クリスタルボウルの演奏は基本的にスピーカーを通さない生音演奏ゆえ、音量が大きくありません。数十人規模のイベントならともかく、数百人以上になるとどうしても力不足でした。もちろん、クリスタルボウルの音をマイクで拾ってスピーカーを使えば大きくできるのだけど、ボウルの音はとにかく繊細で、複数個のボウルを使っているとマイクでキレイに拾うのは困難。だいたいいつも生音そのままでやっていました。
が!んが!
そんな悩みを吹き飛ばす発明と出会えました。それがハイリーズの「キューブマイク」。
Cube Micってなに?
http://music.geocities.jp/tomosinpsd/CubeMic.html
ボウルに直径4mm程度のごく小さな鉄のワッシャーを貼り付け、近接させたマグネットマイクで「振動そのもの」を拾うというもの。
最初は「ボウルにワッシャーを付けたら響きが変わりそう」とか「ボウルを傷つけそう」という不安もあったけど、まったく問題なし!出てくる音は、ボウルの音そのものが増幅されたリアルなもの。
7つのボウルに7つのキューブマイクを使ったため、7つの音を7チャンネルで録音できているというのもすごかったです。ふつうのマイクを立てていたときのような、音の分離の悪さはまったくありません。音量も個別に増幅できます。7チャンネルのそれぞれにエフェクターかまして音を変化させることも可能だし、MIXし直すことも簡単。
これは、すごい。
スペーシーなエフェクターを使うと、クリスタルボウルの倍音を持ったノイズミュージックやダンスミュージックが作れます。どんなに広い場所にだって対応できる、大音量へ増幅が可能です。高品質なミキサーとスピーカーを使うことで、ハイパー・ソニック・エフェクトを保ち続けることが可能です(可能だと感じました)。
これは、すごい。
これから本格的な野外フェスのシーズンが到来します。オーガナイザー各位、ぜひこのキューブマイクを使ったエレキクリスタルボウルをブッキングください!世界で唯一の強烈な音体験を提供できます。もちろん、先日やったようなDJとのセッション、ジャムバンドとのセッションだって可能です。
ココロも体も踊らせる音、ここに誕生です。