ドレミファソラシの7つ音階を揃えたクリスタルボウルは「フルセット」と呼ばれて、フルセットを所有することはクリスタルボウル奏者のひとつの憧れのようになっています。
※もちろん、ドレミファソラシにこだわる必要はなく、まず自分が好きな音階を選ぶのが大切です。自分が好きな音こそ、自分が必要としていて、自分が作り出せる世界の音です
フルセットのようにたくさんのボウルを所有しているときは・・・「二段構え」の並べ方にするのが最近のオススメです。
以前の私は、こんな感じで横一列にドレミファソラシを並べていました。一番左側にあるのが「ド」で、一番右側にあるのが「シ」です。
最近はこんな感じに二段構えにしています↓
手前側にある白色のが「ド・ミ・ソ・シ」、奥側にある白色のが「レ・ファ・ラ」、奥側の両端にある透明なのは528Hzボウル(高いドに近い)と高いシの音階です。
本日は二段構えのメリットをご紹介します。
身体の移動が最小限だから静か
クリスタルボウルを演奏するときは、鳴らしたいボウルにしっかりと向き合うことが大切です。横を向いたまま手だけ伸ばして演奏するのではなく、身体をボウルに向けて、上から見下ろすような姿勢です。二段構えなら、横一列のときよりも左右の移動幅が減るので「身体を動かしたときのゴソゴソ音」を減らせます。
ハーモニーを作りやすい
二段構えに並べると、手前に「ド・ミ・ソ・シ」、奥側に「レ・ファ・ラ」がきます。それぞれがハーモニーになる音階です。クリスタルボウル サウンド・バスは美しいハーモニーの中で意識を少しずつシフトしていく行為です。手前にある「ド」と「シ」は同時にならすと不協和音になるけれど、右端と左端なのでムリな体勢になり、うっかり鳴らしてしまうことはないはず。
「いま鳴らしている音は何だっけ・・・これとハーモニーになるのはどれだっけ・・・」と考えることのないのが、二段構えです。
共振・共鳴を作りやすい
クリスタルボウルはひとつだけで鳴らすより、複数を同時にならした方がそれぞれが「共振・共鳴」を起こすため、音の響きが強くなります。「共振・共鳴」のためには、それぞれのボウルの距離がとても大切。二段構えにして、握りこぶしひとつ分くらいの距離(両手でマレットを回して手がぶつからない距離)にしておけば、効果的に共振・共鳴を起こすことができます。
one more thing
なにより大切なのは「演奏の都度、並べ順を変えない」ことです。並べ順が変わってしまうと、「えーと、このボウルの音は・・・」という「思考」が発生してしまいます。
いつも同じ並べ方であれば、純粋なココロだけで音を鳴らし続けることができます。ピアノの鍵盤を確認しながら弾くピアニストはいないですよね。
自然な動きの中で音を鳴らしていきましょう。