ブログ
BLOG

奏中、次に何をしたらよいか分からなくなったら

「演奏中に、次はどうしたらよいのか分からなくなるときがあります」という質問を、ときどきいただきます。

次に鳴らす音が決まらない。ここで音を足してよいのか、それとも静かにしていたほうがよいのか。演奏していると、そんなふうに迷う瞬間があるかもしれません。

でも、分からなくなるのは、独りよがりに演奏していないからこそだと思います。自分が用意した流れを進めるだけなら、迷わずに済むかもしれません。「相手」や「場」を見ているからこそ、次の一手を考えたくなる。まずは、それを「よい悩み」と受け取ってみてください。

迷ったときは、すぐに新しい音を鳴らそうとしなくても大丈夫です。いま鳴っている音がどんなふうに響いているか。その音が消えたあとの静寂を、相手はどんなふうに過ごしているか。少し立ち止まって、耳を澄ませてみましょう。

同じ音を鳴らしても、相手や場によって、その音の意味は変わります。だから、あらかじめ決めた「正しい次の一音」を探すより、目の前にある時間をもう一度見て、次の一手を考えてみるのがよいと思います。

ネコと暮らしたことがある方なら、表情や仕草のわずかな違いから、気持ちが何となく伝わってくることがあると思います。演奏中に何かを感じ取るのにも、やはり経験が必要です。最初から何もかも分からなくても大丈夫。人前で、誰かに向けて演奏することを重ねるうちに、少しずつ見えてくるものがあります。

私も独りよがりにならないよう、いつも初心で演奏しています。迷うことがなくなったわけではありません。迷ったときほど、音と静寂、そしてそこにいる人のことを、もう一度見ようと思っています。

……もちろん、何が何やら分からないときは、書籍やレッスンも参考にしていただければと……!

サウンド・バス アーティスト。東京・浅草橋のstudio PLAYAを運営。「心の中に空間を見つける体験」をコンセプトに、全国での演奏、レッスン、書籍の執筆、アプリ・楽器の製作に取り組んでいます。Crystal Sound Laboratory/合同会社マガリ企画代表。Magali Luhanのプロフィール・活動実績 / サウンド・バスの開催日程

関連記事

開催日程・予約

奏者向けレッスン