音を使った瞑想・サウンドメディテーションのイベントを東京・浅草橋のサウンド・バススタジオ「studio PLAYA」で頻繁に開催しています。本日は「サウンドメディテーション」についてブログで紹介します。
目次
サウンドメディテーションとは?
積極的に「音」を使った瞑想の方法を「サウンドメディテーション(Sound Meditation)」と呼んでいます。
座って行う瞑想を「座禅」、歩く瞑想を「経行(きょうぎょう、きんひん)」、滝に打たれるのを「滝行」と呼ぶように、音を使った瞑想が「サウンドメディテーション」です。
サウンドメディテーションの多くはメロディのある「音楽」ではなく、シンプルな響きの「音」が重視されていてます。さらに、「誰かが演奏する音を聴く」ものと「自分で音を出す」という2つの種類に分けられます。
サウンドメディテーションのメリット
サウンドメディテーションのメリットは「瞑想に慣れていない人でも自然と深い瞑想状態が体験できる」ことです。
一般的な瞑想はロウソクの火を眺めたり、自分の呼吸に意識を向けたり、こちら(自分)から積極的に何かの対象(ロウソクの火や呼吸)に「集中」することから意識に変化を作り出しています。そのため、どうしても「集中力」を使うし、何も考えないようにしたくても、「何も考えないようにしよう」という考えにとらわれてしまったり、心地よく深い瞑想の状態を実感するのはなかなか難しいものでした。
マインドフルネス瞑想などでは「トレーニング」という表現が出てくることもあるほど、瞑想には「練習」や「慣れ」が必要だったんですね。
サウンドメディテーションでは「音に心身を委ねる」ことで自然と瞑想状態へと誘っています。
こちら(自分)から積極的に「行く」ことをしなくても、瞑想の状態が「来る」感じがあるのがサウンドメディテーションによる瞑想です。
音を聴くサウンドメディテーション
多くのサウンドメディテーションは「誰かが演奏する音を聴く」ものです。クリスタルボウルやシンギングボウル(チベタンボウル)、ゴングやドラムといった楽器が作り出す音の響きを聴きながら瞑想をすることで、自然と深い意識へアプローチすることを目指しています。
リラックスを深めるために寝転がったまま行われることも多いです。
私はホワイトセージによるスマッジングや、日本の文化の中で長く瞑想的に使われてきた「お抹茶」を取り入れたイベントを実施しています。
音を出すサウンドメディテーション
演奏される音を聴くだけではなく、瞑想をしている自分自身でも声や楽器を鳴らして音を出す方法もあります。複数人で行うと大きな一体感や一期一会の響きを作り出し、さらにサウンドメディテーション体験を深めてくれます。
ヨガのレッスンで「全員でマントラを唱えましょう」というのをやったことがある方もおられるかもですね。マントラも独特な音の響きを作り出すものなので、サウンドメディテーション的な要素を含んでいると言えます。
私は「うーおーあーえーいー」という母音の声を出し続ける「倍音声明」と
口を閉じて「んー」とハミングを行う「ナーダブラーマ瞑想」という
2種類のサウンドメディテーションイベントを実施しています。
サウンドメディテーションの危険性
サウンドメディテーションは瞑想に慣れていない方でもスムーズに深い意識へアプローチしやすくなる一方で、危険性も孕んでいます。サウンドメディテーションのイベントに参加する際はファシリテーター(奏者)の経歴や過去のクチコミを確認し、できるだけ安心できるものを選んでみましょう。
入りすぎる危険性
どんなときでも意識を深めたらよいというものではありません。意識を深めた結果、過去のトラウマが蘇ってきたり、現在の世界への猜疑心が湧いてきたりして、心身に深いダメージを与える恐れがあります。
一般的な瞑想の方法であれば「あれ?ちょっとイヤかも」と思ったときに自分で瞑想をストップすることができます。でも、音を聴くサウンドメディテーションのように「他者」が行っているものだと、自分の思いとは違う方向へ進んでしまうかもしれません。
サウンドメディテーション中にちょっとでもイヤな気持ちが出てきたときは、勇気を出してその場を立ち去りましょう。音を聴かなくするのが一番の改善策です。
洗脳の危険性
サウンドメディテーションは瞑想初心者の方でも簡単に深い瞑想状態に入ってしまいます。この「ごく当たり前」の作用を、あたかも神の奇跡のように見せることで簡単に洗脳や服従、依存をさせることができます。
サウンドメディテーションで意識に変化があったとしても、それはその演奏を手がけている奏者がすごいわけではありません。自分の中にそのポテンシャルがあっただけです。
本当に思慮深いファシリテーターであれば、自分自身を大袈裟に見せたり、着飾って見せることはありません。そうすることで洗脳や服従、依存の危険性が高まることを知っているからです。
サウンドメディテーションを体験してみませんか?
東京・浅草橋のサウンド・バススタジオ「studio PLAYA」では「サウンド・バス」という手法を使ったサウンドメディテーションイベントを頻繁に開催しています。
イベントではおひとりずつのパーソナリティを尊重し、気軽に参加できることを心がけています。各自の自己紹介、コミュニティ作り、感想のシェアタイム、物品の販売・勧誘はありません。お気軽にご参加くださいませ。イベントのスケジュールは下記ページにて。