まだ作っていたのかと言われそうですが、「クリスタルボウル サウンド・バス スクール」のテキスト 2020年版の制作がようやく終盤となってきました。
昨年までのテキストが180ページという大ボリュームだったため、内容を全面的に見直してコンパクトにしようとしたのですが・・・結局、ページ数は160ページ超、文字数は前回より増えて約7万字になってしまいました・・・(つまり、実質的なボリュームは増えている!)。
テキストを作るときに難しいのは、動きや感覚を文字(言葉)で表現すること。
たとえば、「速く動かします」の「速く」は、人それぞれ違いますよね。「やさしく叩きます」も、軟弱な私の力加減とプロレスラーの力加減はまったく違うはず。そこをいかに的確に表現するか・・・が、テキストではとても大切なのです。
そのため、なるべく「例え話」を出しながら、「○○のように動かします」という表現にしているのですが・・・
いろいろ書いていて、「日本の文化ってクリスタルボウルの演奏に向いているなー」と思うことが多々ありました。
※「日本人」という人種ではなく、「日本の文化」というカルチャーです
たとえば、演奏に使うマレットは細かな力加減のコントロールが大切です。棒状のものを細かく動かすとき・・・お箸の扱いに慣れているのは有利だと思います。マレットはお箸と同じように、親指と人差し指でホールドし、他の指は後ろに添えておくと安定します。
また、ボウルをこすった後は、マレットをボウルから「そっ」と離さなくてはなりません。このとき、躊躇してしまうとマレットが再びボウルに触れてしまい、「ビビビ」という変な音を出してしまいます。習字で筆を離すように、自然な力加減と速度のまま、一息で「そっ」と離します。
繰り返し叩くときの叩くタイミングは、除夜の鐘のように、前の音が消えかかったころ。「ごーん・・・ごーん・・・」だからココロに染みるわけで、「ごー!ごー!」という速さだと、銅鑼みたいです(それはそれで別の用途ですよね)。
クリスタルボウルはアメリカで生まれた製品ですが、演奏技術に関しては、文化的な背景もあって、日本は決して引けを取らないと思います。私自身、YouTubeやアメリカの瞑想アプリ「Insight Timer」でクリスタルボウルの演奏を披露して、海外からもたくさんのお褒めの言葉をもらっています。
一般的な音楽だと「邦楽」とか「洋楽」があって、日本のアーティストが海外で成功するのはなかなか大変なことでしたが、クリスタルボウルに関してはそういった敷居がありません。
クリスタルボウルの歴史は始まったばかり。皆さん一緒に、音の世界を楽しんで行きましょう。私も修行を続けます!
※「クリスタルボウル サウンド・バス スクール」は完全マンツーマン開催のため、たくさんの方のご要望にお応えしづらく、現在は約2ヶ月待ちとなっております(秋ごろスタート)。申し訳ございません。