週末は福岡・博多にてクリスタルボウル サウンド・バス スクールを行ってきました。
クリスタルボウルの歴史は始まったばかりなので、できるだけブログやイベント・YouTube等を通じて情報を発信したいと考えていますが(秘密主義にはしたくない)、言葉や動画では伝えきれないところもたくさんあり・・・スクールならマンツーマンできちんとできるので、テキスト作りも大変だったけどやってよかったなーと感じています。全国出張していますので、ご興味あればお問い合わせください。
スクールの時間に「エゴと意思と奉仕」について話をさせていただきました。
クリスタルボウルの音はとてもパワフルです。ただコンカンコンカン鳴らせば癒やされるというものではなく、きちんとした「意思」を持って演奏しないと、癒やしとはまったく逆の効果を招いてしまう恐れがあります。
「意思」とは「この音、この演奏によって聴者(お客さん)にどうなってもらいたいのか? 何の意味があってこの音を鳴らしたのか?」という考えです。それぞれの音が持つメッセージを受け取りながら、意思を組み立てています。
「えー、でもそれって奏者のエゴじゃない? 宇宙の意識を受け取りながら無の心で演奏するのが大切じゃない?」という意見について、否定はしません。
ただ、エゴと意思はまったく異なります。
エゴとは利己主義(自分が目立ちたい、自分がいい思いをしたい)であり、意思とは利己主義と利他主義の中間に存在するものです。そして、自分が苦しくても聴者のために行うのは完全な利他主義の奉仕ですね。
私はあんまり教養がないので、難しい言葉じゃなくてセックスを例にしてみます(これはスクールで話していません)。
- エゴ:俺がオマエにオーガズムを与えてやるぜ! さぁ俺を満足させてみろ!
- 意思:こういうの好き? 大丈夫?
- 奉仕:私はつらいけど、あの人のためにがんばろう・・・
そう。意思には双方向の意思疎通があるんですよね。エゴや奉仕は一方通行です。
クリスタルボウルの演奏は、奏者と聴者の共同作業だと思っています。スクールでも、演奏中は常に聴者の状態を感じ取ることの重要性をしっかり伝えています。
もちろん、ものすごいヒーリングパワーを持っている奏者であれば、「私があなたを癒やして差し上げるワ!」というエゴ要素の強い状態でもよいのかもしれません。ただ、エゴってうっかりすると奉仕に反転するんですよね。癒やせば癒やすほど自分は疲弊し、そんなにお金も儲からず、チヤホヤもされず、あれ?これって奉仕?と。セックス自慢の大男が、その帯刀を振るっていたら行列ができてしまって、自分は面白くないし、満足させられなければ怒られるし・・・というような感じでしょうか。
さて、あなたが鳴らした音は、エゴの音でしょうか。意思の音でしょうか。奉仕の音でしょうか。それとも、宇宙の意識を受け取りながら無の心で鳴らした音でしょうか。
私は、なるべく意思の音であれるように心がけています。なので、あなたと一緒に時間を過ごしたいなと願っています。共同作業なので、双方向なので、あなたと一緒に時間を過ごしたいなと願っています。
追伸。
私は決して清らかな人間ではなく、聖人ではありません。いろいろな失敗や過ちを経験してオトナになりました。いまも、法律的にNGなことはやっていないし税金もキッチリ支払っているし義理やメンツは立てるようにしているけれど、ラーメンくらいは食べます。お酒は飲みません。過剰に期待せず、長い目で見てやってくださいませ。