マツコの番組で思った、「許すこと」の大切さ

ちょっと前のことになりますが、5月8日(火)にTBS系で放送された「マツコの知らない世界」は「瞑想」がテーマでした。

瞑想の指導者として登場したのは相川圭子さん。インド政府から「シッダーマスター(ヒマラヤ大聖者)」の称号を授与された、現存する世界で2人のシッダーマスターのうちのひとりです。

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そんな超一流の指導者が、マツコ・デラックスに瞑想の世界を紹介したのですが・・・

バラエティ番組ということや、マツコ・デラックスという「毒舌キャラ」の建前もあってか、最終的には相川さんの「すべてを許しまーす」というナビゲートに対して、マツコさんが「ごめんなさい!私は瞑想はムリです!(まわりにいる人たちを)許せません!」と笑いながら叫んで終わるというオチでした。

で。

ここでいう「許し」とは、他者への許しだけじゃなくて、自分への許しも含めていますよね。

つまり、「他者を許せないという自分も許す」ということ。

 

私はクリスタルボウル サウンド・バスという「ヒーラー」ぽいことをやってはいますが、あんまり心は広くないです。どっちかというと超ワガママです。

イヤな人とは一緒にいたくないし、辛い出来事からは逃げ出したくなります。そして、それが当たり前の生き方だと思いますし、そのおかげでいまは他者の人生に付き合わされることなく、自分の人生を楽しくやらせてもらっています。

たとえば、親と折り合いが合わなかったとして「いつか許せる日が来るはず」なんてことを考えながら毎日ガマンして生きて、自分が80歳になったときにようやく親を許せたとして、それが望むべき生き方だったと言えるのでしょうか。もっと早く逃げ出すことを自分に許していれば、もっと別の生き方ができたかもしれません。

他者を許すだけじゃなく、自分を許して逃げたり戦ったりするのも大切でしょう。

 

私はクリスタルボウルの瞑想会(クリスタルボウル・メディテーション)の際、「瞑想を通じて何かの問題に気づくのは大切だけど、その解決方法は考えない方がよいですよ」とアナウンスしています。なぜなら、解決方法は世の中にたくさんあふれているからです。

分からないことはGoogleに聞けばだいたい答えが返ってきます。本屋さんにも自己啓発本は山積みされているし、信頼できるカウンセラーさんに相談するのもよいと思います。

これも、「自分を許す」ことのひとつです。解決方法は自分で考えるより、他者に頼った方が早いです(ボッタクリに合わないような注意は必要ですが・・・)。それよりも、「問題がある」ということに気づかない方が危険だと考えています。ココロの健康診断ですね。気づくのが大切で、治すのはまた別。

 

というわけで、「許しまーす」というナビゲートに対しての「許せません!」というのは、そんな自分を許したという点で一周回って大正解なのだなと思いました。さすがです。面白い番組でした!

Magali Luhan

水晶から作られた楽器「クリスタルボウル」を使い、心地よい音色で心身に変化をもたらすサウンド・バス アーティスト。東京・浅草橋「studio PLAYA」運営、Crystal Sound Laboratory代表。

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