クリスタルボウルの基礎知識や基本的な演奏方法を紹介した書籍「習わなくてもやさしい演奏ができるようになる クリスタルボウル「独習」レッスンブック基礎講座」をアマゾン限定で販売しています(一般の本屋さんでは購入できません)。
本書はクリスタルボウルの教則本でありながら、総文字数5万5,000文字以上!!!!!! 全157ページ!!!!!! という文字だらけの一冊。「感覚」を「言葉」にすることの難しさを痛感しながら執筆しました。
「私もクリスタルボウルを演奏してみたい!」という方に、わずかでもお役に立てれば光栄です。
※エッセイとか体験談的なのは極力ありませんので、奏者を目指す方以外が読んでもおもしろくないと思います・・
さて、今回の書籍は「アマゾンPOD」という形式です。これ、なかなか興味深いものなのでブログで紹介します。
アマゾンPODとは
PODとは「プリント オン デマンド」の略称。「要望があったときに印刷しますよ」というものです。
従来の書籍は、出版社があらかじめ決めた冊数をガーっと印刷・製本し、全国の書店に渡していました。「初版1000部!」みたいなヤツですね。でも、この方式だと当然「売り切れ」や「売れ残り」が発生します。そして、発売日からだいたい10ヶ月くらい経過したら店頭から下げられていき(実際に下げるかどうかは店舗判断)、売れ残ったものはしばらく倉庫で保管。それでも売れないときは「断裁」と言って、シュレッダーにかけて廃棄されてしまいます。
プレミア価格の古本があるのはこのためですね。印刷するかどうかは出版社が決めているので、「再版して欲しい!」と思っても、なかなか手に入りません。いまだとプレミア価格になっていても、発売当時は「売れないなぁ」と断裁されていたわけです。
アマゾンPODは、オーダーが入るたびにアマゾンが印刷・製本するので、売り切れも売れ残りもありません。一般の本屋さんには並びませんが、まぁ、クリスタルボウルの教則本なんてマニアックすぎて本屋さんもどこの棚に並べてよいか分からないでしょうしねぇ・・・。
そして、従来の書籍は「出版社が作って売る」というものなので、制作にものすごくお金がかかります(逆に言えば、お金さえ払えば誰でも何でも作れます)。一般的には200万円から〜くらいでしょうか(大手だともっと高く、小さな会社だと安いです)。
そう、多くの書籍って著者が「お金がもらえる」ものじゃなくて「お金を支払う」ものなんですよね(大物作家は除く)。もちろん、書籍が売れたら「書籍印税」として売上の数パーセントはもらえますが、仮に一冊2,000円で印税7%としたら一冊あたり140円。制作費をペイするためには・・・なかなか大変です。
アマゾンPODは「自分で作る」部分が大きいです。私も自分ひとりでワープロソフトを使って作りました(Macに無料で付いているPagesというアプリを使っています)。制作を誰かに丸投げしたらお金はかかるけど、節約しようと思えばかなり節約できます。「習わなくてもやさしい演奏ができるようになる クリスタルボウル「独習」レッスンブック基礎講座」は一冊1,980円で販売しており、一冊売れるごとに販売手数料 720円(税込 792円)、印刷費 573円(税込 630円)が差し引かれた「378円」が私のところへチャリンと入ってきます。
え!たったの378円しかもらえないの? と思われるかもしれませんが・・・出版社の制作費がかかっていないので、少なくとも赤字になることはない・・・ということで・・・。100冊くらい売れたらいいな・・・。
※書籍の値段をいくらで設定するかは自由なので、もっと高くすれば利益も高くできます。個人的には本を買うなら2,000円以内かなと思ってこの価格にしてみました
長くなってきましたのでまとめます。
従来の書籍は高額な制作費がかかる一方で、全国の書店の棚に並ぶのが魅力です。制作も編集スタッフさんがたくさんサポートしてくれるでしょう。たくさん売れれば黒字になりますが、損益分岐点はなかなか高いです。
アマゾンPODはアマゾンでしか購入できません。自分で作るのが基本なので、ある程度のパソコン知識や文章力が求められます。制作費を抑えておけば、黒字化するのは容易です。「特定の単語で検索される」要素のある題材に向いているでしょう。
あと、細かな点ですがアマゾンPODは「別カバーの(取り外しできる)表紙」や「帯」は作れません。表紙はカラーの厚紙みたいなものになります。コンビニの雑誌コーナーの上に並んでいる、ドラえもんの総集編とかと同じ感じです。また、「CDブック」のようなオマケ付き本も作れないけど、いまならYouTubeもありますしね。私はもう何年もCDを買ってません(そもそもCDプレーヤーも持っていません)。
もし、同じように「本を作ってみたいけど出版費用は出せないし、たくさん売れるものでもないだろうなぁ・・・」と思っている方がおられたなら・・・アマゾンPODはおもしろいと思いますよ。出版の方法について、詳しくはこちらから↓
「感覚」を「言葉」にするのは、自己の感覚をより掘り下げる行為でもあります。皆さんでこの新しい音の世界を拡げていきましょう!
・・・自作自演のレビューも、後で買い戻すからアマゾンで買って☆5レビューつけてのお願いもしません・・・!もし購入されたときは忌憚のないご意見をお願いいたします・・・!