クリスタルボウルの練習は自宅でやっても大丈夫? 騒音は?

よくいただく質問にブログでお答えさせていただくシリーズ。

本日は「クリスタルボウルを自宅で練習したいけれど、騒音は大丈夫?」について、私の経験と考えをご紹介させていただきます。

クリスタルボウルの騒音苦情について

結論から書くと、適切な音量で適切な演奏をしていれば、音は壁や床で反射して隣室へ突き抜けることがないため、心配無用です。私はこれまで、本当にたくさんの場所で演奏を行なってきましたが、騒音苦情は一度ももらったことがありません。

ひとつずつ説明します。

※白色で重たく大きな「クラシックフロステッドボウル」は音の響き方が強いため、この限りではありません。このブログ記事では、薄くて軽い「クリアーライトボウル」や「アルケミーボウル」についてご紹介しています

適切な音量について

クリスタルボウルはロックギターのように大音量で聴かせる(効かせる)楽器ではありません。聴者の繊細な感覚を開いていくための繊細な楽器です。

クリスタルボウルの演奏では、大音量を鳴らすのではなく、小さな音で心地よく鳴らし続けることの方が大切です。愛の告白を大声で言わないのと同じですね(大声はケンカの声です)。

音量の目安としては「喋り声よりも少し小さなレベル」。ボウルを鳴らしながら、ふつうに会話ができるレベルです。大声でないと聞こえないようであれば、ボウルの音が大きすぎます。大音量は聴者の感覚を閉ざしてしまうばかりでなく、ボウルにダメージを与えて、破損させる恐れがあります。

隣室の日常会話が丸聞こえのような部屋だとボウルの音も聞こえてしまうかもですが、そうでなければ、音量的に騒音になることはありません。窓は閉めておきましょう。

[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”80″ fontweight=”” bgcolor=”#3F51B5″ color=”#fff” margin=”0 0 0 -6px”]ココがポイント[/st-minihukidashi]

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隣から喋り声が聞こえてこないくらい遮音されていれば、ボウルの音も隣には聞こえません

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適切な演奏方法と音の反射について

クリスタルボウルはドラムのように強い打撃によって音を出す楽器ではありません。叩く奏法も、「叩く」というより「触れる」程度の力加減です。

「ガツン!」という打撃音を出すのではなく、「ほわわわーん」という残響音を響かせられるように、しっかりと力を抜いて(マレットが抜け落ちるほど)、やわらかな演奏を行ってみましょう。

打撃音は壁や床を突き抜けてしまいますが、残響音は壁や床で反射し、その空間のみをやさしく包みます。

以前、養護学校から依頼をいただき、生徒さんたちが宿泊されているホテルの部屋へ出張して演奏をしたことがあります。念のためにホテルのスタッフさんに隣室への音漏れを確認してもらいましたが、まったく問題なし!ということでした。

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パワフルに叩くのではなく、やさしく残響音を作る演奏方法であれば、壁や床を突き抜けることがありません

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補足:屋外では注意が必要です

室内であれば音が反射しますが、屋外では音が遠くまで抜けるため、注意が必要です。

クリスタルボウルの音は精神に深くアプローチをします。必要な人には癒しになる一方で、必要としていない人にとっては、逆に不快に感じてしまうことがあります。

公園やビーチなどで練習するときは、まわりの方にしっかりと配慮をし、空間を占有するような長時間の演奏をすべきではないでしょう。

「クリスタルボウルは癒しだから、偶然聞いた人も癒されていいんじゃない?」というのは、完全に奏者のエゴです。

マナーとルールを守って、たくさんの人から愛される存在を目指してみましょう。

私も修行を続けます!

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