DOINGではなくBEINGの方を大切にしたいという難しいお話

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クリスタルボウル サウンド・バス スクールのときに、こんな雑談をしました。

「マガリさんのホームページって独特ですよね。演奏のやり方なんかもブログでよく紹介しているし、自分を前面に出してない感じがあるし」

「うーん、それは私が「何をやりたいか」ではなくて「どうありたいか」を大切にしているからだと思います。英語だと「DOING」と「BEING」の違いというか」

 

このふたつ、似ているようだけどすごく違います。

私はブログの冒頭で肩書きを名乗っていません。「こんにちは。100億年のカルマをコンマ5秒で蒸発させるクリスタルボウル奏者・○○です」みたいなやつですね。また、ブログの名前を「クリスタルボウル奏者・○○の日常」みたいに自分の名前にすることもしていません。あれは「DOING」。私はこんなことをやってますよ、こんなことができますよ、というアピールです。

私の場合は、クリスタルボウルやそのほかいろいろなものを使って「癒し」の時間があればいいなと願っています。それをやるのは「私」じゃなくても構いません。演奏方法を紹介したりYouTubeを公開したりボウルを販売したりするのは、やるのが「私」じゃなくても構わないという気持ちがあるからです。

それでも、「オマエ誰?」にならないように少しだけ名前と顔を出しているけれど、ブログの最上部に「どうも私です!」みたいにアピールするのは・・・私の願う世界とは違うのでやっていません。

 

DOINGって簡単に実現できます。自分がやってりゃいいだけです。誰も止めはしません。

BEINGはもっと幅広い要素を含んでいます。

 

最近になってクリスタルボウルを知った人から、「クリスタルボウルって流行りつつありますよね!」と言われることがあります。でも、古くから知っている人は「2007年くらいが流行のピークだった」と考えていたり、「もう流行は過ぎた」と言う人さえいます。

そのころはアメリカのメーカーが日本で積極的にワークショップを行っていました。さまざまなクリスタルボウルスクールや協会が乱立し、奏者の数が一気に増えました。

さて、10年経ったいまはどうでしょう? クリスタルボウルは一般に認知されているでしょうか? ぶっちゃけ、ほとんど拡がっていなくはないでしょうか?

それは、10年前の私たちが「DOING」しか見ていなかったのが原因かもしれません。

「何をやりたいか」ではなくて「どうありたいか」を大切にしながら、次の10年を過ごしてみましょう。先の10年とは違う、よりよい未来が開けそうな気がします。

Magali Luhan

水晶から作られた楽器「クリスタルボウル」を使い、心地よい音色で心身に変化をもたらすサウンド・バス アーティスト。東京・浅草橋「studio PLAYA」運営、Crystal Sound Laboratory代表。

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