クリスタルボウルを始めたいけど、予算が足らないときには? →ボウルを減らしましょう

「私もクリスタルボウルを演奏したいです!」という人が最初に出会う壁。それは「ボウルの値段が思ったより高い」ではないでしょうか。

あまりの値段の高さに、ひょっとしたらメルカリや楽天・アマゾンで格安ボウルを探してしまうかもしれませんが・・・メルカリや楽天・アマゾンの格安ボウルはオススメできません。

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試聴の音源もなく、ピッチのズレも分からないボウルに手を出すのはリスクが大きすぎます。「432Hzのボウルです!ピッチのズレは不明です!」みたいな商品を見るたびに、「ピッチのズレが分からなければ、そもそも432Hzではないかもじゃん」と思ってしまいます(432Hzボウルでも+30のピッチのズレがあると440Hzに相当します)。

※格安ボウルがすべて悪いという意味ではなく、試聴ができなかったり、ピッチの数値が分からないのが危険という意味です

では、クリスタルボウルの演奏を始めたいけど、予算が足らないときにはどうしたらよいか・・・そんなときは「ボウルの数を減らす」のがよいと思います。

ボウルの体験≒ボウルの組み合わせである

実は、クリスタルボウルの体験の半分くらいは「ボウルの組み合わせ」で決まるとも言えます。心地よい響きの組み合わせであれば、シンプルに鳴らしているだけでも心地よいですが、不協和音が鳴り響くボウルであれば、どんな奏者が演奏しても不協和音です。

たとえば、牧野さんがされている「旋回奏法」。

演奏技術と同じくらい、ボウルの組み合わせが上手です。これだけ絶妙な音階を、ほぼ同じサイズのアルケミーボウルで揃えるのは一般の方にはそーとー難しいような・・・。まさに、牧野さんならではの唯一無二の世界と言えるでしょう。

また、私が先日公開した3時間の動画。

こちらはボウルの数が5つだけですが、それぞれがちゃんと響き合うために、シンプルに鳴らしているだけでも聞くことができます。不協和音になる組み合わせであれば、こういう演奏はできないでしょう。

クリスタルボウルは一生のうちで何個も買うものではありません。さらに、メルカリなんかを見てると分かりますが、中古で売りやすい(売れやすい)ものでもありません。

「最初は安いボウルで練習して、上達したら高価なボウルに買い換えよう」というのは、なかなかうまくいかないと思います。それであれば、よい音が鳴るボウルを少ない数で揃えた方がよいと(私は)思います。

ボウルを減らすとさまざまなメリットがある

ボウルを減らすと、さまざまなメリットがあります。

ボウルがたくさんある=音階がたくさんある、ということなので、組み合わせる音階によってはキレイなハーモニーではなく、気持ち悪い不協和音に聞こえることがあります。

ボウルの数を減らして心地よく響き合う組み合わせにすれば、不協和音を恐れることなく、ノビノビと演奏ができます。

また、ボウルがたくさんある=鳴らすものがたくさんある、ということなので、なんとなく「全部鳴らさなきゃ」という気持ちになり、結果としてチグハグな演奏になって体験が深まらない恐れがあります。

ボウルの数を減らして絶妙な組み合わせにすれば、それぞれの音のパワーを最大限まで引き出して、じっくりと深い体験を作れます。

じゃ、何個あればいいの?

では、具体的にボウルはいくつあればよいのでしょうか?

これはシチュエーション(ボウルの用途)で変わってくるので、いくつか例を出すと・・・

セルフケアや単一の目的で数分だけ鳴らす場合:1〜2つ

瞑想のBGMに使いたい!とか、カードリーディングの前後に使いたい!というように目的が定まっているなら、1〜2つで十分です。こちらの動画はボウルふたつだけで演奏しています。

ヨガのBGMや短い演奏会を行いたい場合:3〜4つ

そこそこ「演奏」ぽくしたいときは、1〜2つだけでは力不足です(聞き飽きてしまいます)。4つあればかなり贅沢な音の世界を作れます。こちらの動画はほぼ4つだけで演奏しています(たまに5つ目の音を鳴らしています)。

サウンドヒーリングとして使いたい場合:5つ以上

5つ以上のボウルを使うと、音階のバリエーションも増えるので長時間の演奏でも対応できます(いろいろな技を出せます)。さらに、複数個が同時に響き合うことで、圧倒的な音の世界で空間を包み込めます。

こちらの動画は5つのボウルを使用しています。

7つの音階にこだわる必要はないと思います

ドレミファソラシの7つの音を揃えた「フルセット」と呼ばれるクリスタルボウルの組み合わせがあります。かつては多くの奏者がフルセットを使って演奏をしていましたが、いまはもうフルセットにこだわる必要はないと(私は)思います。

たしかに、フルセットであれば音階の幅が広いので、さまざまな演奏に対応できます。瞑想っぽくも鳴らせるし、覚醒っぽくも鳴らせます。でも、ドレミファソラシの全部の音を同時に鳴らすと不協和音になるため、実は同時に鳴らせるのは3つ・4つまでです。収納・運搬も大変です。

ボウルは何個ないと演奏したらダメ!というものではありません。まず、少ない数からでも響きのよい組み合わせを選んで、演奏をスタートすることが大切だと思います。それで、「もっと鳴らしてみたい」という余裕が出てきたら、追加で購入すればよいのではないでしょうか。お料理だって、まず最初は使いやすい包丁を一本からですよね。いきなりたくさん揃えても、結局使わないかもしれません。最近の私はよい刺身包丁が欲しくてたまらないのですが・・・。

というわけで、予算が足らない・・・というときは、安いボウルを選ぶのではなく、よい組み合わせで少ない数のボウルにするのをオススメします!

音の世界が広がりますように。

※ボウルの組み合わせ等、ご不明な点がありましたらお問い合わせください

おまけ

ぶっちゃけると、クリスタルボウルの販売者という立場であれば「ボウルは少ない方がよい」なんてことを言うのはタブーですよね。ひとつでも多く買ってもらわないと儲からないですもの。

でも、私は販売者である以前に奏者ですので、たくさん売れるより、たくさんよい奏者が生まれることを願っています。

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