本日も、「クリスタルボウル サウンド・バス スクール」のテキストに載せているコラムから転載です。少し前置きとして補足を付け加えると、クリスタルボウルは
- 綺麗な音色によって精神に安らぎを与える「音響」の効果
- 重厚な音の圧力に包まれることで身体がほぐれて血流がよくなる「音圧」の効果
- 無限に重なる残響音にアタマがとろけてしまう「感覚共振」の効果
によって、ヒーリングの体験が得られます。
他の音楽、例えばフルートの演奏なんかであれば、綺麗な音色の「1」の効果はあるけれど、音の圧に包まれることはないので「2」は弱く、メロディ主体で演奏していると「3」も弱いです。
爆音のロックコンサートであれば、「1」が弱く、「2」はしっかり感じられて、「3」については、言語が理解できない英語の歌詞だったらある、かも。
クラシックのコンサートなら1・2・3のすべてを得られる可能性があるけれど、メロディの展開が早いものが多いし、イスに座った体勢だと背骨から音を感じづらいので、できればゆったり寝転がって聞かせて欲しいです。
それでは、前置きがコラム本文と同じくらいの長さになりましたが・・・以下、転載です。
コラム:デタラメな演奏によるクリスタルボウル サウンド・バス
クリスタルボウルの特別な体験は「音響(精神)×音圧(身体)×感覚共振(深いリラックス)」の相乗的な結果です。このとき、「音圧」と「感覚共振」に限って言えば、「音響」による精神への影響を無視したデタラメな演奏でも、ある程度の効果が出てしまいます。
ボウルをパワフルにガッツンガッツン・グワングワンと鳴らしていれば、音圧は聴者に届いているので、身体はピリピリと振動を始めます。
デタラメな音の展開でも、脳がそのデタラメな音を処理しきれなくなれば、感覚共振に入ってしまい、ストンと寝落ちすることがあります。
しかし、それを「心地よいクリスタルボウル サウンド・バス」と呼んでよいのでしょうか。そもそも、奏者はその音を心地よいと感じて演奏しているのでしょうか。
「身体が痺れたようになるから成功だ」、「お客さんが寝ているからヒーリングできている」という思い違いをしないようにしましょう。それは、デタラメな演奏でも起きてしまう現象です。
本当のヒーリングは美しい音とともにあるはずです。