クリスタルボウルのイベントを企画しているときに、「どのくらいの音量が出せますか?」と聞かれることがあるので、今日はそんなお話です。
私が持っているのは「ウルトラライトボウル」という、薄くて軽いタイプのボウル。6インチから9インチまでのサイズです。
少しだけ力を入れて叩く・こすることによって、ボウルは想像以上に大きな音を出せます。室内なら50人規模くらいまでマイクを通さずに生音で対応できています。ボウル同士の距離が近いと、音の振動で破損する恐れがあるので、大きな音を出すときにはふだん以上にひとつずつのボウルは離して設置しています。力を入れすぎないことも大切です。
マイクを通して音を増幅した場合、室外の1,000人規模のイベントで演奏したこともあります。
ただし、「ヒーリングイベント」として捉えた場合、おひとりずつをきちんとケアできる(見守りながら演奏できる)のはせいぜい20人だと思います。50人ともなると、最前列で聞いている方と最後列で聞いている方の音の届き方も異なるし、50人全員がバランスよく心地よく感じてもらえる音を構成するというのは、なかなか困難です。
※演奏者は聞いている人の感覚をものすごく感じ取りながら音を構成しています。寝返りひとつ打たれてもドキっとします。
1,000人になると、完全に音楽イベントとしての演奏ですね。それはそれで楽しかったです。
室内で大人数に向けて演奏する場合は、なるべく全員が隙間を空けてゆったりとした状態で寝転がっていただくと、音を遠くまで届けられます。
人体は音を吸収するので、ギチギチに狭く・座った状態だと、前列の方に「音の壁」が作られてしまって、音を遠くまで届けられません。
エアコンをイメージすると分かりやすいかもですね。きちんと空間があった方がまんべんなく届くけど、狭い壁が目の前にあったら届かないです。
また、ボウルを床の上(足元)に置くのではなく、机の上などに置いて「寝ている人の上から音を届ける」ようにすれば、大人数でも比較的均等な体験ができると思います。これもエアコンと同じですね。全体に届けたいときは高い位置からやってみましょう。軽量な机だと、机が余計な振動を起こして演奏しづらいことがあるので、なるべく重たくて頑丈な机がオススメです。落下事故にも気をつけましょう。
というわけで、大人数イベントのポイントをまとめてみました。
- 9インチサイズのボウルでも大きな音は出せる
- ヒーリングイベントとして捉えるなら、人数は少ない方がよい
- ギチギチに座るより、空間を空けてゆったり寝転ぶ方がよい
- ボウルを足元に置くより、机の上など高い位置に置いた方がよい
大きな音を出す=ボウルが大きく振動している、ということです。演奏方法によってはボウルへダメージを与えてしまいますので、十分お気をつけください。
私のふだんのイベントはすべて12人程度の少人数制です。東京の次回は10月1日(土)、昼の部・夜の部の2回にかけて行います。残席わずかです。ご興味ありましたらお気軽にどうぞ。
昼の部
http://peatix.com/event/196157
夜の部
http://peatix.com/event/196158
※今週末の吉祥寺イベントは満席となっています。ありがとうございました!