春からスタート予定の「クリスタルボウル サウンド・バス® スクール」に向けて、たくさんのテキストを作成しています。その中から、なるべく早く公開した方がよいと思われる内容のものをブログでご紹介します。
(こちらは先日開催した名古屋のクリスタルボウル サウンド・バスイベント会場の写真です)
本日は「クリスタルボウルの副作用・トラブルに伴う対処方法」です。
クリスタルボウルの音は万能ではありません。「鳴らせば癒される」というような単純なものではなく、場合によっては肉体的・精神的な苦痛を与えてしまうことがあります。
「好転反応だから大丈夫」というような身勝手な判断は絶対にせず、しっかりと気をつけながら演奏に取り組みましょう。
常に聴者の状態を確認する
聞いている人たちが心地よさそうに過ごしているか、反対に苦痛を感じているのかを常に確認しながら演奏を行いましょう。
心地よいときの反応
- 呼吸が深くなり、お腹や胸が呼吸に合わせてゆっくりと上下している
- イビキや寝息をたてている
- 笑顔で過ごしている
- 身体がリラックスしている
苦痛を感じているときの反応
- 手や足をモゾモゾと動かす
- 寝返りをうつ
- 汗をかいている
- 不安そうな表情をしている
- 目を開けてこちらを見る
- 身体が緊張している
広い場所で大人数を相手に演奏している場合、ひとりずつの反応が確認しづらくなります。そのようなときの演奏は、特に気をつけなければなりません。最前列の人と最後列の人では単純に「音量」も異なります。クリスタルボウル サウンド・バス®は、なるべく10人程度の人数にしておくのが安全です。
また、複数の演奏者が同時にクリスタルボウルを演奏する、いわゆる「コラボ演奏」は、やらない方がよいです。演奏者にすると「誰かと一緒に鳴らせるの楽しい!」という気持ちになるかもですが、本当に考えるべきは聞いてくれる人の気持ちです。コラボ演奏では、ボウルの音が強くなりがちで、聴者を置いてけぼりにした身勝手な演奏になってしまう恐れがあります。
苦痛を感じているときの対処方法
苦痛を感じているように見えた場合、そっと近づいて「大丈夫ですか?」と声を掛けてみましょう。
頭痛や目まい、耳鳴りなど肉体的な苦痛
原因
演奏が強く、音が大きすぎる、ボウルとの距離が近すぎる、インプラントなど金属の詰め物を取り付けている
対処方法
・衣類を緩めて、新鮮な空気を深く吸い込む
ムリに動こうとすると、余計に頭痛がしたり、目まいを感じることがあります。まずはゆっくりと過ごしましょう。
・肌触りのよい毛布にくるまる
身体が冷えてしまうと、身体状態がさらに悪化してしまう恐れがあります。なにかに「くるまる」のは、精神的にも落ち着くことができます。
・静かな環境で過ごす
ボウルの音ではない音も敏感に感じてしまうことがあるため、会話や騒音のない場所で過ごしましょう。
・薬を飲む
どうにも辛いときには頭痛薬を使うことも検討すべきです。
恐怖、不安、疑心暗鬼など精神的な苦痛
原因
セットとセッティングが適切ではない、精神的な不安や疾患を抱えている、過去にトラウマがある
対処方法
・飲み物を飲む
グレープフルーツジュースやオレンジジュース、ジンジャーティーや緑茶のような、少し苦みや刺激のある飲み物を飲むと回復することがあります。
・見守っていることを感じてもらう
パワーストーンを握ってもらったり、演奏者と手をつないだりして、「ひとりではない」ということを感じてもらいましょう。
・明るい話題に切り替える
好きな食べ物や楽しかった場所について会話をしたり、美しい花や風景の写真などを見せて、明るい話題に切り替えましょう。
・自分の鼓動を感じる
片方の中指を眉間に、もう片方の中指をみぞおちに軽く当て、深い深呼吸を繰り返しましょう。心臓の鼓動がゆっくりと変化するのを感じることで、意識を落ち着けられます。
・寝てしまう
暖かくして、布団に入って眠ってしまいましょう。
薬を飲む
・どうにも辛いときには向精神薬や睡眠導入剤を使うことも検討すべきです。
トラブルを未然に防ぐために
クリスタルボウルの演奏を長く続けていると、一度はこのようなトラブルに遭遇することがあります。もし「そんな経験はない」という奏者がいるとしたなら、その人が聴者の状態に気づいていないだけかもしれません。
トラブルを未然に防ぐために、演奏者がスキルの向上と配慮を行うのはもちろん、クリスタルボウル サウンド・バス®へ参加される方にも事前に注意をお願いしましょう。
- アルコールやタバコ、向精神薬などの影響が出ている最中の方
- 精神疾患をお持ちの方、治療中の方
- 精神的に落ち着いていない状態の方
こういった方々には、勇気を持って参加をお断りするのが大切です。破壊されてしまった精神を元に戻すのはとても大変です。
クリスタルボウルというパワフルなツールを使っているからこそ、しっかりと気をつけるべきです。
こんな感じのレクチャーと実技指導を「クリスタルボウル サウンド・バス® スクール」として行っています。私のまわりには「オーラが見えるように修行してくる!」と旅立ち、精神を崩壊させて帰国して来た友人もいます。精神世界の修行というのは、筋トレとは比較にならないほど危険なものです。「チャクラが開く」や「トラウマから開放される」という安易なキーワードで、他人の精神を破壊しないように十分すぎるほどの配慮を行いましょう。
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