クリスタルボウルでよく使われる用語集(スクールテキストより)

もうすぐスタート予定の「クリスタルボウル サウンド・バス スクール」に向けて、たくさんのテキストを作成しています。全100ページというボリュームになりそうで、なかなか大変な作業です。その中から、一部をブログでご紹介します。

本日は「クリスタルボウルでよく使われる用語集」です。

※現在作成途中なので、完成版とは内容が異なる可能性があります。

クリスタルボウルでよく使われる用語集

アタック(アタックタイム)

音が鳴り始めるまでにかかる時間の長さのこと。ボウルを叩いたときは、叩いた瞬間に音が鳴るので「アタックが短い」と表現されます。ボウルをこすったときは音がすぐには鳴り始めないことがあるため、「アタックが長い」と表現されます。小さなボウルはアタックが長めです。

アルケミーボウル/フュージョンボウル

ウルトラライトボウル/クリアーライトボウルにパワーストーンの色や素材を混ぜた、ハイブリッド型の第三世代のボウル。さまざまなカラーバリエーションがあるので、カラーセラピー的な楽しみ方ができるようになりました。重量やサイズはウルトラライトボウル/クリアーライトボウルとほぼ同じです。バリエーションによって音の響きが異なります。

入れ子

円筒形をしたクリスタルボウルは、サイズの大きなボウルの中に小さなボウルを入れて、茶碗を重ねるように「入れ子」にできます。ボウルは同じサイズでそろえるより、1インチずつ違うサイズでそろえておくと、入れ子にできるため収納や運搬が便利になります。それぞれのボウルが直接触れてしまうことのないように、ひとつずつビニール袋などで包んでから入れ子にします。

インチ

円筒形をしたクリスタルボウルの直径の大きさのこと。1インチは約2.54cm。手のひらサイズの5インチボウルから、炊飯釜サイズの8インチボウル、寸胴サイズの12インチボウルまで、さまざまなサイズがあります。

ウルトラライトボウル/フェザーライトボウル

クラシックフロステッドボウルを薄く・軽く改良した第二世代のボウル。色は乳白色で、表面はわずかにザラザラとしているものが多いです。クラシックフロステッドボウルに比べて小さなサイズでも、非常に長い残響音と豊かな倍音を出すことができます。厚みは5mm程度なので破損への注意が必要です。

Oリング

クリスタルボウルの下に敷く、ゴムやシリコンで作られた丸い輪っかのこと。Oリングを使わずに堅い床の上に直接ボウルを設置すると、正しい音が鳴らないだけではなく、破損の恐れがあります。Oリングの素材や置き方によって音の響き方が変わるので、とても重要です。Oリングの代わりにゴムマットを使うこともあります。

オクターブ

音の高さ。一般的に、低い音のボウルは「サードオクターブ(第三オクターブ)」、ふつうの音のボウルは「フォースオクターブ(第四オクターブ)」、高い音のボウルは「フィフスオクターブ(第五オクターブ)」です。

可聴領域/非可聴領域

耳に聞こえる音の幅のことを「可聴領域」、耳に聞こえない範囲の音を「非可聴領域」と呼びます。可聴領域の幅は加齢によって衰えていきますが、若い人であれば20Hzから20KHz程度まで聞き分けることが可能です。クリスタルボウルの音は耳に聞こえない「非可聴領域」の音が含まれていると言われていました(2016年に検証したところ、非可聴領域の音は含まれないことが判明しました)。

基音

その楽器持つ音の基本となっている、もっとも低い周波数の音。基音にさまざまな倍音が加わって、楽器の音色を特徴づけています。サイズが小さなボウルは基音が強め(倍音が少なめ)で、サイズが大きなボウルは倍音が強めです。大きなボウルで倍音を響かせつつ、たまに小さなボウルでシンプルな基音を混ぜると印象的な演奏が行えます。

共鳴/共振

クリスタルボウルは非常に繊細なため、そのボウルの音に近い音が鳴っていると勝手に音を出し始めます。たとえば、ボウルの音を録音してスピーカーから再生すると、その音のボウルが勝手に鳴り始めたり、ボウルの近くで会話をしていると、声に近い音のボウルが鳴り始めたりします。これを「共鳴」や「共振」と呼びます。複数のボウルをキレイなハーモニーになるように演奏すると、それぞれが共鳴し合うので、単体で鳴らしているときよりも簡単に音を出すことができます。共鳴を上手に利用することで、より印象的な演奏が行えます。

クラシックフロステッドボウル

もっとも古いタイプのクリスタルボウル。色は乳白色を基本として、表面はザラザラとした砂地になっているものが多いです。10インチから20インチ程度の巨大なボウルを使って、パワフルに演奏します。分厚くて頑丈な反面、とても重たいので持ち歩きには向いていません。残響音は短いです。

クリアーライトボウル/クリアークォーツボウル

ウルトラライトボウルとほぼ同じ重量・サイズの透明なボウル。表面はツルツルとしたものが多いです。ウルトラライトボウルとクリアーライトボウルの音はほぼ同じなので、見た目の好みで選んでよいと思います。

残響音(リリースタイム)

マレットをクリスタルボウルから離した後に鳴り続く音。ウルトラライトボウルやアルケミーボウルは残響音が長く、数分間に渡って鳴り続きます。残響音を意識しながら演奏すると、複雑な音の世界を作り上げることができます。

シリカ(二酸化ケイ素/SiO2)

クリスタルボウルの原材料の砂です。シリカが自然界で結晶化すると、いわゆる「水晶(石英)」になります。プラズマによるアーク溶融という技術を使って超高温で溶融させ、丸い型に入れてボウルを整形します。

スリスリ音

クラシックフロステッドボウルなど、表面が砂地のようにザラザラとしたボウルの場合、スウェードマレットでこすったときに「スリスリスリ・・・」という音が鳴ることがあります。そのままこすり続けていればボウル本来の音が鳴り始めますが、サイズの小さなボウルの場合はスリスリ音が気になることもあります。クリアーライトボウルのように表面がツルツルのボウルの場合はスリスリ音がしません。また、ゴムマレットを使用することでスリスリ音を防げます。

石英るつぼ

クリスタルボウルの原型です。コンピュータ用の部品のひとつ、シリコンウェハーを作るための道具として使われていた「石英るつぼ」から、クリスタルボウルのアイデは産まれました。クラシックフロステッドボウルは見た目も大きさも石英るつぼの面影を残しています。

セント

クリスタルボウルの音階は1オクターブを12等分した「平均律」が一般的に用いられます。それぞれの音階で隣り合う音(たとえばドとド#)の差は「100セント」と表現します。クリスタルボウルは厳密に音階をチューニングする技術が構築されていないため、同じ「ド(C)」の音であっても、微妙なバラツキがあり、バラツキの差は「+10」や「-40」のようにセントの数値で表します(数値が+-100になったら別の音階です)。たとえば、「C+25」であれば、厳密な「C」の音から、半音高い「C#」に四分の一だけ近いですよ、という意味です。プラスだからよいボウル、マイナスだから悪いボウルという意味ではありません。

ソルフェジオ周波数

「ドレミファソラシ」の音階とは違う、「417Hz」や「528Hz」といった、特定の周波数に注目した音階のこと。それぞれの周波数が人体に影響を与える役割があると考える人もいます。528Hzは高い「ド」に近い音です。

トゥルーピッチ/トゥルートーン

音階のバラツキのセント数が+-10の範囲内にあるボウルを、「トゥルーピッチ」や「トゥルートーン」と呼び、特別な扱いがされていることがあります。平均律の厳密な音階に近いという点では貴重ですが、クリスタルボウルは残響の中に美しさがある楽器なので、それほど気にすることはありません。

ノート

音階のこと。日本語では「ドレミファソラシ」と音階を表しますが、クリスタルボウルは「ABCDEFG」のアルファベットで表すのが一般的です。Aが「ラ」、Bが「シ」、Cが「ド」・・・Gが「ソ」という順番です。「Fのボウル」とは、ファの音階のボウルを意味します。

倍音

理論的には基本となる音(基音)の整数倍の周波数の音(整数倍音)のこと。倍音が多いほど、音色が重厚になります。管楽器であれば、フルートは倍音が少なく、トランペットは倍音が強いです。サイズの大きなクリスタルボウルは倍音が強く、身体に響くような印象的な演奏が行えます。

ピッチ

音程のこと。クリスタルボウルの音程は厳密に合っていないことが多いので、「ピッチがズレている」と表現されます。

ビビリ音

クリスタルボウルを激しくこすり続けていると、ボウルから「ビリビリ」という、本来の音とは違うノイズが鳴ってくることがあります。ビビリ音はボウルが正しく振動していない証拠なので、こすり方が強すぎるか、Oリングの設置方法を見直してみましょう。ビビリ音を無視して鳴らし続けるのは聞いていて不快なだけでなく、ボウルを破損させる恐れがあります。

プラクティショナー

ハンドベルのような持ち手の付いたクリスタルボウルのこと。片手で持ち上げて演奏ができるので、鳴らしながら歩き回ったり、左右に動かして音を揺らしたりといった変化がつけられます。また、持ち手部分にも音の振動が伝わるため、ツボ押しのように身体に触れさせることができます。そのまま床に置いて鳴らすことはできません。

フラットボトム/ラウンドボトム

クリスタルボウルの底面が平らになっており、そのままでも床に置ける形状のものをフラットボトム、底面が丸くなっていて、そのまま床に置くとコロンと転がってしまうものをラウンドボトムと呼びます。ラウンドボトムは扱いづらいので、購入時には「フラットボトムかラウンドボトムか」を確認するようにしましょう。ラウンドボトムのボウルは「ボウルピロー」と組み合わせて使用します。

ボウルピロー

ラウンドボトムのクリスタルボウルを床の上に置く際に使用する、円形の大きな輪っかや、座布団のようなもの。スポンジの入った布製が多いです。

マレット

クリスタルボウルを演奏するときに使用する専用のバチのこと。素材や形状によって、スウェードマレット、ゴムマレット、コーティングマレットなど、さまざまな種類があり、マレットによって音の鳴り方が変わる重要なものです。クリスタルボウルをマレット以外のもので鳴らさないようにしましょう。破損の恐れがあります。

モルフボウル

破損したクリスタルボウルを再度溶融したり、つなぎ合わせたりして修復したボウルのこと。クリスタルボウルが壊れてしまうと、個人で接着剤などを使って修理することはできません。

レインボーボウル

光を当てると虹色に光る美しいボウル。シリカのみではレインボーカラーにならないので、アルケミーボウルと同じく、さまざまな素材が混ぜられて製造されています。

 

こんな感じのレクチャーと実技指導を「クリスタルボウル サウンド・バス スクール」として行っています。とにかく実践的な内容を盛り込んで、クリスタルボウル サウンド・バスの世界を皆さんと一緒に広げていけるようなものに仕上げています。

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