クリスタルボウルを演奏していると、「音が螺旋状に登っていった」という感想をよくいただきます。今日はその理由について・・・
と、大袈裟に引っ張っていますが、理由は簡単。ボウルが丸い形をしており、そのまわり(側面)をマレットでぐるぐるとこすって演奏することで、音が丸く響くからです。トランペットだと、音の出る方向が直線的ですが、ボウルはぐるぐると丸い形に音が出ます。
その上で、LOW-E→LOW-G→C→E→Gのように低い音から高い音へハーモニーをつなげると、丸を上に登らせることができ、「音が螺旋状に登っていった」という体験へつなげられます。
この体験は生演奏ならではです。スピーカーがふたつしかないCDやYouTubeでは、この立体感は(なかなか)再現できません。
一般的なクリスタルボウルの「フルセット」は「ドレミファソラシ」という7つの別々の音階の組み合わせですが、そこからもう一歩踏み込んで、オクターブ違いのボウル(LOW-EやLOW-G)があると、音に奥行きを付けることができ、こういった体験を作りやすくなります。
現在の私は、LOW-G、LOW-B、C、D、E、F、G、A、B、HIGH-C(528Hz)の10個のボウルを基本に演奏しています。オクターブ違いが3つ(LOW−GとG、LOW-BとB、CとHIGH-C)もありますね。
クリスタルボウル サウンド・バスSHOPでも、10インチのLOW-Eや9インチのLOW−Fを扱っています。極低音ならではの深い世界も面白いですよ。
クリスタルボウル サウンド・バスの歴史は始まったばかりなので、奏者によって使っているボウルや演奏方法の解釈が大きく違います。
私の場合は、なるべくたくさんのボウルを使って、さまざまなハーモニーを作る演奏を大切にしています。ハーモニーの中でイメージを作り、そのイメージによって聴者にポジティブな影響を与えることを目指しています。