今日のブログは疑問系のブログです。
先日、とある人から「私の友人が持っているクリスタルボウルはすべての音階が出せるらしい」というような話を聞きました。
すべての音階・・・? は、はて・・・。
クリスタルボウルはピアノの鍵盤やギターの弦のように「音階を変える」ための機構を備えていません。円筒形をした巨大なお椀のようなものです。どこの部分を叩いても、どこの部分をこすっても(音のニュアンスは変化するけど)音階は同じです。
ひとつのボウル=ひとつの音階です。なので、私はドレミファソラシの7つのボウルを使用しています。
すべての音階が出せるというのはどういう意味なのだろう・・・。
ひとつ、この意味なのかなーと推測できるのは、ボウルは「倍音」と呼ばれる複雑な音を発するので、ひとつのボウルを鳴らしたときでもハーモニーのような音で響いて聞こえることがあります(大きなボウルで顕著です)。たとえば、レ(D)の音のボウルを叩くと残響音の中でソ(G)の音が聞こえてくる・・・という感じです。
それでも、すべての音階(7つ?12?)というのはムチャな話ですし、そもそもピアノのすべての鍵盤を同時に鳴らすと不協和音にしかなりません。
うーん、分からない。というわけで実際のところをご存知の方、ぜひ教えてくださいませ。
また、ちょっと前に「DNAが修復される528Hzの音が出るボウルです!」と言われて聞いてみたら、ぜんぜん528Hzの音と違っていて(540Hzくらいでした)、よくよく尋ねてみたら「528Hzの音成分も含まれているボウル」だったというオチがありました。
うーん、528Hzの音成分が含まれていれば「528Hzボウル」と呼べるなら、ド(C)の音(522Hz)のボウルだって全部528Hzボウルってことになってしまうし、私のしゃべり声にだって528Hz成分が含まれているってことになってしまいます。「528Hzが一番目立って出るボウル」を「528Hzボウル」と呼ぶべきではないでしょうか。チャーシューが1枚でも入ってたらチャーシュー麺になるのではなく、ほかよりチャーシューが多いのがチャーシュー麺であるべきでしょう。
※528Hzボウルをお持ちの方、実際のところをチューナーで計測してみるべきです。
なんだかいろいろとややこしいので、なるべく自分の耳、自分の身体で体験したことを信じるのが大切でしょう。なるべく気軽に体験できるように、これからも全国で演奏を続けていきます!(東京は日本橋・浅草橋に続く新しい場所をスタートさせますのでどうぞお楽しみに)