クリスタルボウルの音は7つのチャクラに対応していますか?

人体に7つあるとされるエネルギースポット「チャクラ」と、クリスタルボウルの7つの音階(ドレミファソラシ)の関係について質問をいただくことがあります。

「クリスタルボウルの音階は7つのチャクラに対応しているんですか? 7つの音階がすべて揃っていないと7つのチャクラのバランスは取れませんか?」

はい。これは「ドレミファソラシ」の7つの音がひとつずつ順番にチャクラの下の方から対応している…という考え方ですね。ドは1番目のチャクラ、レは2番目のチャクラで…そのチャクラを活性化したいときはその音を鳴らして…というものです。

…これについて、私は「そこにこだわらなくてもよい」と考えています。長くなりますが解説です。

 

「7つの音=7つのチャクラ」説については、NYのサウンド・バスアーティスト Sara Austerさんの著書「SOUND BATH」の中でも懐疑的に語られています。

以下、一部を翻訳(意訳)して引用すると…

チャクラという考え方はクリスタルボウルで使われるドレミファソラシの音(西洋の平均律・Cメジャー)が作られるよりずっと前から存在しています。そのため、古代のヨギーが「喉のチャクラを整えよう」という目的で(喉のチャクラに対応しているという)ソ(G)の音を歌ったり演奏したりしていたとは考えにくいです(だってそのころソ(G)という音階の規定はなかったもん)。

もちろん、これは「その音がチャクラの活性化の役に立たない」という意味ではありません。すべての結果は奏者と聴者の意識・意思によります。他の多くの音の組み合わせであってもうまく機能する可能性があります。

引用終わり。

ここからは私の考えを書いていきます。

私もSara Austerさんと同じく、西洋の音階がインドのチャクラにまんま対応するという部分には違和感を覚えつつ、

人間のシンプルな心理特性として

「低い音は意識を下げ、高い音は意識を高め、真ん中くらいの音は意識を安定させる」

というものがあります。

 

お腹に響くような「ごいーん…」という低い音を聴きながら「頭頂のチャクラが開花して高い世界とつながります」と言われてもちょっと実感しづらいだろうし、

反対に「カキーン!コキーン!」という高い音を聴きながら「あなたの一番下のチャクラがいま大地とのつながりを…」と言われても、ちょっとムリがありますよね。

「低い音は意識を下げ、高い音は意識を高め、真ん中くらいの音は意識を安定させる」

クリスタルボウルの7つの音が、音の低い方から順番に7つのチャクラに対応している…というのは、人間の心理特性とマッチしているのです。

 

「じゃ、7つの音=7つのチャクラでよいのでは?」となりそうですが…

たしかに、初期のクリスタルボウル「フロステッドボウル」は音が響き続ける長さ(残響音)が短かったために「ゴーン、ギーン、ゲーン」という感じでドレミ順にひとつずつ(単音ずつ)音を鳴らして「チャクラを下から順番に整えていきましょう」にも違和感はありませんでした。

しかし、現在主流のクリアーライトボウル・アルケミーボウルは残響音が非常に長いため、ドレミ順にひとつずつ鳴らしていると、たくさんの音が混ざった気持ちの悪い不協和音を作ってしまうのです。

不協和音の中では心地よいヒーリングを感じることができません。

「サウンド・バス」では心地よいハーモニーの中で深くリラックスすることが大切です。

心地よいハーモニーの中で、全体として低い音の響きは下の方のチャクラ、真ん中の響きは真ん中あたりのチャクラ、高い音の響きは高い方のチャクラに向かっていく…というように、よりゆるやかな・ホリスティックな考え方をサウンド・バスでは大切にしています。

アメリカの大手クリスタルボウルメーカーのクリスタルトーンズ社も、

フロステッドボウルの内側には「音階とチャクラの名前」を書いているけど、

アルケミーボウルにはチャクラの名前を書いていません。

「じゃ、たとえば2番目のチャクラを活性化させたいときはどうすればいいの?」と疑問に思われるかもですが…

 

そのときは(あなたが持っているボウルの中から)低めの音を鳴らしつつ、2番目のチャクラをイメージしてもらうことです。

音の作用は奏者と聴者の意識・意思によるので、「7つの音がないと7つのチャクラのバランスが取れない」のような、「○○できない」という否定的な考え方より、ポジティブな感覚を大切にしてみましょう。

※ものすごく高い音を鳴らしながら「1番目のチャクラをイメージして…グラウンディングして…」というのはムリがあるので、7つのチャクラのバランスを作りたいなら低い音から高い音まで幅広く3つか4つのボウルがあるとよいです

そして、繰り返しとなりますが「その音がチャクラの活性化の役に立たない」という意味ではありません。さまざまな可能性があるということです。

大切なのはあなた自身の内なる感覚・内なる声に耳を傾けること。あなたが「この音はハートチャクラに響くわぁ…」と感じたなら、それを大切にすべきです。

あなた自身の感覚を誰かと共有して喜んでもらえたなら、とっても誇らしいことだと思います。

私はいろんなオンラインレッスンもやっています。たくさんの現場経験から得たノウハウと世界中の情報を読みあさった知識だけは誰にも負けないはず。

それではまた、どこかの空の下で。

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