クリスタルボウルの音には奏者のエネルギーが乗りますか?

いろいろなところでいただく質問にお答えしていくシリーズ。本日は「クリスタルボウルの音には奏者のエネルギーが乗りますか?」についてブログで書いてみます。

まず、いつものお約束として「エネルギー」のような曖昧な表現を使う場合は、事前に「言葉の定義」をしておくことが大切です。定義が曖昧だと、オウム真理教が暴走してしまったように「そんな意味合いじゃなかった」という勘違いを招く危険性があります。

エネルギーとは・・・

  1. 奏者が「こうなって欲しい」という「願い」や「思い」
  2. 奏者の「落ち着いている」や「不安」や「お金目的」のような「気持ち」
  3. 奏者の「生き様」

というところでしょうか。

まず、「こうなって欲しい」という「願い」や「思い」は確実にクリスタルボウルの音に乗ると思います。クリスタルボウルの効果の公式は「音色×奏法+思い=導き出される効果」です。

「演奏中は何を考えているんですか?」と聞かれることもあるけれど、私は常に「聴いている人に心地よくなって欲しい」という思いを最大限に高めながら、演奏を構成しています。本当に一音ずつ丁寧に、相手に寄り添うように、とにかく繊細に鳴らしているんです。

YouTube配信など、聴いている人の姿が見えない状況のときは、テレパシーのアンテナをガンガンに高めています(配信中に手をぐるぐる回すのはアンテナをチューニングしている状態です)。

そして、冷たいお風呂に入りながら「あー、いい湯だねぇ」と言うのが難しいように、心地よくない音を演奏しながら、「心地よくなって欲しい」という思いを乗せることは困難です。そのため、クリスタルボウルの音階のチョイス、演奏技術の鍛錬は非常に大切です。

美しいハーモニーが作れるボウルを選び、演奏技術を身に付けて、しっかりと「思い」を乗せながら演奏してみましょう。

 

次に、奏者の「気持ち」も微妙に音に乗ってきます。不安な気持ち、いい加減な気持ちで演奏しているのでは、やさしくスムーズな動きはできません。

私は「クリスタルボウル サウンド・バス スクール」で「自分が心地よく感じる体験を思い出しながら演奏するとよいですよ」というようなアドバイスをよくしています。たとえば、温泉に入ってぷはーっとしているときや、海辺で夕日が沈むのを眺めているときなど、演奏している場所が仮にマンションの一室であったとしても、「自分はいま温泉でぷはーっとしているんだ」と思いながら演奏することで、自然とやさしい音になっていきます。

日々の心地よさを大切にして、焦らず急がず頑張りすぎず、自信を持って、だけど独りよがりになることなく、穏やかな気持ちで演奏してみましょう。

 

奏者の「生き様」はほとんど関係ないと思います。たとえば、私はお酒やタバコはしませんが、お肉やラーメンは食べますし、赤信号でも横断歩道を渡るときがあります。

一時期はVEGANをやっていたことがあるのですが、もともとのカラダが強くないこともあって、体力(体重)が落ちて大変でした。お肉を食べたらすっごい回復するんですよね。大切なのは「自分がどういう生活をしていれば、ベストコンディションで心地よいのか」を知っておくことだと思います。

私がお酒やタバコをしないのは体質的な問題で、とある奏者さんは演奏後においしそうにタバコをくゆらせていました。私は動きやすさを重視してヨガウェアを着て演奏していますが、ウェディングドレスで演奏される方もおられます。ベストコンディションのあり方というのは人それぞれ違います。

演奏前にはお腹いっぱいになりすぎないように気をつけていたり、辛いものは食べないようにしているのも、その方がベストコンディションで演奏できることを知っているから。それは観念的なものではなく、実体験からの経験値です。

奏者がベストコンディションでないと、結果として不安な気持ちにつながって演奏が乱れてしまいます。自分自身のことも大切にして、全力を注いで演奏してみましょう。

 

で。

ちょっと本末転倒なことを言うと、どんな行為でも「提供者のエネルギーは乗る」と思います。

ココロを込めてご飯を作るとか、マッサージをするとか、手紙を書くとか・・・なにも、クリスタルボウルだけが特別な行為ではありません。2021年ももうすぐおしまい。2022年、皆さんでたくさんの思いを込めながら、心地よい世界を作っていきましょう。

 

大晦日は2021年最後の演奏をYouTube配信で行います。

それではよいお年を。今年もありがとうございました。

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