先日ブログで書いた「お金は距離感で決まるという話」に関連する内容です。
「クリスタルボウルのイベントをやっているけど、友人しか来ない。もっと一般の人に拡げたい」という相談は本当によくいただいています。私の場合は反対に友人がひとりも来ないので、来るだけ羨ましいと思いつつ・・・
友人へ語りかけていないですか?
「イベントのお知らせページはこれなんです」と見せてもらうと、「私(演奏者)」が誰であるとか、会場がどんなところであるとか、時間の進行はどんな感じなのかといった情報が弱いことが多いです。「詳しくはお問い合わせください」でメールアドレスが書いてあったり。
クリスタルボウルは魅力的な楽器だけど、まだまだマイナーな存在で、演奏者ごとの解釈も大きく違います。さすがに見ず知らずの人・見ず知らずの場所へ時間とお金を使って参加したり、わざわざメールで問い合わせるというのは希ではないでしょうか。「マグロ解体ショー」のようにイメージしやすいものではないから、丁寧すぎるくらいに説明してみましょう。
友人以外の一般の人というのは、言い換えれば「知らない人」です。お互いに知らない人同士、信頼してもらえるように自己紹介や会場の写真などを大切にしたいです。写真なんてスマホですぐに撮影できるのだから、雰囲気が伝わるものを掲載しましょう。
友人に向けた言葉ではなく、知らない人に向けた言葉を意識すること。友人以外へアプローチする第一歩です。
友人しか見てなくないですか?
イベントのお知らせを自分のFacebookに載せても、ふだんからFacebookでつながっている人しか見ないです。自分とつながっていない人へ告知しないと拡がりません。
たとえば、ヨガとクリスタルボウルのコラボイベントは大人気です。ヨガ先生もコラボできるクリスタルボウル奏者をよく探しています。Facebookにはヨガ好きな人たちが集まるグループがたくさんあるので、そこでヨガ先生を探してメッセージを送ってコラボを提案してみてはいかがでしょうか。
また、知らない人と知り合うという意味で、Twitterのつぶやきを「クリスタルボウル」で検索して、興味のありそうな人とつながりまくっておくのもよいと思います。フォロー返ししてもらえるかもです。
インターネットは知らない人と出会うのに便利なツールです。「知らない人と出会うにはどうしたらよいか?」を考えることは、自分の社交性と中立性を意識し直す機会にもつながります。
友人を増やそうとしていませんか?
私はクリスタルボウル関連の書籍やブログはとにかくすべて読むようにしています。
そんな中で、「ブログ更新しました」というのを見てみたら「地球は・・・とても・・・美しい・・・」みたいな短い文章が大量の改行とともに書いてあるだけだったりすると、「知ってるよ!」とツッコミたくなります。
また、クリスタルボウルとは何の関係もない話題だったりすると、ちょっと残念な気持ちになります。
最初に述べた「奏者の自己紹介を充実させる」と相反しているように思えるかもですが、(ボウルと関係のない)自分のパーソナルな部分に共感してもらおうというのは、友達を増やすことにはつながっても、一般のお客さんを増やすことにはつながりにくいと思います。
※友達を増やしたいならソレでよいのですが、今回はそうではないお悩み相談なので。
クリスタルボウルの演奏者として周囲から認識してもらいたいなら、ボウルのことに集中してみましょう。毎日更新する必要はありません。毎日更新されている中身の薄いブログより、たまに更新される中身が濃いブログの方が読み手は嬉しいハズですし、読み手が嬉しい内容だと検索結果でも上位に表示されます。
日常の話はFacebookで書いてればいいと思います。
友人以外が参加しづらい雰囲気ではないですか?
もうひとつブログネタです。
「今日の演奏会は○○ちゃんと○○ちゃんが来てくれましたー♪」というようなイベントレポート、打ち上げでお酒を飲んでいるような写真があると・・・少なくとも私は参加しづらいです。
また、びっくりするくらい参加者同士が密着して寝転がっているのも、参加しづらいです。
※繰り返しますが、友達を増やしたいならソレでよいのですが、今回はそうではないお悩み相談なので。
自由に参加してもらいたいなら、自由に過ごしてもらうべきではないでしょうか。
継続は力です
クリスタルボウルは歴史が浅く、とてもマイナーな楽器です。
定期的にイベントをやっている人なんて、全国で10人もいないのではないでしょうか。
そんな黎明期だからこそ「継続」が力につながっていきます。
イベントをやって、お客さんに喜んでもらえればリピートしてもらえます。友人を誘ってくれるかもですし、またその友人が別の人を誘ってくれるかもです。
いいものをやればやるほど、人は増えていきます。私の場合、毎月恒例のイベントを2年くらい続けたころから毎回満席になるようになりました。リピーターさんも来ていただけているし、新規の方も来ていただけています。
最初は友人しか来ない!という状態でも、いいものを継続していれば自然とまわりの人を誘ってもらえるはずです。誘ってもらえなければ、なにか問題があるのかもです。
もっともっと拡げていきましょう
クリスタルボウルは可能性にあふれています。丁寧にやっていれば、ちゃんとお客さんが来てくれるというのはすごく幸せな状態です。
その一方で、歴史が浅いからこそ伝わりにくい点もたくさんあるので、伝え方を意識してみましょう。
たくさんの奏者の方が、それぞれの理想とともに活動できることを願っています。