クリスタルボウルの演奏中に意識したい、奏者の意識と聴者の意識の違い

クリスタルボウル サウンド・バス レッスン」の中でよくお話させていただいている、クリスタルボウルの演奏中の「奏者の意識と聴者の意識の違い」についてブログでも書いてみます。

はい。そんなに難しい話ではありません。

クリスタルボウルの演奏中、奏者は常に聴者の感覚を感じ取りながら流れを組み立てています。快適に聴いてもらえているかなー、室温は大丈夫かなー、そろそろグラウンディングに入ってもよいかなーなどなど。

つまり、奏者の意識は常に「起きている」わけです。寝ながら演奏しているわけではありません。

 

一方、音を聴いている聴者の意識は(演奏が上手にできていれば)ものすごく穏やかな状態になっています。本当にぐーすか眠ってしまうことも少なくありません(退屈な演奏でも寝てしまうので、寝ている=よい演奏とは過信しないことも大切です)。

つまり、聴者の意識はほとんど「寝ている」わけです。目をギンギラにしながら聴いているわけではありません。

 

日常の生活の中でのことを思い出してみましょう。

眠っている人に話しかけるとき、ふだんの声量とスピードで「ところでさー!」とは言いませんよね。そんなことをしたら、ええ?っとビックリされてしまいます。いやこっちは寝てるんですけど!です。

眠っている人に話しかけるなら、より穏やかな声量とスピードで「・・・ところで・・・」と囁きますよね。

 

クリスタルボウルの演奏も同じです。

奏者の「起きている」意識のままの演奏では、聴者の「寝ている」意識には、過剰に感じられるかもしれません。私たちが作っている(作ろうとしている)のは穏やかな、心安まる、癒やしの時間です。

自分が思っているよりも、もうひとつ意識を穏やかにして、ゆっくり静かな演奏に取り組んでみましょう。

心地よい響きであれば、延々と繰り返されていても心地よいものです(マッサージと同じです)。

 

すべてにおいて「聴者主体」の演奏をすること。クリスタルボウルや奏者はあくまで裏方・黒子として、自己主張ではなく寄り添うこと。そんなことを「クリスタルボウル サウンド・バス レッスン」では大切にしています。

どうぞ、穏やかな日々を。

Magali Luhan

水晶から作られた楽器「クリスタルボウル」を使い、心地よい音色で心身に変化をもたらすサウンド・バス アーティスト。東京・浅草橋「studio PLAYA」運営、Crystal Sound Laboratory代表。

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