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湿度とクリスタルボウルの響き方と日本人ならではの感性について

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梅雨と台風のシーズンですね。昨年に続いて西日本は大雨が多く心配です。恵みの雨で終わり、災害とならないことを祈るばかりです。

本日は、湿度とクリスタルボウルの響き方と、日本人ならではの感性についてブログで書いてみます。

乾燥している国は音の響きがよい?

音楽をやっている人の間では「日本は音の響きが悪い」と言われることがあります。その理由は、「日本は湿度が高いために音の響きが弱くなり、アメリカ西海岸のようにスカっと晴れて湿度が低い国の方が音がよく響く」というものです。

音(音波)は空気を媒質にして伝わっていきます。もっと厳密に言うと、空気中の窒素分子や酸素分子が振動し、それらの分子の密度が濃淡を持って移動することが、音が伝わるということです。そのため、媒質となる窒素分子や酸素分子が存在しない真空(宇宙)では音は聞こえませんし、空気中の成分によっては音の伝わり方も変わります。

では・・・日本はクリスタルボウルを演奏するのが残念な国かというと・・・

一方ではその通りで、もう一方ではそうでもなかったりします。

残念な点は、やっぱり「湿度があると音の響きが悪い」です。また、日本の家屋は高温多湿な環境に対応できるよう、畳や襖、障子など「やわらかい素材」が多様されています。やわらかい素材は音を反射せずに吸収してしまうため、さらに響きが弱くなります。日干しレンガの家だったら音の反射も強いけれど、日本みたいに高温多湿だとすぐに結露して、カビの温床になりそうな・・・。

一方、日本人は「音の響きが悪い環境に対応できるように進化してきた」という歴史があります。

※表現上は「日本人」としていますが、国籍や人種によるものではなく「日本に長く住んできた人」です

日本人独自の感性とは

私たちのご先祖は、高温多湿な環境の中で快適に暮らせるように、襖や畳のようなやわらかな和室を作り上げてきました。そして、私たちのご先祖も(襖や畳のようなやわらかな和室では)音の響きが弱いことを認識していました。

そのため、日常的に(襖や畳のようなやわらかな和室でも伝わりやすい)「倍音」を使って暮らしてきました。そう。クリスタルボウルの特徴的な響きを作り上げている、ビリビリとした倍音です。

戦中・戦後すぐあたりの映画なんかを見ると・・・

言葉がまったく聞き取れないんですよね・・・。もちろん、当時のフィルムのクオリティもありますが、それにしても何を言っているのか分からない・・・。

「口を大きく開けてハキハキ喋る」のではなく「鼻の奥からゴウゴウ喋る」ような喋り方をしています。白い服の兵隊さん、口を動かさずにずっと歯が同じように見えたまま喋っています。

これは、ハキハキ喋る「明瞭な声」よりも、ゴウゴウ喋る「ビリビリとした(倍音の)声」の方が、日本の住居環境では聞き取りやすかったので、「倍音」を使って会話をしていたのです。

戦後になり、住居環境が変化し、外国語(カタカナ語)が増えたことや、教育の変化によって急速に発音も変化したため、いまの私たちにはこういった喋り方はできないし、聞き取りも困難ですが・・・私たちの感覚には、倍音を多用しながら生きてきたご先祖の感覚も残っているはずです。

※ここらへんの話は「倍音 音・ことば・身体の文化誌」が詳しいです

クリスタルボウルの音を聞いたとき、どこか懐かしく感じるのはそんな理由もあるのかもですね。

というわけで、本日のまとめです!

  1. たしかに、日本の環境は音の響きが弱いかもしれない
  2. でも、それに対応できるように感覚を鋭く進化させてきたのが日本人
  3. 現代の私たちにもその感覚は残っているはず

外部の環境に対して悲観的になり、その「せい」にしたり、そこから逃げ出すのは方法として間違ったことではありません。

でも、もうひとつの方法として「その環境に適応できるように進化する」というのもアリだと思います。

よりよい未来を模索していきましょう。

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