水晶から作られたクリスタルボウルは、汚れたら水洗いできるし、中にキャンドルを入れても大丈夫だし、私はたまにお風呂に浮かべて鳴らして遊んでいたり、ほぼ「石」と同じ状態なので非常に無敵です。
木材を使っているアコースティックギターやバイオリンなんかだと、温度や湿度の違いで音が変わりますが、クリスタルボウルはそういった心配がありません。
クリスタルボウルの唯一の注意点は、ガラスコップのように割れやすい性質があること。
強い衝撃を外部から与えるとバリンと割れてしまいます。
そのため、運搬時には専用のケースに入れる等して非常に気を遣うのですが・・・もうひとつ、「音量の出し過ぎ」でも割れることにしっかりと注意が必要です。
「声でワイングラスを割る」という人をご存知でしょうか?
口から出された声によってワイングラスが細かく振動し、いきなりバリン!と割れるのです。
クリスタルボウルも鳴らしている最中にいきなりバリン!と割れることが(ごくごく希に)あります。
割れてしまう原因は「音量の出し過ぎ」です(もしくは、知らない間にブツけてヒビが入っていたかもしれません)。
ワイングラスを割る場合でも、小さな声では割れません。ワイングラスがしっかり振動するだけの声を出し続ける必要があります。
私のイベントではいつも伝えていることですが、音量の大きさとクリスタルボウルの効果は比例しません。
反対に、大音量で鳴らすことはボウル自身にも、聞いているお客さんにもダメージを与えてしまう恐れがあります。
大切なことは怒鳴り散らされるより、耳元でささやかれた方がココロに響きます。
音量が大きいと人間は「うるさい」と感じて感覚を閉じていきますが、心地よい小音量の場合は「聞きたい」となって感覚が開いていきます。
クリスタルボウルの音はふつうのしゃべり声以上の音量にならないように注意すべきです。ボウルを鳴らしながらふつうに会話できる音量ですね。
金属でできたチベタンボウルとか、重くて分厚いクラシックフロステッドボウルの場合は滅多に割れなかったので、そのころの演奏のクセがある人は新しいタイプのボウルを使うときに十分注意してください。
繰り返します!
音量の大きさとクリスタルボウルの効果は比例しません。
反対に、大音量で鳴らすことはボウル自身にも、聞いているお客さんにもダメージを与えてしまう恐れがあります。
どうぞ、ささやき声のような静かで心地よい時間をお過ごしください。