クリスタルボウルの会場下見のときに必ず持って行くもの

クリスタルボウルイベントの会場を下見するときに、私は必ず方位磁針を持って行きます。それは、クリスタルボウルの演奏をゴロリと横になって聞いてもらう際、なるべく「頭を北向き」にしてもらいたいからです。

北という方角はあらゆる意味で神聖です。地球が北をN極、南をS極とする巨大な磁石だとすると、その流れに合わせて体を横たえること・体の多くの重要な血の流れを合わせることは、ささやかだけど大切なことです。

もちろん、会場のレイアウトによっては北向きに横になるのが困難なこともあるのですが、なるべく、ね。

もうひとつ、「さまざまなことを意識してみる」というキッカケになります。都市生活の中では、太陽がいつ・どの方角から上って、どちらへ沈むかということを忘れがちです。

「こっちが北です」というのを伝えることで、自分が地球という大きな存在の上にあること、頭の先には北海道やロシアや北極があること、右手の方には中国や大きな大陸、左手の方には太平洋を挟んでアメリカ、足の先にはインドネシアやオーストラリア、たくさんのことを意識できます。

クリスタルボウルは癒やしの楽器ではありません。聞くだけで癒やされるのなら、人間はどこまでも堕落してしまうでしょう。クリスタルボウルはそんな単純なものではなく、意識を拡大させ、イマジネーションを広げることができる楽器です。そこから、奏者の誘導、聞く人の求め方によっては「癒やし」へ向かわせることができるという道具です。

たくさんのキッカケを示して、たくさんのことを意識しながら、丁寧に時間を過ごしていきたいと願っています。

Magali Luhan

水晶から作られた楽器「クリスタルボウル」を使い、心地よい音色で心身に変化をもたらすサウンド・バス アーティスト。東京・浅草橋「studio PLAYA」運営、Crystal Sound Laboratory代表。

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