クリスタルボウルの音が特別な体験をもたらしてくれる理由には諸説ありますが・・・
サウンド・バスでは、「美しい音響と心地よい音圧に包まれることで深いリラックス状態(ディープ・リラクゼーション)に入り、思考や緊張の消えた感覚共振の状態になることによって、自分自身の中から特別な体験が導き出されてくる」という考え方を大切にしています。
クリスタルボウルから何かが放出されているのではなく、奏者が宇宙のエネルギーを降ろしているのでもなく、ボウルや奏者はリラックスのキッカケにすぎないのです。だからこそ、リラックスしてもらえるような演奏技術・演奏理論を大切にしています。
で。
この考え方に基づくと、「それなら、使用する楽器はクリスタルボウルじゃなくてもいいの?」という疑問が出てくるかもしれません。
その答えは、YESでもあり、NOでもあります。
事実、世の中にはクリスタルボウル以外にもたくさんの「サウンドヒーリング楽器」が存在していますよね。
でも、クリスタルボウルは実によくできた楽器です。
水晶という、何より響く素材で作られているから、金属製のシンギングボウルより豊かな残響音を出すことができます。丸い形から発せられる音は、ピアノやギター、ライアーやディジュリドゥの音よりも空間全体をやわらかく立体的に包み込みます。ボウルって正円に見えるけど実は微妙に正円じゃないので、音が「ほわーん」と心地よく波打ちます。
美しい音響と心地よい音圧で包み込める楽器を作ろうとすると、素材や形状はクリスタルボウルのようなものが最適ということになるのです。さらに、水晶という存在は私たちの気持ちを神秘的なものに変えてくれます。
つまり、「クリスタルボウルじゃなくてもよい」けど、「クリスタルボウルはすごくよい」というのが、この問いの答えです。
クリスタルボウルの歴史は始まったばかり。この新しい可能性を、皆さんで大切に広げることができればよいなと思います。すべては私たちの内側から。