これからクリスタルボウルの演奏を始めてみたい、という方には薄くて軽く透明な「クリアータイプ」のボウルをオススメしています。
本日はその理由をご紹介します。
クリスタルボウルの種類について
まず最初に「クリスタルボウル」という楽器にはいくつかの種類が存在します。
30年近く前に産まれたのが元祖・クリスタルボウルの「クラシック・フロステッドボウル」。分厚くて巨大で重たい、乳白色をしたボウルです。
クラシック・フロステッドボウル
クラシック・フロステッドボウルはゴムのヘッドが付いたマレットで「カツーン!」と叩くような演奏を行います。
ひとつあたり1〜4万円程度と安価で、分厚いので壊れにくいのがメリットですが、サイズが巨大なため演奏のときにはダイナミックに身体を動かす必要があり、片手では持ち上げられないほど重たいので持ち運びも大変です。
楽天でもクラシック・フロステッドボウルが販売されています。
【C音程】32cm(13inch) クリスタルシンギングボウル【送料無料】 民族楽器 インド アジア エスニック 水晶 シンギングボール チャクラ |
ウルトラライト/クリアーライトボウル
クラシック・フロステッドボウルを取り扱いやすく楽器用に改良したのが、薄くて軽いウルトラライトボウル。乳白色をしたものと、クリアーな透明なボウルがあります。
同じサイズのクラシック・フロステッドボウルに比べると音の響きが圧倒的に改善されており、やさしく叩くような鳴らし方でも十分な音を出すことができます。
値段はひとつあたり5万円程度。クラシック・フロステッドボウルに比べると外部の衝撃で壊れやすいですが、シンプルな素材から作られているのでアルケミーボウルに比べると頑丈です。
アルケミーボウル
薄くて軽いウルトラライトボウルにパワーストーンを意識した色を混ぜたり表面をコーティングしているのがアルケミーボウル。薄さや軽さはウルトラライトボウルと同等です。
カラーセラピー的な楽しさがある一方で、種類によって音の響きが異なるため、それぞれの特徴をしっかり把握しながら揃えていく必要があります。
値段は非常に高価でひとつあたり20万円以上するものも。アルケミーボウルのCDを多数リリースしている牧野持侑(まきのじゅん)さんによる「くりすたり庵」から購入できます。
詳しいことは分かりませんが、ごく希に自然に破損してしまうことがあるようです。クリスタルとは違う素材が加えられているため、温度や湿度が変化したときに膨張率の差で割れてしまうのかもしれません(推測です)。私のまわりでも4人、「ある日いきなりボウルが割れていた」という人がいます。
クリアータイプがオススメな理由
まず、クラシック・フロステッドボウルはとにかく扱いが大変です。運搬にも演奏にも体力を使います。音のニュアンスも「やさしい」というより「強い」ものなので、好みが分かれます。
アルケミーボウルは見た目が非常に美しく、カラーセラピー的なアプローチも魅力ですが、値段の高さが最大のネックです。
クリスタルボウルは複数のボウルを使って演奏することで、共振・共鳴が起きて音をゆたかに膨らませることができます。ひとつ、ふたつのボウルでは本領が発揮できません。アルケミーボウルを気軽に7つ(100万円超!)揃えられるほどリッチな人なら問題ないと思いますが、値段が高いのでひとつのボウルで演奏を行っています・・・というのはすごくもったいないです。
クリアータイプのボウルなら、アルケミーボウルひとつの値段で3つ・4つ揃えられます。
透明だから内側にお花を入れたり、キャンドルを入れても素敵です。
音の響き、取り扱いやすさ、複数個を揃えやすい価格という3つの点から、私はクリアータイプのボウルをオススメしています。
クリアータイプのクリスタルボウルの通販をお探しの方は、販売商品リストをご確認ください。現役の演奏者ならではの視点でセレクトした、低価格ながら高品質なボウルたちです。