クリスタルボウルは怖い? その理由と解決方法

クリスタルボウル」というキーワードで検索を行おうとすると、検索候補(サジェスト)として「クリスタルボウル 怖い」というワードが表示されます。つまり、大勢の方が「クリスタルボウル 怖い」で情報を探しているということ。

奏者としては気になる事実ですので、クリスタルボウルが怖いと思われる理由、その解決方法をブログで書いてみます。

クリスタルボウルは怖いもの?

クリスタルボウルが怖い!と感じられるのは「演奏の内容・目的が自分と合っていない」か「奏者のコンセプトが自分と合っていない」かのどちらかが原因です。

逆に言えば、演奏の内容・目的、奏者のコンセプトが自分(の好み)と合っていれば怖いとは感じないはず。ヘンテコだから怖いと感じる、これは当然ですよね。

ゆっくり解説していきます。

演奏の内容・目的が合っていないから怖い

クリスタルボウルが怖いと感じられる理由のひとつめは「演奏の内容・目的が自分と合っていない」です。

クリスタルボウルは目的に合わせてさまざまな演奏を行うことができます。私もYouTubeでいろいろと公開しており・・・

こちらは睡眠用に向けたやさしい演奏。少ない数のボウルをシンプルに鳴らすことで、意識を穏やかにリラックスへ向かわせることを目指しています。

こちらはまったく違うアプローチとして、「バイノーラルビート」という考えを取り入れた演奏。微妙に周波数が異なるふたつのボウルを同時に鳴らすことで独特な「音のうねり」を作りだし、そのうねりによって脳波に変化を与えることを目指しています。

同じ「クリスタルボウル」という楽器でも、演奏の内容・目的が違えばこんなにも雰囲気の違う響きになるのです。

ゆっくり眠りたいときにバイノーラルビートの音を聴いたらビックリしますよね。かといって、集中力を上げたり短時間に意識を切り替えたいときに睡眠用の音だと退屈になってしまうかもしれません。

「クリスタルボウル(の音)は怖い!」と感じたとき。その演奏がクリスタルボウルのすべてではありません。「クリスタルボウルの演奏」って「ギターの演奏」みたいなざっくりとした表現ですので、「睡眠用のクリスタルボウル」や「瞑想用のクリスタルボウル」のように、より具体的なキーワードで検索をしたり、奏者を探してみていただいて、好みに合う演奏と出会っていただけたら嬉しいです。

奏者のコンセプトが合っていないから怖い

クリスタルボウルが怖いと感じられる理由のふたつめは「奏者のコンセプトが自分と合っていない」です。

クリスタルボウルを演奏するのに資格や試験はありません。誰でも自由に演奏できます。どんな服装で演奏をしてもよいし、どんなコンセプトで活動をしてもよいわけです。「ギター」という楽器を使ってスーツ姿でラブソングを歌う人もいれば、悪魔の扮装で激しい演奏をする人(悪魔)もいるのと同じですね。

私は「体験はすべて音を聴いている人の中から導き出されてくる。奏者やクリスタルボウルはキッカケに過ぎない」という思いを大切に、裏方の黒子に徹する意味で常に黒い服装で演奏を行っています。

Magali Luhan

でも、それとは反対に「奏者のヒーリングパワーをクリスタルボウルを通じて届けて行く」というようなコンセプトで白装束を着ていたり、華やかなドレスを着て演奏されている方もおられます。

これはどちらかが正解で・どちらかが間違っているというものではなく、奏者の好み(思い)です。

また、演奏イベントの雰囲気もさまざまです。私は「意識を自分に向けておいて欲しい。自分のためだけに時間を使う瞬間であって欲しい」という思いから、イベント前後に全員で自己紹介をしたり、感想をシェアしたり、記念撮影や連絡先を交換するようなことはありません。おひとりで気軽に来ていただいて、心地よさを持ったままお戻りいただけることを大切にしています。

でも、他の奏者さんのイベントだと「この場に集まったのも何かのご縁」というようなことで、自己紹介や感想のシェア、参加者さん同士の交流を大切にしているものもあります。交流するからこそ気づきが生まれたり、新しい何かが始まるというようなコンセプトですね。

これもどちらかが正解でどちらかが間違っているというものではなく、奏者の好み(思い)です。

「クリスタルボウル(をやっている人)は怖い!」と感じたとき。すべての奏者さんが同じようにやっているわけではありません。クリスタルボウルを演奏するのに資格や試験はなく、誰でも自由に演奏できるものなので、本当にさまざまな思いを持って皆さん活動をされています。ブログやSNSを検索して、自分と思いの近い奏者さんと出会っていただけたら嬉しいです。

私が行うイベントについてはこちらから

クリスタルボウル奏者さん向けのお話

自戒を込めて書きます。多くの方々が「クリスタルボウル 怖い」という思いを持っていることをクリスタルボウル奏者は真摯に受け止めましょう。

これは決して「あなたがやっていることは怖がられているから止めたほうがいいよ」という意味ではありません。

クリスタルボウルが怖い!と感じられてしまうのは「演奏の内容・目的が伝わっていない」か「奏者のコンセプトが伝わっていない」かのどちらかが原因です。YouTubeやSNSを使って、もっともっと自分の演奏・自分の思いを伝えていきましょう。

個性ある奏者さんがたくさんいるからこそ、音の世界が拡がっていくはずです。

自由とはいえ、ルールは守りましょう

どんなコンセプトで活動をしてもよいとは言いつつ、主張の内容や方法によっては法律違反になる恐れがあります。

まず、クリスタルボウルを含むすべてのサウンドヒーリングはその効果・効能が公的な機関(厚生労働省)によって認められたものではありません。「疾病が治癒する」「鬱が治る」「トラウマ(PTSD)の解消」、「海外では医療機関でも行われている」というような治療・治癒を連想させる表現は「薬機法(旧・薬事法)」の違反となり、罰則の対象です。

「カルマが消える」「邪気から守られる」「私は覚醒者であり救世主」のような表現は「霊感商法、霊視商法、開運商法」と見なされ、「不当寄附勧誘防止法」または「消費者契約法」違反になる恐れがあります。

「私が使っているクリスタルボウルは本物(ほかはニセモノ)」のような表現は「名誉毀損、誤認表示」と見なされ、「不正競争防止法」「景品表示法」違反になる恐れがあります。

本当によいものは大げさな表現を使わずとも伝わっていくはずです。ゆっくりと音の世界を楽しんでいきましょう。

Magali Luhan

水晶から作られた楽器「クリスタルボウル」を使い、心地よい音色で心身に変化をもたらすサウンド・バス アーティスト。東京・浅草橋「studio PLAYA」運営、Crystal Sound Laboratory代表。

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