4/29、4/30は仙台 Atelier Blossomにて、「TWIN CRYSTALS」という名前でふたりの奏者によるクリスタルボウル演奏を行います。
「TWIN CRYSTALS」は略して「トウィンクル(きらめき、瞬き)」みたいなのでお気に入り✨
イベントの詳細は陽蘭(ようらん)さんのInstagramページからご確認いただいて…
今日は「複数の奏者で演奏するときに大切なこと」を書いていきたいと思います。
1. 音階・音程を合わせよう
2. コミュニケーションを取ろう
3. 奏者の娯楽にならないようにしよう
まず「音階・音程を合わせよう」。
クリスタルボウルはひとつずつにドレミの音階🎶があり、さらに音程(ピッチ)が微妙に異なっています。
ふたりの奏者がそれぞれのボウルを同時に演奏したとき、気持ちの悪い不協和音になるようでは癒やしの体験からは遠のいてしまいます。事前にしっかりと音階・音程を確認しておきましょう。
もし、お互いの音の相性が合ってなかったなら、その人とのコラボはガマンするか、ワンフレーズずつ交代で鳴らす「B2B(Back to Back)」のスタイルにすべきです。
次に「コミュニケーションを取ろう」
演奏前にしっかりと「流れ」や「目的」を共有しておきましょう。特に、演奏の最後に「どう閉めるのか」は大切です。
演奏中もお互いの姿を見つつ、身振り手振りでコミュニケーションを取りながら進めていきます。お互いの演奏スタイルをしっかり理解して、完璧なシンクロを目指しましょう。
最後に「奏者の娯楽にならないようにしよう」
コラボ演奏では「たくさんの音が鳴っている」「特別な時間を過ごしている」という感覚から奏者自身が楽しくなってしまい、結果として聴者を置き去りにした自分勝手な演奏をしてしまう恐れがあります。
演奏は常に聴者のために行うべきで、奏者の娯楽に聴者を付き合わせるべきではありません(演奏内容によっては心身にダメージを与えます)。
意識は常に聴者の側に置いて、いつも以上に気をつけながら演奏を組み立てていきましょう。
奏者の娯楽として楽しみたいなら、お客さまはナシにして自分たちだけで(自己責任として)やることです。
…というわけで、コラボ演奏ってひょいひょいできるものじゃなく、かなりキセキに近い存在なのです。このきらめきをどうぞお楽しみに。
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■おまけの話
「奏者の楽しみで演奏すべきではない」という私の意見に対して、
「楽しみながらの演奏が基本じゃないの? 奏者がポジティブな気持ちになってないのに癒しの演奏なんてできるの?」
というご指摘をいただいたことがあります。
まったくその通りなのですが、ちょっとだけニュアンスが違っていて…
「演奏している自分」や「演奏そのもの」を楽しく感じるのではなく、「演奏を聴いている人が心地よくなっていること」に楽しさを感じるべきだと考えています。
「手術をすることが楽しくてたまらないお医者さん」に自分を委ねるのはちょっと怖いですよね…治ったことに喜んで欲しい…
子供のピアノの発表会だったら楽しくできるのが一番だけど、私たちの楽器はものすごくパワフルで、時に危険も伴います。
真摯な気持ちで演奏を作っていきたいと私は考えています。そんな思いに同調していただける方がいれば嬉しいです。