マレット比較 -クリスタルトーンズ社・クリスタルバイブス社-

クリスタルボウルを演奏するときに用いる「マレット」。アルケミーボウルやウルトラライトボウルなど、薄くて軽いタイプのボウルには、ゴムのまわりにスウェードを巻き付けたタイプのマレットが最適です。

スウェードマレット

スウェードマレット

長く演奏しているとスウェードが劣化していくため、マレットは消耗品です。演奏頻度にもよりますが、私は1年に1回は交換するようにしています。新しいマレットにすると、びっくりするほど音がよくなることがあります。

今回、クリスタルボウル製造大手の、クリスタルトーンズ社とクリスタルバイブス社のマレットを比較してみました。

Crystal Tones

Crystal Tones

クリスタルトーンズ
http://www.crystalsingingbowls.com

Crystal Vibes

Crystal Vibes

 クリスタルバイブス
http://www.crystalvibes.com

クリスタルトーンズ社

CTマレット

真ん中に「Crystal Tones」の焼き印入り。スウェードは幅の細いものを横向きに近い角度で巻き付けてある。細部まで丁寧なカッチリとした作り。

クリスタルバイブス社

CVマレット

メーカー名などの刻印なし。スウェードは斜め向きに巻き付けてある。巻き付け部分にわずかなスキマがあったり、製造が多少荒い感じが見受けられる(演奏には影響ありません)。

重量

  • クリスタルトーンズ:107.5g
  • クリスタルバイブス:71.0g

比較して一番驚いたのは重量。マレットは基本的に2本以上を持ち歩くため、70g以上の差が出るのは、荷物が多い演奏者には気になるポイントです。

長さ

マレット比較

  • クリスタルトーンズ:22.8cm
  • クリスタルバイブス:22.5cm

長さはほぼ同一で、製造工程での誤差範囲です。クリスタルバイブス社の方がごくわずかに短いです。

直径

マレットの太さ

  • クリスタルトーンズ:3.2cm
  • クリスタルバイブス:2.8cm

上記画像では左がクリスタルバイブス社、右側がクリスタルトーンズ社です。クリスタルバイブス社の方が細身なので、女性でも扱いやすいと思います。

内径

  • クリスタルトーンズ:2.0cm
  • クリスタルバイブス:1.7cm

こちらも、クリスタルバイブス社の方がわずかに小さいですが、直径と比較すると「厚み」ではほぼ同一です。

個人的な感想

触った感じや見た目はどちらも同じです。使用している素材も同じなのではないでしょうか。

クリスタルバイブス社のマレットの方が細くて軽いので、やわらかい音を重ねていく演奏方法には向いているように感じました。反対に、しっかりと音を鳴らしたいときには太くて重たいクリスタルトーンズ社の方がよいでしょう。

ともかく、マレットは消耗品です。マレットの表面のスウェードが薄くなっていたり、つるつるした手触りになっているようなら交換してみましょう。びっくりするほど音がよくなることがあります。

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Magali Luhan

水晶から作られた楽器「クリスタルボウル」を使い、心地よい音色で心身に変化をもたらすサウンド・バス アーティスト。東京・浅草橋「studio PLAYA」運営、Crystal Sound Laboratory代表。

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