クリスタルボウルを聞くと脳波が○波に変わる・・・というような話を見かけたことがあるかもしれません。
脳波は波の大きさの周波数ごとに、アルファ波とかシータ波とかの名前が決められています。
- ガンマ波:30〜70Hz
- ベータ波:14〜30Hz
- アルファ波:8〜13Hz
- シータ波:4〜7Hz
- デルタ波:4Hz以下
すごくざっくりまとめると、周波数の値が大きなガンマ波やベータ波は意識が興奮している状態で、値の小さなアルファ波やシータ波は落ち着いている状態、デルタ波まで下がると熟睡状態とされています。
では、人為的にこの↑脳波に調整できたら、精神により分かりやすく効果を与えられるのでは?というアイデアから生まれたのが「バイノーラルビート」です。
バイノーラルビートとは
バイノーラルビートとは、微妙に周波数の違うふたつの音を同時に聞くことにより、脳波をその差分の値に誘導していくという方法です。
たとえば、440Hz(ラ)の音と、444Hz(わずかに高いラ)を同時に聞くと、その差分である「4Hz」の脳波へと誘導される・・・というもの。4Hzはシータ波なので、まどろみの瞑想状態ですね。
もっとも、バイノーラルビートの作用にはさまざまな議論があり、ひょっとしたらまったく効果がないものかもしれません。また、落ち着いているからアルファ波なのか、アルファ波だから落ち着いているのかという「ニワトリが先か卵が先か」的なところも気になります。
ただ、個人的にはバイノーラルビートの独特のうねりのパワフルさもお気に入りなので・・・
YouTube動画にしてみました。
LOW-G +14(197.59Hz)とLOW-G -12(194.64Hz)のふたつのボウルを使用しています。周波数の差分は2.95Hzなので、デルタ波ですね。
もうひとつこちらは、LOW-A# +48(239.63Hz)とLOW-B +20(249.81Hz)で、10.18Hzのアルファ波です。
ただひたすら回しているだけの動画です。独特のうねりを体感くださいませ。パワフルなので10分だけにしています。1時間とか2時間とか聞くと大変そう・・・。
クリスタルボウルでバイノーラルビートぽい音を作る方法
前述の通り、バイノーラルビートは「ふたつの周波数の差分」で作り出されます。そして、それはごくわずかな差です。
たとえば、A(ラ)の音とA#(ラ#)の音だと、音階では半音の違いですが、周波数だと440Hzと466.16Hzになるので、約26Hzの差があり・・・
- ガンマ波:30〜70Hz
- ベータ波:14〜30Hz
- アルファ波:8〜13Hz
- シータ波:4〜7Hz
- デルタ波:4Hz以下
↑興奮状態の「ベータ波」に属するものとなってしまいます。
もし、アルファ波の10Hzあたりを狙うのであれば、A +-0とA +40のように、ふたつのボウルのピッチの差が40セントくらいでちょうどよくなります。
なかなか一般の方は、似たような音階のボウルをふたつも持っていないと思いますが・・・
サウンドヒーリングにはさまざまなアプローチがあるという奥深さを楽しんでいただければ幸いです!
別の波のYouTube動画もまた作ってみます。