クリスタルボウルのような楽器を使った癒しの音の体験を「音浴(おんよく)」と呼んだり、そういったイベントを「音浴会」と呼ぶことがあります。
今日のブログでは音浴についての情報を、私が手がける「サウンド・バス」との違いも含めて紹介をします。
音浴とは?
「音」を使った癒しの体験は「サウンドヒーリング(Sound Healing)」と総称されます。
音浴は「お風呂に入浴するようにゆったりと音を聴くこと」でリラックスや癒し、精神の安定にアプローチをする、サウンドヒーリングの手法のひとつです。
サウンドヒーリングには音浴のほかにもさまざまな手法があります。グレゴリオ聖歌のような美しい歌を聴くことでも癒されるものですし、認知症のケアなどでは「懐かしい曲を聴いて記憶を刺激する」ことを「音楽療法」のように呼んで用いられていますが、これも広義にはサウンドヒーリングと言えるでしょう。
音浴ではクリスタルボウルやシンギングボウル(チベタンボウル)、タングドラム(スリットドラム)やカリンバなどを使い、ゆったりとした音を聴きながら過ごします。
音浴会の流れ
音浴のイベント「音浴会」の流れについて一例をご紹介します。細かい部分はイベント(演奏)を手がける奏者さんによって異なっているのであくまで一例としてお読みください。
音浴会はヨガスタジオやお寺、個人宅で行われていることが多いです。参加者さんの人数は5〜20人程度、寝転がれるようにヨガマットが並べられています。
音浴はメロディや歌詞のある楽曲ではなく、クリスタルボウルや金属製のシンギングボウル(チベタンボウル)、カリンバやチャイムなどを使ってやさしい「音の響き」を作っていきます。
多くの場合は「寝湯」のように寝転がって過ごします。立ち上がって大騒ぎしながら過ごすのではなく、本当に眠りながら聴いているような状態です。
30分から60分程度の演奏で終了となります。
音浴と倍音浴の違い
たくさんのクリスタルボウルやシンギングボウルを使用して複雑な音を作り続けるのを「倍音浴(ばいおんよく)」と呼ぶこともあります。
少ない数の楽器で作るシンプルな音は音浴、大量の数の楽器で作るのは倍音浴という感じですね。倍音浴はキラキラとした響きが強く意識が高まっていく作用が大きいので、スピリチュアルな体験や意識の覚醒にも向いていると感じています。
倍音浴は圧倒的な音の渦なのでものすごく体感があり、「意識を持っていかれる」感じが強いです。
音浴・倍音浴とサウンド・バスの違い
「音浴」という言葉は「音のお風呂」をイメージさせ、「サウンド・バス」と意味が似ているために混同されることもありますが、厳密には音浴とサウンド・バスは違うものです。サウンド・バスは「繊細な音」や「静寂」をとても重視しています。大量のクリスタルボウルを鳴らし続ける演奏は音浴(倍音浴)であってサウンド・バスではありません。
もちろん、どちらが優れていて・どちらかが劣っているというようなものではありませんので、音浴とサウンド・バスの両方を体験して好みのものを探してみましょう。
音浴
お風呂に入るようにゆったりと音の振動を浴びることででリラックスや癒し、精神の安定にアプローチをする行為。心身を委ねられるようなやさしい音、または圧倒的な音の渦で演奏が行われています。
サウンド・バス
全身で音を感じてリラックスするフルボディ・リスニングと、繊細な音と静寂で感覚を広げていくディープ・リスニングによって意識に変化を作り出す行為。自然と耳を澄まし、意識を鋭敏にできるような細かな音で演奏が行われています。
サウンド・バスを体験してみませんか?
東京・浅草橋のサウンド・バススタジオ「studio PLAYA」ではサウンド・バスイベントを頻繁に開催しています。
イベントではおひとりずつのパーソナリティを尊重し、気軽に参加できることを心がけています。各自の自己紹介、コミュニティ作り、感想のシェアタイム、物品の販売・勧誘はありません。お気軽にご参加くださいませ。イベントのスケジュールは下記ページにて。