。

技術力、構成力、行動力、発想力・・・(私が他の人より優れているのは行動力だと思います)

「クリスタルボウル奏者って、要するにクリスタルボウルを持っている人のことでしょ?」

そんなに簡単な存在に思われたくないので、2018年も修行を続けていきます。

Magali Luhan

水晶から作られた楽器「クリスタルボウル」を使い、心地よい音色で心身に変化をもたらすサウンド・バス アーティスト。東京・浅草橋「studio PLAYA」運営、Crystal Sound Laboratory代表。

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