私が東京・浅草橋で運営している「studio PLAYA」はレンタルスタジオもやっていて、 @imia_sound_yoga さんにはヨガとサウンド・バスのクラスで半年くらい前から毎月ご利用いただいています。
私は基本的にレンタル利用さんのイベントには意見を出さないようにしています。うまくいっていても・うまくいってなくても、自分で悩んで考えるからこそ学びと喜びにつながるし、考えること=参加してくれる人と向き合うことだと思うからです。
安易に集客を手伝ったり「私の前座で演奏していいですよ」みたいにすると「本人の喜び」にはなっても「向き合うこと」にはつながらないと思うのです。相手の精神に影響を与えることをやっている以上、私たちは常に相手の立場に意識を置くべきです。
※もちろん、相談をいただいたら一緒に考えています
@imia_sound_yoga さんのイベントも「毎月開催を続けてすごいなー」くらいに思っていたのですが…なんとなくHPを見てみたら…さ、参加費が2,000円!!!!!!!! レンタルスタジオの代金もあるのに、この金額はいくらなんでも!!!! と思って、僭越ながら「安すぎないですか?」と意見をしてしまいました。
イベントの価格設定って難しいですよね。特に最初のころは「高いと誰も来ないかも」とか「友人を誘うのに申し訳ない」という気持ちになりがちですが…
たとえばそのイベントが平日夜の会社帰り時間に毎日開催されているのであれば、立ち飲み屋さん的に気軽な設定でよいと思います。
でも、月に一回、お互いに貴重な週末の時間に開催されているのであれば…安すぎるのは逆効果になる恐れがあります。
…私が学生だったとき、とある牛丼屋さんで三色チーズ牛丼の特盛り温玉付きを食べていたら一組のカップルが来店しました。楽しそうにメニューを眺める男性の横で、女性がボソっと「カレーを食べようって、ここのカレーだったの?」とつぶやいていたのが忘れられません。
そう。女性からするとふたりで過ごす大切な時間・大切な食事を、チー牛うめぇぇぇと喜んでいる私のような輩のとなりでは過ごしたくなかったのでしょう。
もちろん、牛丼屋さんは悪くないです。その女性もひとりのときはキム牛うめぇぇぇと喜んでいるかもしれません。違っているのは時間と目的です。
週末に開催するのであれば、手軽さだけにフォーカスしない方がよいと思います。安すぎると「この値段だったら休みの日にわざわざ行くこともないかな」という気持ちになるかもしれません。
かといって、相手が望んでいないほどの贅沢を盛り込んで値段を高くするのも違っています。「お土産にロブスターが付くのでイベント代は1万円です」だと、ヨガとサウンド・バスだけを期待している人からすると過剰行為ですよね。
以前、とあるイベントで「今日は(本人のための)カメラマンとヘアメイクさんが入っているのでいつもよりお値段高くなりました」と言われたときは「アイドルを見に来たんじゃないのだけど…」と器の小さな私は思ってしまいましたごめんぺこり。
ヨガとサウンド・バスの両方が入っているイベントは貴重だし素敵な時間だと思います。同じ感じのことをやってみたいという方の参考にもなるはず。
いまの2,000円という価格設定は期間限定として、今後は自信を持ってしっかりとした値段にすること、もしそこに自信が持てないならもっともっと参加してくれる人と向き合うことを提案させていただきました。
世界は緊張と緩和で変化しているのだと思います。
この値段で来てくれるかな…喜んでもらうにはどうしたらよいかな…という緊張、やりきった!という緩和。
力を抜いたままではジャンプできません。力を込めるからこそ、新しい世界は見えてきます。
ヨガとサウンド・バスの両方を楽しめるイベントの詳細・ご予約は @imia_sound_yoga さんのページにて。
イベント実施についての書籍も執筆しています。